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出会えてよかった。

昨日は仕事帰りに事務のAちゃんと一緒にイオンモールへ行った。

お目当ては私が無印でお買い物がしたかったから。
買い物自体はすぐに終わって、
一緒にフードコートで夕飯を食べた。

インフルエンザなど感染系が
気になる時ではあるが
どうしても食べたいものがあった。

それはとあるチェーン店。
そこの親子丼や唐揚げ、ささみカツは唸るほど美味しい。どれを食べても美味しくハズレがない。

Aちゃんは出身がいまの職場から遠い他府県出身なので、こちらに来てから初めて出会ったチェーン店だったそう。

Aちゃんと私は定期的にこちらのチェーン店を利用する。

どちらからともなく、
「そろそろ行こうか」という阿吽の呼吸的な雰囲気で行くことが多い。

Aちゃんと食べながら少しだけ話をしていた。
少しだけな理由は、2人とも食べている時は食べることに夢中で喋らない、カニ料理状態になっているから。

Aちゃんは
「こちらに来て出会ったものが多い。出会ったものの中で、良かったランキングをつけるとするなら、人がまず初めに来る。◯さんや◯◯ちゃん。出会えて良かった。その次に出会えて良かったのはこのチェーン店。美味しい。」

そんなにこちらのチェーン店に対して思い入れがあると思っていなかったので、少し驚いた。

普段こちらでお食事をしている時には静かだがその日はやたらと出会いの有り難みについて語っていた。

多分、カツ丼のカツがカリカリ過ぎて口の中を少し傷つけたのだろう、と勝手に思いながら話を聞いていた。なぜそう思うかというと、私自身は口の中を軽く負傷したからだ。

周りにはもうすぐ国試なのであろう学生や親子連れ、妹に世話を焼く幼いお兄ちゃんやお揃いの服に身を纏ったカップルたちがいた。

皆和やかに黄昏時を楽しんでいた。

そんな中私たちはただ一心不乱にカツ丼に貪りついていた。多分空気感は殺伐としていたと思う。
煮麺が熱く猫舌の私は火傷をしたけど、それでも美味いから箸が止まらなかった。

この日はいつもより少しだけ麺が伸びていた。
この麺が私はたまらなく好みだった。
多分伸びたのは、店から結構遠い席を選び、且つ一緒に取りに行くか1人で行けるかなど検討していた時間があったからだろう。

このくらいの加減が好きだったため、私はこれからもこのくらい時間をおいて取りに行こうと思った。

食べ終えると、お腹がいっぱいになった。
満腹感で満たされ、そのまま寝てしまいたかった。

しかしここはフードコートだし、
なんなら私はまだ仕事が残っていた。

最高に幸せな気分から最低な気分になるまで、そう時間はかからなかった。

まだもう少し最高な気分でいたかったが、暖かいものを食べて、私は鼻水が出ておりすぐにでも鼻をかみたかったため、早々にフードコートを後にした。
財布一つで出て来てしまっていたため、ティッシュは車の中だった。

帰り道、まだ幸せ気分に浸りたかった鼻水を垂らしている私はAちゃんに「ホットチョコレートでも飲む?」と声をかけると

「おえ〜いらない」
と言われた。
「この子は好きなものは別腹的な腹をしているくせに今日は無理なんだな」と思ったけどAちゃんには角が立つから言わないでおいた。

ホットチョコレートで、私には一つ思い出があった。昔アメリカに行った時、グランドキャニオンで飲んだホットチョコレートがとても美味しかった話をした。

Aちゃんが言った。
「ていうかホットチョコレートって甘すぎん?飲んだことないけど、そんなイメージ。」

「無いのかよ」
と思ったけど、角が立ちそうなので言わなかった。

Aちゃんはココアが大好きで休日に「ココア探しに行きたい」というほどだ。
実はホットチョコレートとココアはそんなに差がないと思っている。

というか、私レベルのバカ舌では
ほぼ違いなど分からない。

ホットチョコレートとココアってほとんど同じだし、アメリカではココアをホットチョコレートって言ってると思うよ。

とAちゃんに伝えると
「え〜、早く言ってよそれ。飲みたかった〜!」
と言われ、
「ちょっと前にもこの話はしたけど聞いてなかったんだな」と思ったけど、絶対角が立つから言わなかった。

「じゃ、また今度の飲み行こう」と声をかけて終わった。

冬になると
ホット◯◯が増える。
チョコレートもそうだし、ワインもそうだし、
レモンもそう。

ホットな◯◯はどれも美味しくて大好きだ。

今度ホットワインでも買いにこよ〜。

と思いながら仕事を開始した。
思うだけでも温まるホット◯◯は最低な気分の仕事を少しだけマシにしてくれた。

そうだな、私が出会って良かったものって、
人、猫、ホット◯◯かも。

ありがとう、ホット◯◯。
おやすみなさい。

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