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首都ジャカルタが水没する未来

インドネシアの首都ジャカルタは、多くの環境問題を抱える大都市です。
一般社団法人サイバースマートシティ創造協議会(MCSCC)は、その環境問題解決にチャレンジをしています。
2023年2月に西ジャワ州ブカシ市バンダルゲパン廃棄物処理場をジャカルタ特別州の特別な許可を得て視察をしました。
360度パノラマ風景は、標高50-70m級のゴミの山脈です。
この処分場のキャパシティを越えると次の処分場を作り、ゴミ問題の新たな地で、悪循環の連鎖してしまうのだろうと感じ、現場の担当者に質問すると想定された回答(別の場所に新たな処分場を作る)でした。
MCSCC会員企業インドネシア総合研究所のコラムがあったので、ジャカルタの交通渋滞と世界で最も深刻な大気汚染の状況である分かるでしょう。
大気汚染の原因は日本企業(自動車と2輪)にも責任はあります。
ジャカルタからヌサンタラに遷都する理由は、地下水汲み上げによる地盤沈下が急速に進んでいる事も理由の1つです。
新首都ヌサンタラにコンセプトは「森林都市」です。

【資源エネルギー庁FS採択MCSCCプロジェクト】

【ジャカルタのゴミ問題】
~引用~
養殖昆虫を活用したごみ処理事業を起こし、人口1000万人を超えるインドネシアの首都ジャカルタを近年悩ませている大量のごみ問題の解決に奮闘している男性がいる。
2018年に「マガラーバ社」を立ち上げたレンドリア・ラブデ氏(32)が大事に養殖しているのは、アメリカミズアブの幼虫。生ごみを分解してくれるこの幼虫は、その後、家畜や魚の飼料として販売される。
現在、ジャカルタで発生するごみは、近郊の都市ベカシにあるバンター・ゲバング埋め立て処分場に運ばれるが、処理能力は限界に近づいている。
そこで、ラブデ氏はアメリカミズアブの幼虫の活用を思い立った。「地元で育った1人として、市にとって何が一番大きな問題かを見渡した結果、ごみを何とかしなければならなくなった」と語る。
マガラーバ社は市内から生ごみを回収し、処理施設でアメリカミズアブの幼虫にえさとして与えている。こうしたえさを食べた幼虫はタンパク質たっぷりで、オーガニックの飼料になるわけだ。

【インドネシア総合研究所分析】
~引用~
インドネシアでは渋滞が社会問題となっており、ジョコ・ウィドド大統領は、インドネシアの人々に自家用車から公共交通機関の利用への移行を呼びかけています。
また、渋滞緩和のためにMRTやLRTなどの公共交通機関の整備を行っています。

【ジャカルタの大気汚染状況】
~引用~
大気汚染防止技術を提供するスイスのIQAirのデータで、インドネシアの首都ジャカルタが世界で最も大気汚染の深刻な都市となった。ジャカルタは5月以降に汚染が最も深刻な10位以内に常に入っていた。
IQAirによると、人口が1000万人を超えるジャカルタはほぼ毎日、大気汚染が不健康な水準になっている。
ジャカルタ中心部でロイターテレビの取材に応じたある住民は、大気汚染の悪化が自分の子どもたちの健康を脅かしていると嘆き「とても多くの子供たちがせきや風邪といった同じような訴えや症状で体調を崩している」と話した。
ジャカルタの住民は慢性的な交通渋滞や工場からのばい煙、石炭火力発電所からの排出による大気汚染に長い間不満を持ってきた。不満を抱く住民の一部は2021年、政府に大気汚染対策を求める民事訴訟を起こして勝訴した。

大気の質に関わるアプリを手がけるナファス・インドネシアの幹部は汚染レベルが悪化の一途をたどっていると指摘した。


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