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パワー半導体で唯一、中国パワー半導体と戦える企業はインフィニオン
ドイツ インフィニオンは世界最強のパワー半導体企業で、世界半導体ランキング第10位です。
同社はSi、SiC、GaNという3つの半導体材料とデバイスを供給しています。
同社ドレスデン工場は元はDRAM企業キマンダを買収し、パワー半導体工場にリニューアルしたものです。
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【筆者の週刊エコノミスト寄稿記事 再編提案】
経済・企業まだまだ伸びる半導体
《まだまだ伸びる半導体》東芝+三菱電で始まるパワー半導体の世界戦略=豊崎禎久
2022年6月20日有料記事
【世界初の300mm GaNウェハ】
~引用~
パワー半導体大手のドイツInfineon Technologies(インフィニオンテクノロジーズ)は2024年9月、直径300mmのウエハーを用いた窒化ガリウム(GaN)半導体製造技術を「世界で初めて開発した」(同社)と発表した。現在、GaN半導体用のウエハーは直径200mmのものが最大だ。同社によると、直径300mmのウエハーを使用することで、直径200mmの場合と比較してウエハー1枚当たりのチップ取れ数を2.3倍にできるという。
るという。
GaNはSiよりも電力損失が少なく、小型・軽量化を実現できる次世代パワー半導体材料として炭化ケイ素(SiC)と並んで注目されてきた。用途はAI(人工知能)サーバー用の電源や太陽光発電向けのインバーター、モバイル充電器など多岐にわたる。Infineon Technologiesによれば、2030年までにGaNの市場は数十億ドル規模まで拡大する見通し。ウエハーの300mm化によって、これまで課題だったコストを下げ、普及を加速させたい考えだ。
Infineon Technologiesは2023年10月にカナダGaN Systems(ガンシステムズ)の買収を完了し、GaN分野で影響力を強めてきた。Infineon Technologies最高経営責任者(CEO)のJochen Hanebeck(ヨッヘン・ハネベック)氏は「この技術は業界のゲームチェンジャーとなり、GaNの可能性を最大限に引き出すだろう。我々はSi、SiC、GaNという3つの半導体材料全てに精通できている」とコメントしている。
【中国パワー半導体の動向】
【インフィニオンのドレスデン工場はキマンダ】
【日本企業の調達アライアンス】