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脱Android、米国制裁中に生まれたHuaweiのOS

米中貿易戦争で、米国GoogleはAndroid OSの中国Huaweiライセンスを停止しました。
Huaweiに取ってはOSの供給停止は死活問題です。
脱Androidとして、第3勢力となる独自OSを開発し、自社製品に搭載し進化を遂げこれで第5世代となります。
米国が中国に制裁を続ければ、全て内製化(国産化)をして、日米欧の技術をリプレイスする事になるでしょう。
経済的に見れば、巨大市場中国を失う事になり、制裁ブーメランの報復が跳ね返って来ます。
HuaweiのハーモニーOS ネクストはスマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、スマートグラス、EVなどのアプリケーションの機器の多くのシーンにおけるコネクテッドを可能にします。
既に、ハーモニーOS ネクストを利用できるデバイスはすでに10億台超え、同OSについての登録開発者は675万に達しています。
更に、Huaweiは中国国内の300以上の大学と提携して技術開発とモデルチェンジの加速する戦略を実行するでしょう。
2019年当時で、米国GoogleがHuaweiへのライセンス停止で受けた損失額は、スマートフォンメインで、年間4億2500万ドル(約470億円)でしたから、アプリケーションが増えた今は年間数千億円/Huaweiビジネスから消えた事になります。
これもブーメラン効果です。

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【ハーモニーOS ネクストは第5世代】
~引用~
中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は22日、独自開発したスマートフォンなどに使う基本ソフト(OS)「鴻蒙」(英語名ハーモニー)の最新版を発表した。中国メディアによると、これまでは一部を外国の技術に頼っていたが、自主開発によって完全な国産化を実現した。米国による制裁下で独自路線での再成長を目指す。  スマホ用のOSでは、米国のアップルやグーグルの「アンドロイド」に対抗する中国発の第3勢力となる。  最新版の鴻蒙は、OSの基礎的部分まで自主開発の技術に切り替えた。操作の円滑性や安全性も大幅に向上したという。


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