仮面ライダーギーツ第10話『謀略Ⅰ:新世界のビート』感想
◆アバンの雑記パート
・アンケート企画の質問数を修正いたしました。
というわけで早速ですが語ろう中田ヒーローズに関するお知らせです。
詳しくは運営noteの方を閲覧していただきたいのですが、公式の資料についてのアンケートの修正を加えました。
公開直後の修正で大変申し訳ございませんが、作品ごとの資料の点数差を考慮しアンケートの質問数を修正したしました。
自分自身の志といたしましては今回の本は仮面ライダーギーツから初めて中田裕士さんに興味を持っていただいた方向けの本にしたいなと考えております。そのためには!全スーツアクター狂いたちのお力をお借りしたいのですッ……!
回答後の編集も可能ですので是非ともよろしくお願いいたします!!
【回答記入例】
◆仮面ライダーギーツ第10話『謀略Ⅰ:新世界のビート』感想
・【第3章】姉プレイ強要!弟と化した浮世英寿
前回で仮面ライダーギーツ第2章である『邂逅編』が終了し、今回から始まるのは英寿が再びデザ神になった後の物語である『謀略編』だ。
第1話で景和の視点から黎明編の最終回を見せ、第2話からの邂逅編ではキャラクター紹介ストーリーを展開した仮面ライダーギーツ。邂逅編最終回では英寿自身の成長やパンクジャックの変身前やらがあったため、構成的には今回から仮面ライダーギーツの真章……となりそうだが果たしてどうなるかといったところ。
さてさてツムリの渋い顔の理由はなんなのか、英寿の叶えた願いとは一体何なのか、いよいよ開幕するデザイアグランプリ新シーズン。個人的な見どころは仮面ライダーケイロウのスーツアクターに中田裕士さんの同期である井口尚哉さんが就任した件だ。
だれが生き残るかわからないデザイアグランプリ、果たして41期のライダー同士としての共演はいつまで続くのか……兎にも角にもケイロウにはできるだけ長く生き延びて欲しい、そう思うのであった。
さて、本編の話に移らせていただこう。
ラスボス戦を終え、英寿の理想通りに描き変えられた世界……その世界でツムリは昭和の香りただよう日本家屋に居たのだが、突然背後から『何をやってるんだ姉さん』という英寿の声が聞こえてきた。
悲鳴を上げるツムリ。第2話を見る限りツムリの自意識はデザ神の願いに干渉されないはず……なのだが、この世界における自身の設定はそうはいかない様子。
そう、浮世英寿が叶えた願いは『デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界』だったのだ。
ツムリが陥っている状況はデザイアグランプリのナビゲーターでありながらプライベートでは一参加者であったはずのデザ神に姉プレイを強要されているようなものだ。ツムリにとってはあまりにも屈辱的であり尊厳の破壊に等しい状況だった。
食卓に着き朝食を取る英寿を見ながらツムリは『何故こんな世界を望んだのか』『目的は一体何なのか』を問うのだが、英寿から『家族だから敬語はやめろって』とはぐらかされ、同じく食卓を囲んでいたギロリに助けを求めても『父さんと呼びなさい』と言われたのだからまさに絶望的な状況なのである。
「光栄じゃないか、英寿様の家族になれて。」
「父さんの料理うまいよ。」
狂った状況を受け入れられず首を振るツムリは世界がいつまで続くのかを考え悲痛な独り言を言うのだが、英寿はそんなツムリに自分がデザ神である限り続く、つまり『この関係は一生だ』と絶望的な宣告を告げたのだ。
もうギーツに勝てる仮面ライダーを送り込むしかない、ツムリはギロリに要望を出すのだがそれを見た英寿はツムリに『デザグラにエントリーするライダーはどうやって決めてるのか』と問いかけた。
こいつナチュラルに探りを入れてるじゃないか。しょうもない願いを叶えた風に見せかけて徐々に堅実に、英寿はデザイアグランプリの核心に迫ろうとしている。デザイアグランプリの運営を身内にし、探りを入れ監視しやすくしているのだからとてつもない男だ。
ツムリの答えは厳正なる審査の上でやっているとの事だが、英寿は更に誰が審査しているのかについて問いかけた。それに対し『ゲームマスターだ』と答えたのはギロリだった。デザイアグランプリの運営と家族になった世界でギロリが言ったという事はそれは暗に英寿に対し自分が選出を行っていると示してしまった…という事である。
その基準に対し英寿は更に切り込みをかけるのだがギロリは『我々も知らない』という事で一旦話を切り上げた。
「何を気にする必要があるのですか?貴方が初めてデザ神になった時に叶えた願いでどうせ貴方の参加は決まっているのに。」
そう言ったツムリは英寿が最初に叶えた願い【俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる権利】が書かれたデザイアカードを机に置き、追加で【俺が働かなくても暮らせる世界】を置いたのだった。最後のカードは一部しか見えなかったものの、第1話でデザ神になって叶えた誰もがスターと崇め奉る世界の事だろう。
願いを見る限り浮世英寿はかなり計画的にデザイアグランプリに参加している様子だ。
最初に永久的にデザイアグランプリに参加できるようにし、二回目の願いで環境を整え、何度目かわからない参戦で叶えた『俺がスターになっている世界』で自身の影響力を示せる範囲を探る。そして今回、英寿はデザイアグランプリの運営を自分の身内に置き、更に密接に探れる状況を作り上げたのだ。
「そりゃ気になるだろう、次のライバルが誰かね。」
単純にツムリに姉プレイを要求したかったのではない。奇妙な構図の中で浮世英寿は不敵に微笑んだのだった。
・新世界の後で~ちょっと様子の変わった参加者たち~
郊外の建築現場での仕事を終え、外に出てきたのは日常にもどっていた吾妻道長だった。それキザな仕草で立ち待ち伏せていた英寿だが、ギーツに対する恨みの記憶を失った道長は英寿をテレビで見るスターと認識している様子。
そんな彼にサインをやろうかと言う英寿に対し純真無垢にいいのかと受け入れる道長なのだが、親友についての恨みの記憶を失った彼自身のパーソナルな部分は普通の一般人の物と同じのようだ。
仕様をしりつつ道長を翻弄するからかいを行う英寿だが、すかさずツムリにそんな事をしにきたのではないと止められてしまう。
そしてツムリはデザイアグランプリのナビゲーターとしての責務を果たすべく道長にバッファのIDコアとデザイアドライバーを差し出したのだった。
記憶が無い状態で過ごしている道長は仮面ライダーに関する記憶を忘れテレビの有名人に対する好感を英寿に抱いていたのだが、IDコアから流れ込んだ過去の情報で全てを思い出してしまった。
「そうだ、俺は……」
思い出したのだが時すでに遅く、道長は英寿にサインを書かれてしまっていた。しかも数少ないであろう私服に直接という最悪ぶりである。
元に戻った道長は即座にお前のサインなんかいるかと反抗するのだがすぐに英寿とツムリが一緒に居るという状況の違和感に気づいたのだった。
『姉さんのお仕事見学、俺たち家族になってっから』と言い肩に手を乗せようとする英寿からツムリは即座に距離を置く。まぁ姉プレイ強要され続けるのは気持ち悪いからなぁ……
そしてここで一番気になるのは英寿も疑問を抱いた『今回もバッファがデザイアグランプリに参戦している理由』である。
ツムリ曰くゲームマスターの意向らしいが、理由は『害悪プレイヤーであるギーツをBANしたいため』な気がする。
初回で永久的な参加権を獲得し、次回以降もデザイアグランプリに継続参加するための願いを叶え続け、徐々にデザイアグランプリの真相に迫ろうとする仮面ライダーギーツの存在は運営としても危険極まりない物だろう。
仮面ライダーバッファ・吾妻道長は親友が殺されたデザイアグランプリで勝者となった仮面ライダーギーツに特別な恨みを持ち、全ての強者特権…すなわち仮面ライダーそのものを潰そうとしている男だ。
デザイアグランプリそのものを恨む方向へは行かず、『親友を陥れた強者概念』のみに執着している吾妻道長の存在はデザイアグランプリの運営にとっては都合のいい存在なのだろう。浮世英寿と違い、目的が『理由』や『裏側』といった方向へ向かわないのだからこそここまで何度もさせられ続けてきた可能性が高い。
ここに来て作中で最も利用されている存在が吾妻道長なのかもしれないという可能性を考えて大変つらくなってしまった。強者を潰したい自分自身がその外側に居る強者に利用され続けている説……そこに気づいた時に道長は一体どうするのだろうか。
他の仮面ライダー候補を探すべく町に繰り出す英寿とツムリだが、そこで黒服を連れた鞍馬祢音を見つける。
鞍馬の家から脱走を続け、配信活動で出自に縛られない表現を発信し続けていた祢音だったが新世界の祢音は財閥のお嬢様としての生活を満喫していた。世界を受け入れ、鞍馬からの愛に妥協する祢音の姿は普通に幸せそうで、デザイアグランプリ終了前に『自分の理想だけは忘れるな』と告げた英寿は何か思う所があるようだがツムリに寂しいですかと声をかけられ、『辛い世界なんて忘れる』に限ると言った。
妥協すれば祢音は程々に幸福な人生を送れるのだ。
祢音には恵まれた容姿も巨万の富もある。
『果たしてそれは本当の愛なのか?』そんな問題から目を逸らせばいいだけなのだから。
『タイクーンも幸せに過ごしているといいけどな』祢音を見てそう言う英寿だが、その景和はなんと宝くじで金を溶かしていた。
『そんなキャラじゃないでしょ!宝くじ買う金あったら募金するのが景和でしょ』という沙羅の声に対し、やさぐれた態度で仕事見つからないから宝くじを一発当てるしかないと言う景和を見て、落ち込む弟をフォローするのは姉の役目といわんばかりにご飯おごってあげると提案した沙羅だったが、目の色を変えた景和から出た言葉は旧世界での好物であるたぬきそばではなくなんと高価な寿司だった。
旧世界の景和ではありえなかった即物的かつ短絡的な行動と姉の財布事情に考慮しない言動。
世界の平和を望み、行動し続けていた景和がそれに対する執着を失っている。鞍馬の愛に妥協した祢音といい、他者の平和のために行動する事を見失った景和といい、デザイアグランプリに負ける事は自身の願いに対する執着を失う事に繋がるのだろうか。
仮面ライダー失格になっても生命自体を失う事はない。しかしながら命よりも大事な自分の願いをアイデンティティを知らず知らずのうちに失う事は実は死よりも恐ろしい事かもしれない。
・デザイアグランプリ新シーズン開幕!新たに参戦したのは……パンクジャック!?
「みなさんこんにちは!私はナビゲーターのツムリです!ようこそ、デザイアグランプリへ!」
メンバーを集め終え、ライダーたちが集結したデザイア神殿でツムリはいつもの笑顔で宣言を行う。
ゲームマスター・ギロリは新シーズンの開幕を目の前に参加者の中に居た男に目を向けた。
君の出番だ、晴家ウィン。
それは9話のラストに顔見せだけを行っていたパンクジャックの変身者だった。一般参加者の中に運営からの工作員を仕込む事により更に仮面ライダーギーツを追い込もうという寸法なのだろうか。
ただ運営側の人間でありながら新世界における英寿の家族には含まれていなかったため、晴家ウィンが純粋なデザイアグランプリ運営側の人間なのか怪しい所であり、今後裏切る可能性もありそうで怖い所である。
デザイアカードに願いを書き込む参加者の中に居た吾妻道長に今度の願いをきく英寿。不敵な笑みを浮かべた道長は前回と同じ『全てのライダーをぶっ潰す力』の願いを示した。お前こそ今度はどんなふざけた願いを叶えるつもりなのか、そんな道長の言葉に対し英寿はそれは叶えてからのお楽しみだと答えるのだった。
ライバルとしての宣戦布告めいたやりとりの中、突如デザイア神殿内にギターの音が鳴り響く。ギターを突然かき鳴らし始めたのは晴家ウィンだった。
ウィンはギターを掻き鳴らしながらツムリにラブソングを歌いプロポーズを行う。衝撃の出来事に困惑するツムリの間に割って入ったのは英寿だった。
『待てよ、俺の姉さんに触んな』まさかのシスコンの弟としてやきもちを焼くムーヴ。前回のスターの世界もそうなのだが浮世英寿は願いを叶えて得た世界はきちんと満喫する男なのである。奇妙な三角関係(?)が繰り広げられる中、今期のデザイアグランプリ第1回戦『海賊ゲーム』が開幕した。
『海賊ゲーム』…町中にある旗をチームに分かれて守るゲームなのだが、協力が重視される戦いとしては前期の神経衰弱に近い物がある。旗はジャマトが落とした物で旗を取られるとジャマトが狂暴化するとの事だ。
チーム分けでどう考えても戦えそうにない老人・一徹と地雷オタク女・雪絵と同じになってしまった道長はこのチーム分けは明らかに不利すぎると言うのだが、ツムリからはチーム分けはランダムに行っているのでやり直しができないと言われてしまった。
そしてチームにアイテムの付与がおこなわれ、道長はニンジャ、雪絵はプロペラ、一徹はゾンビを手に入れた。
「おい爺さん、それはゾンビバックルだ。あんたには危険すぎる。これと交換してやるからよこせ。」
すぐそばに自身と最も相性がいいゾンビバックルがあり、持っているのが使いこなせないどころか自身を危険な状況に追い込みかけないお年寄りである。ここは道長の優しさと勝つために合理的な手段を取ろうという姿勢がピッタリ噛み合った瞬間である。
海賊ジャマトが出現するのは2回、第2waveまで旗を守り抜けたチームが勝ち抜け。戦いが開幕し、すぐに戦いに適応できず海賊ジャマトに食らいつくされる参加者も多い状況の中、デザイアグランプリに慣れている英寿&ウィンチームは即座に臨戦態勢を取る。
変身し、隣に居たのはまさかのパンクジャックという事で思わず動揺する英寿だが、よそ見してる場合かよとはぐらかされてしまった。しかし前期デザイアグランプリ以降ギーツが動揺したりする場面が増えてきたような気がする。徐々に我々も素の部分に触れられるようになったという事だろうか。
一方の道長はというとバッファに変身をし、孤軍奮闘をしていた。
そんな道長の姿をみて一徹と雪絵もケイロウ、レターへ変身。さてここでスーツアクターについて説明させていただこう。仮面ライダーレターのスーツアクターは前作仮面ライダーリバイスでラブコフ役を務めた五十嵐睦美さん、そして仮面ライダーケイロウは井口尚哉さんだ。井口尚哉さんといえば冒頭にも書かせていただいた通り仮面ライダーギーツのスーツアクターである中田裕士さんの同期である。新シーズンに相応しいスーツアクターの面々ではあるのだが……肝心のレターとケイロウはまったく戦闘の使い物になる様子が無い。
バッファ単独戦もさすがにキツくなっており、物陰で隠れるばかりの二人に対し見てないで戦えと命令した……のだがケイロウはぎっくり腰でほぼ戦闘不可でレターも怯えてばかり。今週中にジャマトにIDコア破壊されても仕方ない二人を抱え、あの吾妻道長ですらチーム戦を訴えかけるという過酷な状況である。
とりあえずオタクとしては41期が固有役持ちライダーとして共演する夢のひと時が永久につづいてほしいのでケイロウにはどうにか生き延びて欲しいのだけれども怪しい……かもなぁ………!
強くなっているジャマトを前に足手まといなレター&ケイロウを抱え孤軍奮闘に近い戦いを強いられるバッファ、パンクジャックの奔放な振舞いに困惑するギーツ、その他参加者たちも続々とふるいにかけられる中、状況に違和感を抱きつつもゲームマスターは外部と通信をしていた。
『追加エントリーの結論はついたか』、その言葉が示す意味は何なのか……気になる限りである。
第1waveを終え、残されたメンバーは半分以下。
英寿、ウィン、道長、一徹、雪絵以外にも何組か生き残っている様子だが恐らくじきに何人かいなくなるだろう。戦っていないのにボロボロになっている一徹にツッコむ道長だが、雪絵から自分たちは一般人だから仕方ないと抗議を受けてしまう。
前シーズンのギンペンらと違い、この二人は戦いに対するモチベーションが低いようだ。そんな二人に対し願いをきく道長。
一徹の願いは『若返りたい』、雪絵は『10キロ痩せて推しと結婚がしたい』だった。
やはりこれまでの参加者と比べて切実性に欠ける二人に対し『だったら腹くくれよ、願いを書いたらもう仮面ライダーなんだよ』と訴える。そんな道長の言葉に同意したのはパンクジャックの晴家ウィンだった。
パンピーの俺たちにもチャンスが巡って来たんだ、デザ神めざすしかないっしょ……あくまで普通の参加者として振舞うウィンに対し、運営スタッフのパンクジャックと同一人物なのかと問いかけたのは英寿だった。だがウィンはあくまで別人だとシラを切るつもりである。明らかに工作員として送り込まれている不穏分子なのだが、これ以上は切り込めない様子だった。
・襲来する追加エントリー!鞍馬の父の正体は一体……?
鞍馬家のディナー、祢音は母親から見合いの話を持ち掛けられていた。
旧世界の祢音ならば母の見つけた結婚相手など願い下げだと反抗するはずだろうが、新世界の祢音は母の見つけた相手ならば間違いはないと受け入れていた。しかしその時、この空気を変えるかのように父・鞍馬光聖の『それでいいのかい祢音』という声が聞こえてきた。
「本当に望む物が他にあるんじゃないのかい?」
旧世界の祢音の記憶を呼び覚ますような言葉、『きみにお客さんだ』……光聖の言葉で階段から降りてきたのはまさかのツムリだった。
ということはゲームマスター・ギロリが連絡を取っていた相手は鞍馬光聖ということで、鞍馬財閥とデザイアグランプリ運営は繋がっているという事となる。
デザイアグランプリ運営として英寿の家族になっていたのはギロリとツムリの二人だけではあるが、デザイアグランプリ運営自体は外部にコネクションが存在するという事になり、謀略編の名に相応しくきな臭い物が出てきたなと思う。
そして翌日、第二waveの開幕。旗を8本うばわれ強化された海賊ジャマトとの戦いが始まった。
バッファ陣営は相変わらず孤軍奮闘で、ケイロウは腰痛、レターは怯えて隠れるばかり。二人を庇いながら旗を守る戦いは相変わらず難易度が高い状況で、ここで一歩踏み出そうとしたのはレターだった。
だが流石にそこまでの度胸はなく、プロペラで逃げようとするのだが海賊ジャマトに撃墜されてしまい地面に墜落したところをリンチに遭いコアを破壊されて消滅してしまった。
バッファは動揺するケイロウのニンジャバックルを奪ってから消滅したレターのプロペラバックルを投げ渡し、引き続きニンジャゾンビで戦うのだった。
ギーツ&パンクジャック組はというと、戦いの最中スピーディーかつスタイリッシュにパンチを決めるギーツに対し、パンクジャックはというと突如体調不良を訴えトイレへ行くと言い、どこかへ消えていってしまった。
胃腸が弱い?下痢便の危機?困惑するギーツは単独での海賊ジャマトとの戦いを強いられることに。しかしながらパンクジャックの言葉は全くの虚言であり、全てはギーツを退場させるための罠だった。共に脱落しようとも自身はデザイアグランプリ運営から送り込まれた工作員であるため、ギーツが脱落しても大きな影響はないのである。
だが、たかだか一人にされたくらいで陥れられるギーツではない。
不敵に笑むと周囲に挑発を行う仕草をし、リボルブオンで下半身をブーストにした。やはりスピーディーに大量駆逐するなら機動力を足技に過搭載することができるブーストに限る。スピード重視でジャマトの元に駆け首を的確に狙い蹴りを入れ、武器でせまられようとも刺される前にふみつけ空いた片足でブーストの炎が乗ったキックを行い蹴り飛ばしたジャマトを別の2体のジャマトにぶつけるのだが、ジャマトの後ろから現れるギーツのガチ恋距離!顔良い!たまらねぇ!
そして隙ができた別のジャマトにハイスピードでの回し蹴り、もう最高なんですよ、スピーディーかつスタイリッシュにキメてくれるから下半身ブーストはやっぱりいい文明だと思う。みたかよパンクジャック、よし驚いてるな。
そしてバッファ陣営。
現状単独戦のバッファはケイロウに向かって『死にたくなかったら戦え』と訴えたのだが、やはりまだ戦えない様子。しかしそんな所に登場してきたのはなんと仮面ライダーナーゴだった。しかも新しいバックルであるビートバックル持ちである。前期デザイアグランプリではノーマルが主軸の戦いだったが今回は適合バックルを獲得しての参戦である。これは果たして鞍馬財閥の力なのかどうなのか……
ナーゴはビートフォームに変身すると『戦わなきゃ世界は変えられないよ!たった一歩の勇気で私たちは変われる!』と言いビートアックスを掻き鳴らす。前期デザイアグランプリで英寿から諦めない気持ちを学んだ鞍馬祢音は強い。しかしながらデザイアグランプリ運営と繋がりのある光聖の策略が含まれている気がするので素直に喜んでいいのか分からない。
「勇気のメロディ、これで少しはやる気になった?」
ビートアックスのメロディでジャマトが踊りだし、老人であるケイロウにも腰の動きが良くなるほどのバフ効果が付与された。ビートバックルの能力は敵の戦意を削ぎ味方にバフを与える効果なのだろうか。効果がものすごく女児向け作品の文脈でとっても良い。
パワーが充填されたケイロウは若々しい立ち振る舞いでプロペラを鉈のように使いジャマト達を次々に斬り倒していく。イグにゃんのライダー大活躍…嬉しすぎるぜ!
そしてナーゴは最後に必殺の一撃でビートアックスに音を乗せVエッジで次々と斬り倒していく。音を具現化する効力のようでジャマトをクリスタルのように凍結状態にしてから一点に集中させタクティカルファイヤでフィニッシュを決めた。跳躍するナーゴがとても可愛い。
そしてここで一回戦が終了。流石のバッファもため息をついており、彼の心労は凄まじい物だったのだろうと感じる。ナーゴがくるまでほぼ単騎みたいな戦い方だったからな……
ゲーム終了後の休憩所、ウィンは英寿に対し本当に強いんだなと声をかけた。英寿の返答は『お腹とか色々大丈夫なのか』という物だった。
まさかあんな三文芝居を信じていたのか浮世英寿は。
一回戦を生き残ったのは英寿、ウィン、道長、一徹、そして追加エントリーの祢音だった。本来ならいるはずがなかった彼女は前回のデザイアグランプリを経て一皮剥けており、道長や英寿に対して対等なライバルとして呼び捨てをしていた。
彼女の変化に対して英寿は『意外なライバルの参戦だな』と言いどこかうれしつつも何か思う所があるようだった。
「よく戻ってきたな」
戦いが終わった後の公園で英寿は祢音にそう言った。祢音は叶えてない願いがあるを思い出したからと言い、逆に英寿に質問をした。
何故また参加しているのか…秘密主義だから言うはずはない、そう思った上での質問だった。
「君の逆さ。君は母と離れたいかもしれないが、俺は母を探している。」
まさかの正直な言葉、その言葉を君は信じるか?
西暦元年からデザイアグランプリに参加し続け、母を探し続けている英寿の謎は深まるばかりだ。
デザイアグランプリの休憩所、ゲームマスター・ギロリは『早くも5人か』と言う。前シーズン比で減る量があまりにも多すぎる上にギーツも全く退場する気配がない。
『それを果たすのは君の役目だ』……ギーツを陥れ退場させるための謀略は始まったばかり、やはり謀略編になってから大きく話が動き出した仮面ライダーギーツ。今後の展開も楽しみだ。
◆ギーツ10話コラム
・新メンバーはギーツを陥れるためのもの?
さて、今週からデザイアグランプリの新シーズンが開幕し、『何故吾妻道長がデザイアグランプリに参加し続けられるのか』『景和が新世界で他人の為を考えられなくなった理由』『鞍馬財閥とデザイアグランプリ運営との関係』『工作員として送り込まれたパンクジャック』等々で謎が謎を呼ぶ展開だがただ一つ言える事はデザイアグランプリ運営は明確な悪意をもって仮面ライダーギーツを陥れようとしている…という点である。
しかし疑問点が一つある、単純にギーツを陥れたいのならば物理的に暗殺を行えばいいだけの話なのだが『何故正攻法で脱落を狙っているのか』という事だ。
英寿いわく西暦元年から参戦しつづけている…という事なのだが、本人の言う事を信じるのならば浮世英寿は『肉体が全盛期のままで居られる特異な事情』を抱えているという事になる。
これについては母親がデザイアグランプリで優勝してずっと健康な肉体で居る子供を願ったから……とかいう考察もされていたのだが、継続エントリーの為の願いを叶える過程で『自らの肉体を不老不死にした』という可能性も拭えない。
仮面ライダーギーツは詰め将棋的に叶え続けているからシンプルな暗殺行為ではどうにもなさそうであり、やはり抑止力としてギーツを倒す意識が強い参加者を積極的に参加させ正攻法で脱落させようという方向に向かっているような気がする。
だからこそ親友を陥れた強者を潰す事のみを考えている吾妻道長はあまりにも使い勝手がいい駒なのだろう。そして追加エントリーの鞍馬祢音もそうだ、彼女は根本的に悪意を知らない。父である光聖の真意も知らず純粋に願いのためだけに行動できるのだ。
参加者の内3名が浮世英寿を陥れる目的で参戦させられている可能性が高い以上ここからの戦いは更に混迷を極めるであろう。
兎にも角にも今後の展開が楽しみである。
◆編集後記
・コミックマーケット101に当選いたしました
というわけでお知らせです。
12/30開催のコミックマーケット101(初日)に屋上わーくす+α当選いたしました!
今回のスペースは【東-ニ02a】となっております。特撮(評論・情報)のエリアですね、というかシャッターが近い島角だ!!!!クッソ寒い!!!!!!!
今回の新刊は語ろう中田ヒーローズ2の繋ぎとして仮面ライダーギーツ黎明・邂逅編の感想まとめ本をださせていただきます。
多分大幅に文章を修正する予定ですかね。あとキャラ紹介も色々入れる予定です。価格は1000円くらいで頒布できたらいなぁと思っております。
とりあえず早割が12/10なのでそれまで本腰入れて頑張っていきたい……!
あと当日は語ろう中田ヒーローズ2の告知ポスカも頒布予定ですので是非ともお越しいただけると幸いです!!!
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