見出し画像

仮面ライダーギーツ第6話「邂逅Ⅴ:逆転のブースト」感想

◆アバンの雑記パート

・【朗報】浮世英寿役 簡秀吉、6話オーコメでめっちゃふわふわ

既視感って言うなよ!!

みんな大好き仮面ライダーギーツオーディオコメンタリー、今週はまさかの放送直後更新という。とてもがんばっててえらい!

今回は柴崎監督&縄田さん回と簡くん&杢代くん回の更新でしたが、5話の回は物凄く堅実かつ具体的に現場を話す柴崎監督と縄田さんのやりとりを聴きながらフォロワーと「なんか普通にタメになる話をしているから聞き入っちゃう」「わかる」「まるでちゃんとした話をしていなかった奴がいるかのような物言いだな……?」「ゾンビは爪……!」となっておりました。

続く簡秀吉くんと杢代和人くんの回は若干18歳ながらも芸歴がそこそこある杢代くんがキレキレのトークスキルをかます横で開幕からふわふわ気味の簡くんという構図でした。いやー流石に開幕からふわふわすぎて思わず「UG……!?」と呟いてしまいましたね。
杢代くんに負けずにギーツのよさを語ってほしいというフリに対して『僕もバッファのフォルムが好き』と言ってからめちゃくちゃふわふわしたギーツに対するコメントをかましたり、OPについても『すごく…有刺鉄線に腕からめられて楽しかったです』という謎のコメントを行ったりと独自の世界観を展開。その後もふわふわにふわふわを重ねており、あのスーツアクターにしてこの俳優ありか……となりました。うそだろ、こんなふわふわした二人からクールでスタイリッシュで完璧超人でスターオブザスターズオブザスターズな仮面ライダーギーツ/浮世英寿がうまれてるのかよ、役者ってすげぇや……!

伝説のふわふわ世代・仮面ライダーギーツ、もういっそのこと簡秀吉&中田裕士のオーディオコメンタリーもやって欲しいですね。だれが介護進行するのか分からないんですけれども……(杢代くんよぼっか……)

個人的に西川俊介を越えんとする逸材として期待をかけてます。


◆ギーツ6話感想

・再抽選の結果は……

浮世英寿はこの事も背負って戦い続けている

仮面ライダーギーツも第6話。前回よりデザイアグランプリ第3回戦『神経衰弱ゲーム』がスタートし、序盤のを終えての成績はギーツ&ナーゴデュオが頭一つ抜けての1位だった。今回も吾妻道長がストーリーの中心軸を背負うのだが、前回で意外にも生真面目な社会人としての側面を魅せたり親友をデザイアグランプリで失った壮絶な過去をもつ彼は果たしてどうなるのだろうか、そして道長と息を合わせる事に対して不安を抱く景和は…と言ったところだ。そして事態は森魚の提案により混迷を極めるのである。
森魚曰く、自分は狙ったくじを引き当てる事ができるとの事だが道長は嫌疑の目を向けていた。だが職業柄手先の感覚が器用だから自分には可能なのだと言う森魚。そんな森魚の職業は違法カジノのディーラーだった。

デザイアグランプリの休憩所の室内。ギロリの作ったパフェを食べる祢音の隣で英寿は森魚のニュースを見ていた。そのニュースでは『売上を持ち逃げし海外に高飛び』とまで出ていたようだが、それ以降の話はニュースに出ておらず恐らくマフィアに追われているとかそういうのが原因でデザイアグランプリに参戦したのだろうかなぁと勝手に想像してしまう。
ニュースで撮られている顔はいつものおちゃらけた表情と違い悪辣そのもので、やはりこのグランプリに参戦している人間は全員普通とは違う物だと感じてしまう。と、その時休憩所内に一報が。

デザイア神殿に集った一同はツムリからデュオ交代のお知らせを告げられた。突然の交代に衝撃を受ける一同だったがどうやら森魚がデュオ交代チャンス券を購入したようだった。
それによってデュオは森魚&道長、景和&パンクジャックに。この時のっそりと近寄ってくるパンクジャックがとても可愛い。
森魚は道長に意味ありげに『だからいったでしょ』とカードの表面をなぞりクルリと回す。何かに感づいた景和は何かズルをしたのかと違法カジノでの経歴を踏まえ問い詰めるも森魚は『昔の話だって!罪を償って心を入れ替えたから』と話をはぐらかす。だが逮捕されたという記事は出ていないと言う英寿に対し森魚はそのまま話を突き通すつもりだ。
そして景和とパンクジャックのデュオが正式に決まり、トレーニングが始まった。

シミュレーションは砂浜での模擬戦。英寿と祢音としては『景和はまずい状況に置かれている』という判断だが、景和はあくまでポジティブだ。あきらめずにやればきっと勝てるとパンクジャックに同意を求めるもパンクジャックは不変だ。それでもポジティブにちょっと頷いた気がすると言うも英寿に『微動だにしてないだろ』と突っ込まれてしまう。呆れ気味の祢音、そして英寿も同情的にブーストレイズバックルを返してやろうと差し出そうとする。祢音が前回交渉戦術で手に入れたものではあるものの、こういった部分に英寿が妙に義理堅く優しい面が見えてしまうのでとても良い。嬉しそうにブーストレイズバックルを受け取る景和。
そしてパンクジャックとの攻略特訓を始めるも、変身途中の景和を差し置きパンクジャックはジャマトを倒すべく突き進んでしまう。マイペースなパンクジャックとのコンビはどうやら苦戦してしまいそうだ。

・苦境の景和、野望の道長~めりおじの手癖が悪すぎる件について~

ビーチブーストってなんだよ……(哲学)

パンクジャックとのトレーニングを終えた景和は休憩所で疲労困憊だ。同じくその休憩所に居た道長に対し『余裕って感じだね、もう勝った気?』と言うのだが道長は『お前もくじを引き直せばいいだろ』と言う。確かに自分もチャンス券を手に入れてくじを引き直すという選択肢もあるのだが景和はみんなに迷惑かけちゃうからという意識で積極的ではない。

「ほら、英寿くんとか引いちゃったら祢音ちゃんに悪いし。俺には性に合わないんだよ、他人を蹴落としても勝つってのが。」

『他の人の幸せが俺の幸せなんで』そういう景和の表情はどこか爽やかだ。道長はそんな景和に呆れるのだが、その時森魚が道長を呼び出したのだった。
怪訝そうな顔をしながら森魚についていった道長が渡されたのは景和が持っていたはずのブーストレイズバックルだった。森魚曰くザ・お人好しの景和の荷物からくすねてきたのだという。なんという手癖の悪さだろうか。
これでタイクーンの最下位は決まったも同然、森魚はいやらしい笑みを浮かべる。

「そこまでするほどタイクーンにビビってるのか。」
「念には念をだよ。勝つためには相手を蹴落とすのも作戦の内でしょ?」

高笑いする森魚に対し、道長はかつてデザイアグランプリで親友を蹴り落した参加者たちの事を思い出す。するとそこに通りすがったのは英寿だった。
何の内緒話だと問いかける英寿に対し、ただの作戦会議だよと言いその場を去る森魚。この時のザスターで相手を小ばかにするニュアンスを隠さなくなってきたのでなんというか今回でこの人も終末だろうかと感じてしまう。
『デュオが入れ替わって作戦通りか』と道長に言う英寿。それに対し道長はパートナーは誰だっていいというスタンスを崩さない。英寿はある思い出と呟いた。

「どんな手段を使っても勝てば正義、前にもそんなライダーたちがいたなぁ……」

――気付いていないとでも思ってたか?お前が俺を目の敵にしている理由を。
まぁ当たり前なのだが英寿は道長の事をしっかり覚えていたのである。かつてデザイアグランプリに参戦し卑怯な人間たちに貶められ息絶えた参加者を。そしてそれを抱える友人の姿を。
消滅した参加者、そして無防備になった道長に襲い掛かるジャマト。それを庇ったのは狐面の仮面ライダーだった。
『こんな悲劇は忘れるに限る』
忘れてたまるか、道長の命をかけても叶えたい願いはここで固まったのである。そして一般人だった道長はデザイアグランプリの審査で選ばれ、仮面ライダーバッファとなった。ここまでしっかりと覚えている英寿は今までどれだけの人の願いを恨みを悲しみを背負い続けてきたのだろうか。

「ああそうだ、いつまでもお前の思い通りにはさせない。」

そういう道長に対し、英寿は『負けないよ、誰かを蹴落とさないと勝てないようなヤツにはな。』と言う。どんな逆境にも自分自身に負けない奴にこそ勝利の女神は微笑む、ギリシャの哲学者プラトンだって言っていた。『自分に打ち勝つことこそ最も偉大な勝利である』と。
やはり祢音に手を貸していた4話でも思ったが英寿はあきらめない人類が好きなのだろうか。そして道長は親友の為である事はもちろんの事、本質的には『正直で真面目な人間が悪い連中に騙されて潰される事』を忌み嫌っているというのが正しいのかもしれない。
対立する二人ではあるが本質的には双方ともヒーローらしい理念と価値観で行動しているのが非常に興味深い。

「必ず勝ち抜いてみせる、お前らライダーを一人残さずぶっ潰すために。」

そう言い、道長は英寿を睨むのだった。

一方、なくなったブーストレイズバックルに気づき、泣き崩れる景和。2話でブーストレイズバックルを使い損ね泣き崩れた時といい何故こんなにも不憫表情が似合うのだろうか。白々しく景和を慰める森魚に対し『なんか笑ってません?』と怪訝そうな問いを行う景和。なんというかこんな状況だからか人を見る勘が付きつつあるのだろうか。
するとその時、道長が『お前の探している物はこれか?』とブーストレイズバックルを持ってきた。驚く森魚、景和はなんで持っているのかと問うも道長は真相をぼかしつつ『ずさんな管理で盗まれるのが悪い』と言った。森魚はおいおい何言ってくれちゃって…と明るい笑顔で僅かな焦りを見せるのだがそれでこの場に居た全員が気づいてしまった。あくまでシラを切りとおそうという姿勢に対し更に問い詰め、ついに森魚は『君たちデュオには負けてられないからね』と窃盗を認めたのだった。
非難の声が上がる中、景和は道長に対しバックルを返す事を要求するのだが、道長はゲームに勝ったらバックルを返すと言うのだった。

「どっちが先にこのバックをつかみ取るか、ビーチフラッグス改め『ビーチブースト』だ!」

イメージトレーニングエリアの砂浜マップにブーストレイズバックルを埋め、謎の勝負を提案する道長。いや杢代和人くんの腰ほっそ!!!!
あといきなり『ビーチブースト』とか仮面ライダーギーツ特有の新トンチキ言語を増やすのやめてくれませんか高橋悠也さん?
流石にツッコミを入れる森魚に対して『やっぱりタイクーンにビビってるのか』と言い返す道長。なんというかこういうデザイアグランプリと違った場所で景和に平等な闘いの場を提供してくれる道長は凄く優しい気がする。

「誰かを蹴落とさなきゃ理想の世界は掴めない、それがデザイアグランプリだ。」

道長はそう言い、ビーチブーストのカウントを始めた。『遠慮する必要はないよ!全部向こうが悪いんだから!』『勝つ執念がないやつに理想の世界はやってこない。まぁどっちが脱落しても俺にとっては大差ないけどな』祢音と英寿の声、そして争奪戦が始まる。先に手が届いたのは景和だったが森魚は見苦しくも無理矢理ブーストレイズバックルを奪い取ろうとする。そして乱闘に近い揉みあいの末に森魚はそれを奪い取ったのだった。見苦しさと醜悪さを隠さない、なんというか本当に最低の人種だ……

「これでこれは俺たちのもんだ。」

こんなにも見苦しい光景を見せたとしても勝ちは勝ち。道長は森魚に軍配を上げたのだった。睨む景和、不満の声を上げる祢音、そしてスパイダーフォンにはジャマトが現れたとの一報が。
ブーストレイズバックルを奪われたまま景和は最後の戦闘に臨むハメになるのだった。

・逆転のブースト~この映像、実はアナログってマジ?~

超絶神カットを描きたかったのですが表現力が足りず……

現れたエリアは恋人や家族連れが集う大型パーク。

「デートの邪魔とか世界一悪い事だよ!」
「ここから先は行かせない。」

先人を切ったのはいち早くトランプジャマトの攻略ルートを掴んだギーツ&ナーゴデュオだった。正面切って敵を蹴り飛ばす中田裕士のヤクザキックは万病に効く。

一方のメリー&バッファデュオ、メリーはブーストバックルを手にし圧倒的慢心をしているのだがバッファはそこに乗ってこない。思惑は別にあるのだろうか。そして近い現場に居たタイクーン&パンクジャックデュオは相変わらず足並みが全くあっていない状況だ。そしてアローを鈍器として使う姿、特撮的には正しいぞ1億点加点。それでもあきらめないタイクーン。
メリーは相変わらず動こうとしないバッファに痺れを切らして『ぼさっとつったってないで戦え!』と怒声を浴びせる。

「ああ」

そう言ったバッファはブーストをセットし、デュアルオンを行うやいなやメリーの獲物だったトランプジャマトを奪いさりブーストで疾走する。位置は戦闘を行っていたタイクーンの傍だ。そしてリボルブオンを行いブーストゾンビとなりブーストライカーを召喚した。ブーストライカー、牛の状態にもなれるのかと言う衝撃。そしてそれに飛び乗ったバッファはタイクーンが交戦しているタイミングと同時に飛び上がり、トランプジャマトを地面に叩きつける。
タイクーンのトランプジャマトとバッファのトランプジャマト、それぞれマークは『♡』別のデュオであるはずの二人が同タイミングで同じ柄のジャマトを撃破する。
この時、タイクーン射撃のから長めにカメラを回し引いてからバッファに一気に寄せるカットの回し方、ダイナミックかつずっと静止したままなので最初はCGかと思ったのだがTTFC6話オーディオコメンタリーによると実は本当に止まっているとの事。カメラはずっと動いているのだがライダーやジャマトたちはずっと息や体勢一つ乱す事なく静止を続けていた。バッファの逆立っている髪も針金を通して固定して形を止めているだけで周りのジャマトたちも柵に固定して止めているだけなのだ。なんというアナログから繰り出される新時代的映像美よ、これぞ特殊撮影技術・特撮といったところか。
そして時が動き、両者がトランプジャマトを撃破する。デュオでないはずなのに一体何故なのか。するとそこにツムリが現れデュオ交代のお知らせを告げたった。

「――先ほど吾妻道長様がくじ引きし、バッファ&タイクーンのデュオが決まりました。」

……まさかの後だしじゃんけん、そして相方を戻せる道長の豪運よ。困惑をする一同、これによりタイクーン&バッファデュオが200ptでギーツ&ナーゴデュオに並ぶこととなった。
『なんで?』と困惑し、もしかして助けてくれたのかと言うタイクーンに対しバッファは『勘違いするな、たまたま引いたのがお前だっただけだ』という典型的2ツンデレセリフを言った。そうさサブライダーはこうじゃないとな。

「パートナーは誰でも良かった、ただ『あんな奴』は残しといても厄介……排除すべきと思っただけだ。」

バッファに切り捨てられたメリーはそれに激高。ブーストバックルを返せと怒鳴りつけるもバッファから『勝つためには手段は選ばない、それが俺のやり方だ』と一蹴された。吾妻道長は人間を騙し陥れる者が嫌いだ、その上で手段を選ばずに勝ってみせたのだろう。建前上はヒールポジションでありながらやはりかなりヒロイックだ。そして戦いを終えたブーストバックルは再び飛び立っていった。

そしてギーツ&ナーゴデュオ、ギーツは『手ごわい相手が残っちまいそうだな』と言いトランプジャマトを殴り飛ばす。それに呼応し『負けてられないね』と言うナーゴ。
ギーツはそんなナーゴの元へ行き、ちょっとそれ貸してとハンマーレイズバックルを拝借する。答えは全くきかず勝手に取ったギーツはハンマーレイズバックルをセットしリボルブオンをした。そしてここまできてギーツの意図をすぐに読み取るナーゴが凄い。

「ここからがハイライトだ」

そう言ったギーツはハンマーでナーゴを天に送り出し下半身のマグナムを起動させる。ナーゴの両手クロー、そしてギーツのマグナムのキックでそれぞれ2体同時に撃破。ギーツの領域にしっかり食らいつくセンスの良さよ。
こうしてギーツ&ナーゴデュオに400pt加算されたのだった。

・第6話にして早くも4名まで絞り込まれたデザイアグランプリ、今後の展開は……?

またきてめりおじ

トランプジャマトを討伐する神経衰弱ゲームのミッションを終えた一同。安心して道長の肩に手をかける景和だがそれを振り払われてしまう。なんと細かい事だろうか。
そして始まるスコア発表。順位は1位ギーツ&ナーゴデュオ(600pt)2位タイクーン&バッファデュオ(200pt)3位メリー&パンクジャックデュオ(0pt)という結果だった。粛々と結果をする中でツムリは柔和な笑みを崩さない。そして非情なメリーに対する脱落宣告。こんなはずじゃと言う森魚に対し道長は『どんな手を使っても勝たなければ無意味だ』と突き放す姿勢だ。

「お前ら覚えとれよォ!次会ったら容赦しねぇからなァ!!」

激怒する森魚、態度がTHE・反社である。いきなりの怒鳴り声に怯える祢音だが英寿は『安心しろ、こいつに次なんて無い』と言う。そして消滅するIDコア、何かを言おうとした森魚だったがその前に肉体が消滅してしまった。

「小金屋森魚様は仮面ライダー失格となります。」

仮面ライダー失格、つまりはゾンビサバイバルの奏斗と同じ脱落の仕方である。景和はツムリに対し失格とは何かと問いかけるとツムリは『普通の生活にお戻りになられました』とだけ答えたのだった。恐らく前回のデザイアグランプリが終わった後の道長と同じように記憶を失い元の生活に戻ったのだろうと思うのだが、本当にただ普通の生活に戻っただけなのかはわからない。

「今期のデザ神決定も近いようです。」

ツムリは主催と思われる謎の男へ通信を行っていた。
この世界も終わりが近いようだ。そう言う男に対し、ツムリはラスボスジャマトの存在が観測された事を報告する。
世界は守れるか仮面ライダー。残った仮面ライダーは残り4名、今季デザイアグランプリが終わるまで早い。恐らく11月には新章に突入する勢いである。何はともあれ今後の展開が楽しみだ。

とりあえず次回、『中田裕士3回目の忍者』お楽しみに。


◆ギーツ6話コラム

・他者の願いを背負い変革を続ける男と犠牲の出る世界を破壊しようとし続ける男

さて、5話6話のエピソードは仮面ライダーバッファ編だった。

協調性ゼロの孤高かつ獰猛なキャラに見せかけていた吾妻道長は過去に親友を失い、そのことから人を陥れる仮面ライダーたちの事を憎んでいたのだった。仮面ライダーバッファの見た目はとても厳つく、戦闘も道長の態度も荒々しいため視聴者としては誤解をしがちではあるが、今回の神経衰弱ゲーム編で分かるように思想や理念そのものはヒーローらしい物である事が分かるのだ。吾妻道長は他者を陥れる人間を憎悪し、嫌悪し、忌み嫌い、そう言った存在を全部破壊するためなら手段は選ばない。デザイアグランプリの性質上、頂点に立つ人間は誰かの犠牲の上に成り立っている。
浮世英寿は願いの前に潰えて言った魂を背負い世界の変革を続けているのだが、吾妻道長はその犠牲を生む世界を破壊するために戦いつづけているのだ。一番狂気じみていると感じているのは英寿が道長の憎しみをきちんと受け入れていそうだという点だ。英寿は世界を変革するためにこれからも戦い続けなくてはいけないので道長に対して謝罪は決して行わない。しかしながら他者から憎まれる事を仕方ない事だと受け入れ、憎しみによる行動に対しては毎回相手をしてあげているのだ。

全てを破壊すべく追う道長とその感情を受け入れながら変革を続けていく英寿、二人の今後は一体どうなるのか非常に気になるところである。


◆巻末雑記コーナー

・機動戦士ガンダム 水星の魔女にハマりました

10月より始まりましたガンダムシリーズ最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、史上初のテレビシリーズ女性主人公とほんのり香る百合のオーラで見はじめましたがすっかり世界観にハマってしまいました。
今後のストーリーが気になって仕方ないのですが、兎にも角にもスレッタとミリオネの関係性に男が挟まらないかどうかが不安で仕方ない。醜い化け物に変貌したら殺してくれよな!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?