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仮面ライダーギーツ第37話『慕情Ⅴ:純白の破壊』感想
◆アバンの雑記パート
・語ろう中田ヒーローズ2追加エントリー枠募集開始
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というわけでおしらせです。
語ろう中田ヒーローズ2の追加エントリーの募集を6月1日より開始いたしました!
一次二次と募集を続け、集まった精鋭たち。そこから更に追加エントリーを受け入れ、夏コミ頒布の語ろう中田ヒーローズ2の密度を更に濃いモノにしたいと思いこの度募集を駆けさせていただく運びとなりました。
完成原稿のみの受付となりますがよろしくお願いします。
◆仮面ライダーギーツ第37話『慕情Ⅴ:純白の破壊』感想
脚本:高橋悠也 / 監督:杉原輝昭
・あと片付けのような戦いと明かされるナビゲーターのルール
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前回、英寿と道長が一時的に共闘したり祢音の願いを聞きそれでも戦う決意を固めた桜井沙羅だったりと関係性が展進展した仮面ライダーギーツ。本当に戦うべきはライダー同士ではなくこの世界をおもちゃにし続けた未来の連中だと英寿は言う。だがそんな未来の連中も撤収の準備を進めており、この世界のグランドエンドは近づいていた。
ビジョンドライバーを返却しなければ消滅すると言われてしまったからには流石に返還するベロバだが、最後に創世の女神に会わせて欲しいと彼女ば言う。火遊びは簡単に終わらせたくない。闇のオタク・ベロバと夜明けのオタク・ケケラは創世の女神に最後の願いを行った。
そして前回まで行われてたデザイアロワイヤル『IDコア集め』の結果だが、祢音たちの思惑通り沙羅が1位になっていたものの前回アルキメデルを倒したバッファが同率になっていたという状況に。
戦いは延長戦に、ゴミ拾いのようなミッションの次は『1時間という決められたプレイヤー同士でIDコアを奪い合う』と言うまた消化試合のような戦いとなっていた。今度こそトップになった人間が脱落者を指名できるとのことだ。単純理論で考えるならライダー同士で戦うのみであれば全てのライダーの攻撃を防ぎきれるバッファが最も有利であり、流石に弱気になりながらも奮起する沙羅にもこれまでにない覚悟を決める景和にも納得がいく。桜井姉弟はデザグラの運命に翻弄され続け、犠牲となった存在たちに囲まれ続けてきた。翻弄されてきたものたちのために戦う意思を決めた二人の決意は壮絶である。
だが、その願いは叶えられることがないというのが悲惨である。
存在の終活を行っていた祢音はキューンから『勝敗の是非を問わず願いがかなえられることはない』という事を知り、そのことを知った祢音はゲーム開始後に桜井姉弟に伝えるのだが、景和は撤収を決めた無責任な運営に対し『デザグラで犠牲になった人たちをそのままにしておくのか』と怒りをあらわにした。病的なまでに世界の理不尽に震える彼はデザグラを通して人の死のリアルを叩きつけられ、救済しなくてはという使命感に襲われている。そんな中でバッファが襲来し、3人は変身して応戦する事に。
ライダーなんて忘れてしまえばこれ以上不幸にならずに済む。バッファは『犠牲を今の時代だけで終わらせたい』。
だが救済を願うタイクーンからしたらたまったものじゃなく、犠牲になった人たちを救いたいからデザグラを続けなくてはいけないのだ。
それでもバッファは全てを終わらせたい。その力でハクビと庇ったナーゴを屈服させでIDコアを破壊。タイクーンに対しても同様にライダーの資格を奪おうとするのだがそれでも抵抗するのが彼である。
桜井景和は漠然と人々の幸福を願ってきた。その中で傷つく人々の姿を知り、犠牲を知り、全人類の救済をしようと戦い続けてきた。
そもそもの景和が人に優しくありたがる理由は傍で自分を守るために戦い続けてきた姉を見てきたからなのだろうと思う。デザイアグランプリの秘密を知り、姉が危機に陥るのを見て彼は徐々に迷いを無くした彼は友人として創世の女神が友人である英寿の母親である事をしって尚『災いの中心にある存在』を倒す決意を揺るがさない。
桜井景和は聖人でもなんでもない戦いの中で大切な物を犠牲にした一人の青年なのだ。
一方、ニラムの元へと戻ったジーン。だがその場には英寿も同伴だった。
作中で唯一の英寿に対する絶対的味方であるジーンはミツメに関する真相を教えるようにニラムへ迫り、英寿はヴィジョンドライバーを手に創世の女神が居る神殿へと向かうがそこにスエルが現れる。徹底的に母親を道具とみなしているスエルに抗議する英寿だが、それならばとスエルは『英寿がこの世に存在しない世界』を叶えろと創世の女神に命じた。しかし、創世の女神は悲鳴に似た鳴き声とともにそれを拒絶。
拒絶が可能自我が取り戻されつつあるという事であり、スエルからしてみれば創世の女神の能力が失われているという扱いなのだ。
そんな女神を『無価値なガラクタ』と言い放ち、グランドエンドと共に処分すると言ったスエルに英寿は激怒。しかしながら英寿はスエルの力によってバッファらが戦う場へと移送されてしまった。
バッファとタイクーンが戦う中、最後の願いを叶えたからと見守っていたのはベロバとケケラだった。
これで心おきなく推しの最後を見届けられると喜ぶのはベロバ、そしてこの状況で桜井景和の成長に期待するのはケケラだった。闇のオタクと夜明けのオタクコンビは最後まで吸い尽くすつもりなんだよなこの状況。
・混沌とした状況で真相を告げに来たのは
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一方、裏でミツメに関する情報を探っていたウィンとミツメ。
本来なら未来人には命を産む力なんてない。それなのに何故ミツメは英寿を産めたのか。
ウィンは英寿が生まれた紀元前に妙な記録があることを発見。その内容は『デザ神の幽閉』と言うものだった。
その内容はナビゲーターと恋に落ちたデザ神を歴史から抹消し、『ナビゲーターはプレイヤーと私的な関係になってはならない』という新たなルールを新設したものだった。
真実を知ったウィンが急ぎ向かった先はバッファたちが争い遭う場である。
デザグラの事を忘れ普通の生活に戻れと言うバッファと創世の女神に償わせたいと意固地になる景和の間に割って入り、破壊されかけていたタイクーンのIDコアを奪取。英寿、景和、道長へ真実を告げる事に。
ウィンが知った情報は『禁断の愛に堕ちたナビゲーターは三日三晩祈り続けその身に奇跡を宿し、世界を作り変える力を手に入れた』と言うものである。
誰かを不幸にするために女神の力が生まれたわけじゃない。
だがその力を使う仕組みを作ったのはデザイアグランプリである。
このままではミツメは破壊されるルート、だけれども諦めない限りチャンスはあるのだ。
ウィンの言葉に背中を押され英寿はミツメを救いに向かうのだが、グランドエンドは止まらない。
天空に罪人のごとく吊り下げられた創世の女神、スエルとしては創世の女神の座は新たな後継者に引き継がれるので問題ないとのこと。後継者は間違いなく『浮世英寿に私的な感情を抱いたツムリ』の事だろう。
そしてスエルはグランドエンドで母が処刑されるのを止めに来た英寿の排除をニラムに命じ、戦いはギーツVSゲイザーへと向かうことに。
怒りに身を任せ、ゲイザーに拳を叩き込むギーツだが今一歩届かない。実力差はもちろんの事、今のギーツは普段のように実力差を埋める冷静な作戦遂行能力が欠けているという現実もあるのだろう。
ゲイザーに変身解除された英寿だが、目の前で創世の女神は崩壊を始めた。2000年もの間追い続けた母親が、想いがここで朽ち果てようとしている。その現実を受け入れたくない、そんな思いで崩壊しようとしている創世の女神の破片に手を伸ばす英寿。
忘れたくない、そんな思いで雄たけびを上げた英寿のドライバーに新たなバックルが。英寿の体を黒い尾のようなオーラが包み込み、ギーツは新たな変身を遂げた。
中田裕士は睨みがいいと以前より言ってはいたが、ここまで殺意の高い据わった目は久しぶりな気がする。ゆらりと立ち上がったギーツの新たな姿は明らかに不完全なもので、その目は憎むべきものの姿を見据えた。
◆ギーツ37話コラム
・未来人が奇跡を生み出すのは私的な感情がトリガー
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今回、創世の女神に関する新たなルールが明かされたのだがその内容は『プレイヤーとナビゲーターが私的な関係になってはならない』というものだった。
私的な関係と聞くとなんだかふしだらな響きに聞こえるのだが、『私的な関係』というのは『何かしらの思い入れを持った関係』というのが近いのかもしれない。『一線を越えた感情』を抱いた結果奇跡を生み出したという事なのだ。とどのつまり今回の話は地味に公式から『浮世姉弟てぇてぇは公式』という太鼓判を押されたということで、浮世姉弟てぇてぇオタクとしては大歓喜と言う事だが気になる事が一つある。
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ジーンだ。
彼もまた、古代人に私的な感情を抱いた存在である。
一瞬考えてしまったのが彼が『私的な感情』を身に宿した結果奇跡を起こす可能性があるという事なのだ。
運営の中心軸に居る人限定の軌跡なのか、未来人全般の感情に由来する奇跡なのか気になるところではあるが、今回現れたギーツ、明らかに不完全な形態だしワンチャンジーンくんも産めるのかもしれないと考えてしまった。
可能性は無きにもあらず。最近仮面ライダージーンも手持ち無沙汰気味だし、何か起こったらいいな~とかそういうのを考えてしまった。
◆巻末宣伝コーナー
・語ろう中田ヒーローズ2の追加エントリー募集は6月末まで。
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さて、巻末は宣伝コーナーとなっております。
現在C102合わせ特撮アクション評論企画『語ろう中田ヒーローズ2』の参加者を募集しております。
6月末まで評論部門限定で追加エントリーの受け付けをしております!是非ともご応募ください!
※追加エントリー枠は完成済原稿を用意している方のみです※
【企画概要】
【追加エントリーについて】
【応募窓口】
追加エントリー枠の申し込みは運営TwitterのDMより受け付けております。
参加者一覧は【こちら】になっております。
・アンケート企画ももちろん実施中!
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そしてそして、語ろう中田ヒーローズ2では誌上アンケートも実施中!中田裕士キャラの頂点を決めろ!『中田裕士キャラ総選挙2023』の締め切りは6月30日です!皆様これからもご投票ありがとうございます!
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