【歌詞没案】聞く価値無し
今日も朝日が昇った
痛むこめかみを押さえ今日も息をする
光ったままのディスプレイ
恥でしかない僕の音が残ってる
賞賛を浴びるために
こんなこと始めたわけじゃないのに
気づけば他人と同じ
承認欲求モンスターの端くれに
もう歌詞なんて書きたくない
書いたところで誰にも響かない
分かってるんだ才能がない
才能がない
ほら天才がへらへら笑ってる
腸が煮えくり返って死にそうだ
君が一生売れなきゃいい
売れなければいい
鳥のさえずりすらいらいらするもんだから
君の笑い声なんて聞けるはず無かった
才能持って生まれた奴らが羨ましいな
こんな曲なんか紙切れよりも
価値がないな
不愉快で仕方ないな
音楽を知ったあの日が間違いだな
もしも過去に戻れるのならば
絶対にギターには触らない
夕焼けが包み込んでくれるような
月明かりが慰めてくれるような
そんな風に感じる今日であったなら
どれほど良かったことか
もう全部やめてしまいたいとか
全部壊してしまいたいとか
もう無理なんだもういいんだ
もういいんだよ
ほら内心では馬鹿にしてんだろ
劣等生が無駄に足掻いてるわ
お前に音楽は向いてないだろ
わかってんだよ
星の瞬きすらうざったいもんだから
君からの手紙なんて開けられる気もしなかった
君がそうやって無邪気に笑いかけるから
結局毒を吐き散らせないまま
死んでくんだ
星空が綺麗だとか
猫はかわいいだとか
君の手があたたかいとか
僕が醜いだとか
そういうの全部全部
僕にもわかるのに
どれも歌に出来ない自分が憎らしいなあ
冷たい風にすら泣かされるもんだから
君の手を振り払って傷つけて逃げだしたんだ
凡人にすらなれてない
人ならざるもの
誰か僕の声を聞いてくれよ
怪物の歌