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Nature is my home.

先日、近所でくるみの目撃情報があった。(おそらく)山の中に入って1か月。雪も降ったし、戻ってくるつもりがないんだろうなと思っていたのだけれど、もし、くるみだったら、戻ってくるつもりで人の近くに来たのだろうと思い、戻ってくる助けをせねばと思った。

でも、なんとなく違うような気がしつつ、万が一と思い、もりぞうとともにお散歩がてら探してみたりした。もりぞうは、それから朝になると目撃情報があったところをひと回りしていた。もし、くるみだと思ったら、探しに行かずにはいられないから、アニマルコミュニケーションをお願いして確認したいとのことで、1か月ぶりぐらいで見てもらうことになった。

*前回のアニマルコミュニケーションはこちら
くるみ番長


「目撃されてる猫は私じゃないよ」だって。
(グレーでシッポが長い猫という情報。そして今日、その猫さんがうちの敷地にやってきた)

くるみは、木の間や洞でじっと丸くなって寝ている姿。目を閉じて耳を立てている。前より目がやさしくなっている感じ。雪景色が見える。天気がいい時には虫やネズミを追いかけて狩りをする。筋肉も増えて、家にいる時よりは毛もフサフサ。

さびしくないのか聞いてみた。

「さびしくない、気持ちがいい。
風、陽射し、雪がキラキラしているのがきれい。
自然の中に還るつもり。
わさびがどんな体験をしたのか、私もしてみたい。
今のところ元気だけど、寿命が何年もあるわけじゃない。
最後の姿を見せたくない。
家のことはもう大丈夫だから」

くるみもわさびも、プライドの高い猫さんだそう。

帰ってきて欲しいとの問いには、食べ物なくなったら考えるけど、まだ大丈夫だって。

「高いところに登ると雪がきれい。風の音もさわさわして気持ちいい」

裏磐梯に引っ越してきたばかりの時に、わさびが2泊ほどしてとても心配したことがある。まだ2歳ぐらいの時。探しに行くときに、私たちに悲壮感漂ってたら見つからないから、わさびの気持ちになって探そう!ということになり、わさびの気持ちになって歩くと、自然の中はとても楽しかったことを思い出した。

「自然に還る」

って、どういう気分なんだろう。人間が思うような、淋しいとか、怖いとか、寒いとかではないのだろうな。一体になっていく感じに違いない。

ともあれ、くるみは、まだ山の中で雪があるけど元気に肉体をもって地上世界を体験しているよう。

わさびが3月にふらっと出て行ってからというもの、くるみちゃんは、必要最低限しか外に行かなくなり、ネズミも捕らなくなった。家の中でまったりしていて、もうちょっと外で遊ばないと体力も落ちてしまうしなと心配していたけれど、余計なお世話だった。

あの時、こうすればよかった、ああすればよかったということを考え出せばきりがないけれど、くるみの意志で自分の生き方を決めたのならば、私の魂は納得している。

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