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宇宙の中心からやってくる「生きる意志」

私たちは「生命」というと、目の前の植物や動物や人間から発していると思っているけれど、実は、もっと深淵なるところからやってくる感覚なのだということ、改めて感じなおしたいと思った。

春に生き生きと芽吹く木々の葉や花芽のみずみずしさ、走り回る猫の躍動感、冬眠から目覚めるカメムシのうるさい羽音だったり。それらはすべて、宇宙の中心からやってくる「生きる意志」であり、宇宙に響き渡る音であり、太陽によって目覚めさせられる細胞たちの振動。

しかし人間は太陽が輝こうが隠れようが、自分の中にある光で自分を目覚めさせられるように創られていることも忘れずにいたい。

「絶えず生命を完全に顕現しようと努めるこの聖なる行動は自然界の随所にみられる。これがしばしばいわれる「生きる意志」である。それは種子の中によく表れている。まずその生長しゆく生命の一点を光に向けて押し出し、蕾となってその獄舎を破り、そして日光の中に広がる。それは画家、彫刻家、詩人、音楽家、工芸家の中にある創造的天才である。この上なく妙なる愉悦、法悦にも似た歓喜三昧は内から湧き上がるこの創造の衝動より派生する。生きとし生けるものは生き生きとする。拡がること、増えることはすべて生きんとする意志より生ずる。その果実が生きることの至福、生き生きと生きることの喜びである」

『神智学大要 コーザル体 第3章 モナドの発出』より

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