太極拳の基本功:行歩(シンブー)_転身坐盤(ヂョワンシェンヅウオバン)
行歩基本功はさまざまな歩型、歩法のトレーニングを指しています。
太極拳の動きは脚部が基礎となり、
腰がリードし、足の動きは猫の歩き方に似ており
軽く、機敏で、安定感が無ければなりません。
行歩のトレーニングを積むことは太極拳の基本技術を向上させ、太極拳の要領を身につけ下肢の力を養うで非常に大切なことです。
参考文献:太極拳基礎講座 李徳印 著
6転身坐盤(ヂョワンシェンヅウオバン)
準備の姿勢
両足を平行にして、肩幅の間隔をとって
開きます。両手は軽く腰にあてます。
心を穏やかにして精神を集中させ、呼吸は自然に行い
目は前を真っ直ぐみます。
動作
①両足底を軸として、上体を右へひねり、両脚を交差させ
膝を深く曲げ、上体を落として右坐盤歩とします。
前の足は体前におき、後ろの足はかかとをあげ、臀部はかかとに近づけます。
②前足底を軸として、地をこすりながら
強く踏みつけ、脚部を伸ばし直立して前方に向きかえり
準備の姿勢と同じフォームにもどります。
③前足底を軸として、上体を左へひねり、脚部を交差させ
膝を深く曲げて左坐盤歩とします。両脚部のフォームは右坐盤歩と同じです。
以上、繰り返し上体をひねり、坐盤の練習をします。
ポイント
両足の前足底を軸としてまわる動作はすばやくすすめ、
坐盤のさいは、両脚をぴったりとつけて交差させ
膝を深く曲げて腰を落とします。
腰をひねる際は、上体を斜め前方へ向け、肩のちからを加えます。
上体はまっすぐに伸ばし、重心を両脚のあいだにかけます。
前の足は全足底を地につけ、臀部は牛の足に近づけますが、
足の上に乗せてはいけません。後ろの膝も地にはつけないようにします。
動作に慣れてきたら、上体を下ろすときに息を吐き
上体を起こすときに息を吸います。
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