料理すること、読むこと
私は幼い頃から、料理上手な祖母から手ほどきを受け、料理してきました。
小さい私に徹底的に料理を教えたのは、母が全く料理が出来なかったから。
私が料理できれば、祖母が亡くなっても、母が飢えることはないだろうという理由からでした。
なかなかすごい発想ですが、母は結局、祖母が亡くなった48歳の時まで、ほとんど料理をしない人でした。
頼る人がいなくなり、どうにか料理を始めましたが、今ではけっこうなレパートリーを持ち、色々工夫もしているようです。
私は、祖母の影響を強く受けて料理を始めたので、まず、とにかく少量の料理が苦手でした。
昔の人なので、一度に沢山の量を作るのですね。
調味料も、おたまではかったりとアバウトで大量。
1人暮らしをはじめて、一番困ったのはそれでした。
レシピ本を読まなかった訳ではないのですが、ピンとくるものがなく。
その時、たまたま読んだ本で、小林カツ代が紹介されていました。
これは読み物として大変たのしい本で、出てくる料理を作ったことは一度もありませんが、ご飯の入るロシア風ロールキャベツは美味しそうだな、といつも思います。
この本で、小林カツ代の本は大変実用的で、レシピ通りに作れば間違いないものが作れる、と書いてあり、早速買ってみました。
最初に買った本が、すでに一人暮らし用ではないのですが、とても気になったので。
ラザニアはこの本ではじめて知りました。
最初に作ったラザニアもこのレシピでした。
最近は、きのう何食べた?のシロさんレシピになってますが…
他にも、馬サラダ、生姜焼き、きゅうりのゴロゴロ、三種のひき肉を使うスイスローフなど、よく作りました。
2番目に買った本たち。
私は、卵が、特に黄身が苦手で、祖母は私の為に白身だけの卵焼きを作ってくれたりしましたが、卵焼き自体が好きではなく。
今は半熟なら食べられる、ゆで卵、目玉焼きなら食べれるとわかりましたが、小さい時は結構辛いものがありました。
でも、温泉卵、茶碗蒸し、カスタードクリーム、などは大好物。
苦手なのは、卵焼き、オムレツ。
薄焼き卵のオムライスは、ケチャップを強く効かせれば大丈夫。
なぜ、卵料理の本なんて買ったのだろう…
私の出汁巻き卵は美味しいと評判ですが、本人は食べられません。
この本の、ネギ醤油を使った卵チャーハンも人気でした。
全てがこんなシンプルに書かれてます。
野菜がじゃがいも、玉ネギ、にんじんしかないときは、これまた私はじゃがいもと人参が得意でないので、なぜか購入。
人参は生の方が食べやすいので、このサラダは何回も作りました。
ツナを入れても美味しいです。
ヤンソンさんの誘惑は、ずっと作ってみたかったのですが、なかなか機会がなく、初めて作ったのは10年ほど前。
じゃがいもなので主食を出さなかったら、北から苦情があったなー。
育児と食育の本。
子育てって、大変だなと思いながら読んだ本たち。
箸づかいとか、お手伝いとか、教えていくのはとても大変そう。
私なんか絶対無理だな、と思います。
いただきまーすに出ていた、ほうれん草のサラダを、最近は急に思い出して、作ってみました。
茹でたほうれん草を、缶詰のコーンを混ぜて、ドレッシングで味付けしたもの、とありましたが、私はツナを入れて、味見したら十分だったので、軽く胡椒して終わり。
実は、コーンもそんなに好きではないのですが、影響を受けやすく、3月のライオンでコーン入りのホワイトシチューが出てきた時に、何回か作って、残っていたコーン缶を使いたくて利用したのですが、この食べ方だと、私でもコーンを無理なく食べれました。
また、お姑さんのポテトサラダには必ずりんごが入っていて、さらにバナナが添えられていたというエピソードは驚きましたが、何年か前から、ポテトサラダを作ると、必ずりんごを添えるようになりました。
じゃがいも苦手なんですが、ポテトサラダは得意で、北もお芋は好きなのでたまに作るんですが、玉ねぎを効かせたサラダに、甘酸っぱいりんごが意外と合います。
でも、普通のポテトサラダも好きなので、混ぜ込みはしないです。
流石にバナナは試す勇気がないなあ。
これはエッセイ。
キッチンから愛をこめてで、私はアボカドを知りました。
友人の好物でもあるので、エビやさらした玉ねぎを合わせて、マヨネーズ味のサラダにする事が多いですが、北は子供の時、トロピカルフルーツのようなものを想像して食べてショックを受けた、というので、2人だけの食卓にはあまりあがりません。
北は、ベーグルも、とても期待して食べたらガッカリした、という経験があり、これは手作りの焼きたてを食べてもらったら、払拭されたよう。
うちのベーグルは、ドライフルーツ入りで、北はチーズやサーモンなどトッピングはいらないほど気に入ってくれてますね。
元気になったのだから、そろそろまた焼いてあげようかな。
おなかがすく話に、栗ご飯と鶏の唐揚げの組み合わせが出ていて、とても美味しそうに思ったのですが、私は栗ご飯も苦手で。
さつまいもご飯で再現したら、簡単でとても美味しかった。
かなり年上の友人宅で、栗がとにかく沢山あるからなにか作って、と言われ、初めて栗ご飯を作ったんですが、普段3合釜の、しかも多く炊いても2合とかの人間が、一升釜で炊くというのは、なかなかに大変でした。
とにかく家族が多い、また、人を集めることが大好きなご夫婦で、私は栗ご飯に、鶏のからあげ、茶碗蒸しなど、10人分くらい作りました。
私の料理をあてにされて、何かしらパーティーを開くことも多く、大変ではありましたが、なかなかない経験で、楽しかったです。
その他にも、たくさん小林カツ代のレシピ本は持っていたのですが、これだけ残して全て処分しました。
一般家庭なので、作るものはだいたい決まってくるし、覚えてしまって、必要がなくなったので。
うちの肉じゃがは長年小林カツ代流だったのですが、去年作り方を変えて、それがうまくいったので、それからはその煮方になってしまいました。
ネットで上がっていた、炊き込みピラフは好きで、たまに作ります。
小林カツ代のレシピは、実用的で、かつ、応用がききやすく、大好きです。
文章も優しく、気取りもなく、読んでいて安らぎます。
春になったら、友人と遊ぼうと話をしてるのですが、小林カツ代のレシピからなにか作ろうかな。
ラザニア、スイスローフも素敵ですが、揚げた春雨入りの、肉味噌のレタス巻きなど楽しいかもしれません。
ただ、北が、そうやって自分で完成させる料理を好きでないからなー。
コロナでさえなければ、お弁当を持って出かけるのもいいでしょうね。
それとも、北との食事で、熱望されているコロッケでも作ってあげようかな。
小林カツ代風に、練乳を少し入れるのは試してみたいのですが、残った練乳をどうしよう。
料理も読書も、私にとって日常ですが、それでも少し角度を変えれば、特別な瞬間があり、とても好きです。