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アースバッグ工法で安心と彩(いろど)りを!
こんにちは!ごっとんと申します。
大変光栄なことに今回日本アースバッグ協会での記事企画に参加させていただくことになりました。
みなさん、どうぞよろしくお願いしますね。
さて、僕が初めにアースバッグ工法を知ったのは2019年JEBA(日本アースバッグ協会)にてスクールの第一期目がスタートした時でした。
その時に建てた「コビットハウス」は今でも元気に「アウトドアフィールドのんねむ」に建っております。
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スクールの時までは、僕も人生の中でものづくりの「も」の字も知らないような人間でしたので、様々な苦労が当時あったと記憶しています。
電動工具は全て使ったことがない、手鋸も引いたことがない、ミキサーはもちろん見るのも初めてで、触ったことがあるのはたくさんの工具の中でペンチくらいでした。
チームワークと呼ばれるものについては、恥ずかしながらほとんどしたことがなかったもので、たくさんの他人と何を話せばいいのやら〜と毎日人と会うたび考えていたほどです。
さらに数年経った今、そんな苦労もすっかり忘れて、また懲りずに熊本でアースバッグ工法に今度はどっぷり浸かろうとしているのだから、人間ってわからないものですね。
そういった一連の流れの中で、「アースバッグ工法」について僕なりにおすすめしていきたいなーと思うことがいくつもあります。
今回はそれをみなさんに是非とも知っていただきたい!
そう思ってこの文を書ています。
アースバッグで作るおすすめ作成物
1、ベンチ (土留め、塀、花壇)
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まずはベンチです。
何より「出来上がるまで早い!」
確かに長さによったり、ミキサーを回したり左官をしたりは必要かもしれませんが、それもみなさん次第。
短いベンチでももちろんOK。荒々しい見た目が好きなら素のままのバッグの外見も面白いのではないでしょうか。好きな形と長さで目的の高さを積めばほぼ完成。
余裕があったら背もたれも作ってみましょう。
さらに余裕があれば装飾してみましょう!
もっと余裕があれば、可愛くしてあげてはどうでしょうか?
2、階段
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これは作る場所に段差がなければ終わってしまう話ですが、「不便だなぁ」と日々感じている段差はないでしょうか。人間は少しの段差でも「よっこらせ」となってしまいますからね。
そこに丸くてしっかりした階段があったらどうでしょう。丸くある必要もないかもしれません。
階段は一段の高さが大切なので、登りやすい高さにバッグを調節する必要がありますが、一度できればあとは繰り返しの連続です。
人間は高低差を階段で克服してきたのですから、身近な段差の克服をアースバッグでしてみても面白いのではないでしょうか。
3、サウナ
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難易度はいきなり高くなりますが…笑アースバッグハウスを利用したサウナはおすすめですよ。
円形の部屋は熱の巡りをゆっくりと良くしていき、強すぎる熱波を和らげてくれます。
躯体の土に熱がたまれば輻射熱でしっかりと芯まで暖まれる、
上質なサウナを作ることが出来るのです。日本アースバッグ協会のトークイベントでも話題になりましたので、ご興味のある方はこちらもどうぞ!
アースバッグ工法の楽しみ方が一つではない、という代表的な取り組み方じゃないでしょうか。
それらを組み合わせで彩りを。
それぞれ魅力ある楽しみ方ではありますが、実はそんな様々な楽しみ方を一つにまとめることだって、アースバッグ工法ではできてしまいます。
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アイディア次第で作り方、組み合わせ方、そして楽しみ方のできる工法なのです。
かわいくかっこよく装飾してみよう
アースバッグ工法で作成した構造物には、様々な装飾方法があります。
造形、ペイント、木や鉄などの組み合わせ等通常の建築でも使える装飾はそのまま使うことができるでしょう。
そんな中で僕個人が強くおすすめしたいのは「タイル装飾」です!
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きっちり貼るやり方から、気ままな貼り方、絵画のようにもできるし、一部だけ貼ってアクセントにも使えちゃう、貼ってみるとわかるのですが、意外とどんな場所にでも使えちゃうのが魅力ですね。
僕が初めてタイル貼りを覚えたのは2年前の沖縄のアースバッグハウスの現場でした。
当時それが楽しくて自分でも貼り始めた結果、なんとタイル張りの仕事もするようになってしまいました。ひたすら繰り返す作業がきっと向いていたんですね。
タイル装飾は土が原料という共通点からか、アースバッグ工法ととても相性が良く、日本はもちろん世界中のアースバッグハウスや土建築の内外装で使われています。特に曲線に向けて使われることが多いようです。
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もしタイル装飾したい!とか、モザイクタイルを貼ってみたい!というご希望がありましたら、僕も一緒に貼らせていただけたら嬉しいと思っています。
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WSやタイル装飾もご希望がありましたらDMなどお気軽にどうぞ!
さんさんこうば ごっとん
https://www.instagram.com/gottonman/
あと一歩がなかなか踏み出せない方へ
これまで僕がアースバッグ工法についておすすめしたいことを好きに書いてきましたが、最後に心持ちというか、あと一歩踏み出したいという人へ送りたいメッセージをお伝えしたいと思います。
僕がアースバッグ工法を学んだときに強く感じたのは「安心って自分で作っていいんだ」という気づきが生まれたことです。
今まで他人任せの人生を送ってきた僕にとっては大きな転換となりました。
初めてそれを感じた瞬間、それは、自分で作ったアースバッグの壁に向かって思い切り体当たりをした時でした。
びくともしない。蹴っ飛ばしても動く気配すらない。ハンマーで叩いて壊そうとしてもものすごく時間がかかる。きっとパワーショベルくらいでないと撤去は難しいはずだ、と。
その丈夫さを(肩の痛みと共に笑)初めて体感した時「自分の手で作ったものが自分の手で全然壊せない」という不思議な安心感が生まれたのです。
僕は僕に壊せないものが作れる。それが大きな自信にもなりました。
きっと僕らの人生は「できなかったことができるようになっていくこと」が最も楽しいことなんじゃないでしょうか。
行けなかった場所へ行ける。作れなかったものが作れる。
座れなかった場所へ→座れるように
渡れなかった場所へ→渡れるように
暖まれなかった場所が→暖まれるように
安心できなかった場所が→安心できるように
みなさんが可能にしたいことは、一体どんなことなんでしょうか。
ローテクでも、これからも残っていくものが自分の手で作れる。
それはとても素晴らしいことだと思っています。
そして「できなかったことができるようになっていくこと」が、きっとみなさんの人生の中で輝き、大きな価値となり、予想外の面白い結果になっていくことを、僕自身願ってやみません。
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