鬼フェス「鬼歩き」
「鬼フェス」。
…何この名前?
京都を中心にお祭り撮影をしていて、そろそろ奈良の伝統芸能やお祭りも勉強してみようと検索していたとき、その名前を見て思わず手が止まった。
鬼フェス…気になりすぎる…。
しかし京都の節分は個性的すぎる行事が多く、鬼フェスとのまるかぶりの日程にしばし悩む。
そこで2020年はもう四人しかいない島原太夫の「節分おばけ」の取材に行き、2021年は鬼フェスに行くことに決めた。
念願の鬼フェス…!
ということで3泊4日で訪れた鬼フェスについて、大量の写真をいくつかの記事にわけて公開いたします。(最終的にはまとめ記事をオマツリジャパンに掲載予定。個別の記事も載せたいけれど数が多すぎるため、個人noteでまずまとめます。)
写真:吉野駅前から鬼歩きはスタート。鬼おどりがはじまります。
鬼フェスとは
まず「鬼フェス」というのは金峯山寺(きんぷせんじ)の節分会(せつぶんえ)を盛り上げよう!と地元の青年団を中心にはじまったイベント。
毎年、節分の日だけに参拝者が集中するため、節分の日までの一か月ほどの期間を楽しんでもらおうとしたのだそうです。
吉野山は千本桜で有名。桜と紅葉の美しさから、春と秋はとても忙しいけれど冬ならみんなで盛り上げることができると、ホテルやお店も全面協力。
まずは吉野山に来てくれるように電車の中まで鬼が登場!そしてホテルの中にも鬼が出現。(※電車とホテルは鬼フェスの期間の中でも決まった日時のみ)
さらに近くのお寺や神社では鬼フェス期間限定の御朱印の授与ができ、吉野山では夕方にはお店が閉まってしまうので、夜も食事が楽しめる鬼バルを開きます。(※2021年はコロナの影響で鬼バルなど一部中止)
写真:吉野山の黒門。吉野駅から吉野山駅/下千本まで鬼は車で移動。
鬼フェス「鬼歩き」解説
鬼フェスの中でも節分の前夜に行われる鬼歩き。
これ、実は金峯山寺の行事ではありません。鬼の中身はここだけの話、「青年団」。
というのも鬼おどりは三回、四股を踏んでジャンプするため、若い人でないと難しい!鬼は基本的に低い姿勢で歩くため体力がある若い人=青年団が行います。しかし吉野山も若い人がだんだん少なくなり、継続が大変なんだとか…。そのため鬼が歩くと近所のみなさんが「ごくろうさま」と声がかかります。地元のみなさんの愛を感じる鬼歩き。
写真:銅の鳥居で鬼おどり。
鬼歩きのルート
鬼歩きはルートが二つあります。
今回は近鉄吉野駅スタートで鬼歩きを追いかけてみました。
鬼歩きルート①は吉野駅→鬼は車で吉野山駅/下千本まで移動→黒門→銅の鳥居→仁王門。
ルート②は上千本の吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)から金峯山寺に降りてくるルートです。
どん、どんと太鼓が鳴り、「鬼が来たぞー!」と大きな声があがります。
ホテルに泊まっている方は太鼓の音が聴こえてきたら鬼に豆をまいたり、写真を一緒に撮らせてもらったり、鬼踊りを見に部屋から外にでてきます。
写真:ホテルの前でも鬼おどり
さて、いよいよ金峯山寺!仁王門へ到着。
ここまでくるとちょうど反対側のルートの太鼓の音が聴こえてきました。
写真:2021年は仁王門は修理のためしばらく通れないようになっています
金峯山寺の前で上千本から降りてきた鬼と、吉野駅/下千本から上がってきた鬼が合流。鬼踊りがはじまります。
写真:鬼は内向きに向かい合って四股を三度踏んで、くるりと回るため暗い中で顔を撮るのが難しい…。なかなかピントが合いずらい中、何枚もチャレンジして撮影。
金峯山寺の前で鬼おどりが終わったあと、結構ゆっくりしてから境内に移動。
本殿の前で最後の鬼おどりを開始!
豆が金峯山寺の和尚様たちから配られます。
最後は吉野山観光協会会長の東さんから挨拶。
東さんはピンクのウィッグをかぶった雷様の姿で登場!
吉野に来る前から「ユニークな会長がいる」と聞いてましたが、その姿を見ただけで笑ってしまう。コメントをはじめたところ観客から豆をまかれ、まるで漫才やコントを見ているようでした。
鬼歩き スケジュール
節分の前夜18:30~(雨天中止)
ルート1:吉野駅から金峯山寺蔵王堂へ
ルート2:水分神社から金峯山寺蔵王堂へ
鬼フェス「鬼の夜会」全国から追われた鬼が吉野山に集結
「鬼の夜会」では吉野山を練り歩き、金峯山寺で節分の所作を見ることができます。
17:00 開会式 東南院
17:15 往路練り歩き
18:00 金峯山寺 蔵王堂
金峯山寺 紹介
大和神社 紹介
大安寺 紹介
興福寺 紹介
長谷寺 紹介
19:00 終了
大立山まつり「奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」(奈良県)で鬼おどりが見られます!
ほぐほぐ祭りではオンライン配信でも鬼おどりが披露されています!
写真:めっちゃポーズとってくれていたときにカメラを落とす大失態。鬼もあわてて「あっ…」と心配してくれる事態になりましたが、その声を聴いて中の人のやさしさを感じました。
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