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採用担当になったから分かる、自分が100社に落ちた理由
こんにちは!
Earth Technology 採用担当の上田です。
タイトル読んで嘘でしょと思った方もいらっしゃると思いますが、本当の話です。
むしろ私が就活をやっていた2011年卒の世代であれば、まあある話ではないかと思っています。
でも採用担当としてお仕事をやっていく中で、当時私が就活で落ちまくった理由が分かるようになりました。
お忙しい方のために、結論からお伝えしますとこんな感じです。
同じ自己PRの使いまわし
名前の通った企業ばかりに目を向けすぎ
そもそも周囲の友人や社会人の先輩に相談していない
就活生当時を振り返ってなぜそう考えたのか、ご説明していきますね!
当時の就活状況はどんな感じだったのか
リーマンショック後の就職氷河期世代
私は2011年卒として就活をやってましたが、まさにこの世代はリーマンショック後の就職氷河期世代…!
どんだけ厳しい状況だったのかって、下のグラフを見れば一目瞭然です。
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001083.000011414.html
大卒の求人倍率が1.28倍の時代です。
2022年卒が1.50倍なので大差ないように感じるかもしれませんが、全く異なるのはその前の世代と比較した下落幅。
3つ上、2つ上の先輩は2.14倍という超学生優位な状況での就活だったにもかかわらず、自分たちの代になると状況は一変…。
先輩方の就活状況を見るに「いい時代に生まれたなー、自分たちも安泰だろうなー」などと呑気に思っていたのに、もう絶望です…。
1つ上の先輩の代は「内定切り」が大きな社会問題になり、これから就活を迎える身としては戦々恐々としていました。
とにかく100社はエントリーせよ!と言われていた
厳しい就活状況となることは、大学の就活講座でもさんざん耳にしました。
そこでしきりに言われていたのが
「最低100社はエントリーしなさい」
ということ…!
今では考えられないと思いますが、周囲の友人らもそれくらいエントリーしてました。
とにかくみんな必死でした。
就活を進めてどうなったか
多くの合同説明会に出席、ESは書けるだけ提出
やっぱり焦りの気持ちは相当なもので、リクナビやマイナビ主催の合同説明会は行けるだけ行きましたし、学内の説明会も時間が許す限り参加しました。
(当時大阪に住んでいましたが、東京へ足を運ぶこともやってました。)
言われた通り100社以上はナビサイトでプレエントリーし、実際に応募したのも100社は超えていました。
そしてESは書けるだけ書いてせっせと提出しました。
今思い返しても頑張っていたなぁ…。
ちなみに当時は3年生の10月に情報解禁、4年生の4月に選考開始、というスケジュール感で多くの企業の採用活動が進められていました。
今の「就活ルール」よりも結構早かったんです。
持ち駒がなくなり、目の前が真っ暗に…
そのようなスケジュールなので、3月末までにESを提出し、書類選考の結果通知が4月上旬という感じです。
つまり、4月頭には自分の就活情勢がおおよそ見えてくる形になります。
そんな中、私はどうなったかというと…
100社超応募して面接に進めたのは10社ほど…。
まじかと思いましたね 笑
かなり苦しいスタートですが、もうやるしかありません。
そうして進む中で一社、一社と「お祈りメール」が続き、もうここで落ちたら後がない…という状況で受けたある会社の最終面接も落選してしまいました。
そうです、5月半ばにして全ての「持ち駒」がなくなったのです。
今だから分かる、私が就活でたくさん落ちた理由
同じ自己PRの使いまわし
ここまでが私の就活「前半戦」でしたが、なぜESが通らない、面接も通らないという状況になったのでしょうか。
当時はそんなことを知る由もなかったのですが、採用のお仕事に携わるようになって、ようやく分かった気がします。
まずは、同じ自己PRを使いまわしていたということ。
実際に採用業務でエントリーシートに目を通したり、面接でお話をお伺いする中でも「これってウチ向けの自己PRではないよね…?」ということはよくあります。
一見筋が通っているような内容であっても、どんなに素晴らしいエピソードであっても、その企業で活きるような自己PRでなければマッチ度が低いと考えられてしまうのです。
ではもし目の前の学生さんにそのような様子が見られた時、当社の選考ではどうしているのでしょうか?
私たちの場合、即時不合格ということはありません。
実は、提示されたエピソードとは違う切り口でその学生さんの良さを見つけ出そうと頑張っているんです…!
だからもし当社の面接で「何かすぐに違う話題に切り替えられたな…」「エントリーシートに書いた自己PRには触れられなかったな…」と感じたら、まさにこれに該当しているかもしれません。
予想外の展開に焦ってしまうかもしれませんが、面接の終わりにフィードバックしますので安心してお話を進めましょうね!
名前の通った企業ばかりに目を向けすぎ
いやいや…でもこれって仕方ないですよね。
どうしても最初は自分が名前を知っていたり、大きな企業に目を向けてしまうものです。
でもそのような企業は志望者も桁違いに多いですから、そこだけに集中してしまうのは大きなリスクです。
(某大手製菓メーカーの採用担当者さんから、「万単位で応募がある」と聞いたことがあります…!)
どこかのタイミングで、いわゆる中小企業だったりBtoB企業にも目を向ける必要があると思います。
でも本音を言うと、こればかりは社会人の「大人」が悪いなぁとも思っちゃうんですよね…。
例えば、いろんなところがやっている「就職先人気ランキング」。
参考までに、私の世代である2011年卒のランキングを見てみましょう。
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2011年卒大学生就職企業人気ランキング
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20100310_7120/
10年ちょっと経った今、旅行や航空・鉄道、テーマパーク業界は新型コロナにより状況が一変しました。
また、金融業界も当時と比べたら今は人気が低下しています。
入社時は人気企業だったとしても、そこから何年も経てば状況はいくらでも変わる、ということが分かりますね…。
実際に社会人になって思ったのは、たとえ入社時は小さな会社でもそこで頑張って会社を成長させていく過程に参加できるほうがずっと面白いということ。
Earth Technologyも私が入社した時は創立3年で社員数100名足らずでしたが、その後6年が経ち今では当時の5倍ほどの規模に成長しています。
会社の成長が実感できる、というのはとても面白いですよ!
周囲の人に相談していない
これも恥ずかしながら、私が全くできていなかったことです…。
大学の友人や部活の先輩やOB/OG、アルバイト先の「大人の方」に相談した上で就活を進めていれば、何かしらのヒントを得られたかもしれません。
実際に面接の場でも、多くの方に相談しながら就活を進められている学生さんの方が「働く」ということについてより深く考えられている傾向があると感じています。
さらに「大人の方」との会話がしっかりとできている学生さんであれば、なおさらその傾向が強いです。
自分ひとりで閉じこもって就活を進めていた、というのは本当に勿体なかったなとつくづく思います…。
最後に・・・就活で必ず欠かしてはならないもの
細かなところで言うと、私が就活で落ちまくった理由は様々あるのですが長くなってしまうので今回はこの辺りにしておきます。
最後に、これが一番大事だよというものを挙げるとすれば
「働く覚悟を固める」
これではないかと思います。
当時の就活「前半戦」はこんな感じで動いていましたので、働く覚悟がちゃんとあったかと言われれば、自信をもってありますとは言えなかったはずです。
4年生の6月以降「後半戦」になってようやく1社内定をいただき、そこに就職することになりました。
崖っぷちに立ったからこそ「覚悟」が生まれたのかもしれません。
実際に、当社の選考でも「Earthでやっていく覚悟があるか」は採否にかなり影響しています。
選考中はリアルな情報をこれでもかというくらいにご提供しますので、その中で「覚悟」を固めていただければ嬉しいなと思います!
それではまた!