最初の一滴(オリジナルピアノ曲)
冬が終わり春が始まろうとするある晴れた日の早朝、北アルプスの源流の静謐の中で、雪渓の端から最初の一滴が水面で弾ける音だけが響く。こうして、あちこちで生まれた一滴が次第に集まって、森の中の渓流を岩にあたり飛沫を上げて流れ行く。
この曲は2分に満たない短いものですが、水の流れの変化に合わせて調(コード)が目まぐるしく変わります。そしてニ長調で始まった曲は何故かハ長調で終わります。聴きどころは1:00からの流れが岩に激しく当たり始めるところからです。短い曲のわりに派手なコーダがしっかりついています。ついもう一度、聴きたくなるそんな曲になれたら幸いです。
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ヘッダ写真は筆者が奥入瀬渓流で撮影したものです。