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摂食障害の人が教えてくれた「ワタシの2つの弱さと新しい愛し方」



ようこそ、私のブログへ。
そして、おかえりなさい。

自爆系恋愛の救世主
心理カウンセラー 豊田 梨乃 です。


今日は現場で起きたことを振り返って
気づきが得られたので書いてみました。





問題から視点をずらそうと交渉を使う


摂食障害の治療で

どうしても経口(口)から食べることに抵抗が強い人は

鼻の穴からチューブを通して

胃に直接栄養を流す、

経管栄養法という治療に切り替える場合があります。


栄養状態が悪いと命に関わることですし、

最終手段(点滴の前段階)でもあります。



その人たちの多くに共通することは



「問題から視点をずらそうとすること」

だったりします。



そのためにありとあらゆることを

「交渉」してきます。


この前、こんな人がいました。


経管治療を受ける場所(席)、

開始時間は決まっているのですが、

その人は

「場所(治療を受ける席)まで

いくのが辛い。

みんなに見られているようで。

だから、もし、場所をあそこに変えたら

自分から出てこれるし、時間内に行けるかも」

と訴えてきたのです。


その人としては

「摂取する場所が悪いからできない」

という認識だったのでしょう。



そして

その相談を受けたスタッフから

「場所を一時的に変えてみるのはどうか」

とその提案を受け入れてみたいと思っているという

相談がありました。



ワタシとしては

「決めたルールを変えること=交渉にのること」

だったのと

「本当にそれでいいのか?」と

違和感もあったのですが

その人からの提案を受け入れたい気持ちも

理解できたし、

自分よりも先輩なこともあって

医師が許可するのであれば

いいのでは?と返答したんです。


検討され医師も許可したため
本人の意見を聞いてみることになり
場所の変更をしてみたのですが、

でも、結局その人は

「ほんの数分だけ早く来た」という結果で

ルールに乗れないことには変わりませんでした。

これでは

この「交渉」が続くだけです。

また、他のスタッフからは

「これまで頑張ってきた人が報われないじゃないか」

「結局変えられないのなら意味がない」

などの意見があがり、


結果、

「治療の場所は変えない」ということになりました。





定められた枠組みを外れたいくらいなんとかしたい


今回の件を振り返って
まずはその人の気持ちを考えてみました。


「場所」が問題なのではなく、

もしかしたら

その人の本当の問題は



みんなにみられていると感じる“ワタシ”をどうにかしたい


ということだったのかもしれません。


「定められた枠組みを外れてしまうくらい

なんとかしたい。

でもなんともならなくて、

どうしたらいいのかもわからない・・・」


もしかしたら

その人にとっては

そこも問題であるということなのかもしれないのです。



ワタシの弱さと気づき3つ


ワタシの弱み1つめ


先輩であろうとなかろうと

どんな人でも

「あれ?それでいいの?」と思った

違和感をスルーしたこと


「枠組みを変えること」は
基本的にはできないことです。

自分の感じた違和感を信じて
周囲に発信せずにスルーしたこと。

他と違うことに臆せず意見を伝えていく勇気

がこれから必要である、
ということ。


次は同じことがないように
していきたいです。


そして、

ワタシの弱み2つめ


“その人からの提案を受け入れたい気持ち”に

寄り添うことはできたのですが、

そこで終わってしまったことです。


「提案を受け入れる=逃げていい」
と受容したとも捉えられます。



「そこに逃げたいという気持ちは理解できる」

でも、それでは

「問題に向き合えないままで何も変えられない」

という事実を伝えてあげること、

それが必要だったんだと思うんです。


逃げていいと受容すること=逃げ続けること
はその人のためにはなりません。

寄り添うこと、
そして、本来の治療に乗れるように

逃げ続けずに向き合えるように支援してあげること

がその人たちには必要だと
改めて思ったんです。

そして、気づきは

「定められたルールを守れない」

という心理は、その人からの

「アラーム」

なのかもという風にも理解できるということに
気づけました。



その人がスルーしたい部分を

ワタシが見過ごさないであげる

そして、

逃げ続けずに向き合えるように提案していく

こと


そういう愛し方もある。

と思えたんです。


そこのコミットがワタシにはもっと必要で

そこをもっと愛していけるかということを
今も試されているのかも?という

気づきを得ました。


自爆系恋愛の経験を活かして次のステップ


ワタシ自身も今までずっーーーと

自分のみたくない問題を

見過ごしてきてきました。

そして
問題をすり替えることも。

それには
辛くて苦しくて
どうしても向き合えいたくないから、
だったんです・・・・

そうして生きてきた。

その時の痛みや辛さの体験から
共感はして深くできると思います。

でも、
だから、次のステップとして
これからは

逃げてきた自分の考え方や

逃げたくなってとる行動の癖を

ワタシも意識して変えていかないといけない!!



そう感じたんです。


人の良いところをみれるところは

私のいいところでもあります。



でも、

問題点を見過ごさないようにして

常にそこにコミットメントしておかないと、

視点があっちこっち彷徨ってしまって

クライアントと一緒に迷子になってしまう。

それでは
自分が目指すカウンセラー像と
かけ離れてしまういますから。



「問題の視点を外さない、見過ごさない」

「逃げたいと思った時こそ勇気をもって

本当に欲しい未来に向かって

行動していけるように提案する」



その視点を持って

私自身も過ごしていくことが必要であることに

気付かされました。



気づきをくれる今の環境に
そして医療者の仲間、
出会った全ての人へ
感謝です。


では、今日はこのへんで、
またお会いできるのを楽しみにしてます!
ごきげんよう♪

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