酒さ様皮膚炎とセルフ治療
今年の 5 月から皮膚炎に悩まされている。
原因は不明だが、きっかけは台湾旅行だ。
とにかく暑くて、持ってきた服では適切な格好ができなくて、「真夏に長袖シャツ」 のような事態になってしまい、帰る頃には顔と首に大量に湿疹が出てしまっていた。
帰国して適切にケアすれば治るだろうと思っていたのに 2 週間経っても改善しなかったため、皮膚科に行くことに。
強めのステロイドを処方され、塗ったらなるほど良くなった。
「2 週間経ったら来て」 と言われていたが、2 週間経過する頃にはかなり改善していたし、予定が詰まっていることもあり行かなかった。
その後、月イチで旅行に行き、旅行中は家にいる時よりは何かとケアがおろそかになる (随意で洗顔できない) ためか、都度湿疹が再発しているように思えた。
だから再発する度に処方されたステロイドを塗っていた。
でも、薬を塗るとむしろ湿疹が増える日もある気がしてきたので、塗った方がいいのか、塗らない方がいいのか分らなかった。
かかりつけの皮膚科は電車に乗らないと行けない。
いい先生なのだが、タイミング的に土曜の AM 以外の受診は難しい。
9 月になり、家の近くに日曜も診療している皮膚科を見つけたのでそちらに行ってみることにした。
美容皮膚科と一般皮膚科の両方を診ている新しい医院で、医師も簡潔だが丁寧に説明してくれる。そこで 「プロトピック」 という薬に切り替えることになった。
プロトピックは非ステロイドだが、副作用 (ニキビや湿疹、ピリピリ感) が出る人もいると言われた。しかし私は平気で、塗ると湿疹が改善していった。
青森旅行中も持っていき、また湿疹が出たのだが塗れる時は化粧前にも塗るようにしていた。
もうほぼ肌トラブルはない状態だったのだが、頬の赤みだけがしつこく治らなかった。医師からはとりあえず 1 本使い切るように、とのことだった。
そしてまた、塗ったあとで湿疹が出だしたのである。
今更副作用? とも思ったのだけれど、数日続けることにした。
しかし今度は湿疹が引かない。
私は顔に油分が多いと肌荒れがするタイプなので、そもそも軟膏自体があまりよくないのではないか…… と思っている。
そしてそこにまた 1 泊旅行をはさんだ。
旅行中は荷物のことも考えて、普段とは違うスキンケア用品を使ってしまうことがある。
1 泊なら普段の化粧品を詰め替えるよりも、使い切りのサンプルを持っていった方がかさばらない。
そこで前々から 「油分が多いな……」 と思っていたクリームを使ってしまう。
そこでまた大量に湿疹が出てしまった。
おかしい。
どうもおかしいのだ。
10 ~ 20 代前半は、おでこのニキビに悩まされることはあった。
でも皮膚科に行き、スキンケアを自分に合うもの (サンプルを色々なところから取り寄せ、すべて試していった) に変えてからは、大きな肌トラブルはなかった。
しかし現在の湿疹は、思春期の頃にも発生したことがないくらいの異常な量である。目尻や唇の周りにすらニキビのようなものができている。
こんなところから皮脂なんて出るか? という感じである。
皮膚科には合計 4 回行ったが、特に病名をハッキリ言われたわけではない。皮膚病は 1,000 以上あるらしく、特定するのも大変なのだろう。
しかしおかしい。自分の肌のことは自分がいちばんよく分るではないか。こんなの尋常ではない。
今まで使っていた化粧品もアウトとか、何かがおかしくなってしまっている。
念のため日焼け止めや化粧下地も、新しいものに買い直した。
そこでネットで色々調べてみたのだが、「酒さ様皮膚炎」 というものではないか? と行き当たった。
ステロイドを長期使用することにより、赤い湿疹が出てしまうというものだ。
また、プロトピックもこの 「酒さ様皮膚炎」 を誘発する場合があるようだ。
そしてその結果 「顔ダニ」 が増えてしまったのではないか……。
(成人の 97% にいるようだが、正常な量なら肌トラブルはないらしい)
近くに顔ダニの検査をしてくれる皮膚科がなさそうなので、自己判断で治療 (?) を開始することにした。
まず、ステロイドの使用は中止する必要がある。プロトピックも中止した方がいいのだろう。
↑ 上の記事を見ていたら、「イオウ カンフル ローション」 って 20 代の時に皮膚科でもらって 「よく効くなぁ」 と思っていたローションではないか! と気付いた。
あれ欲しいなぁと思っていたのだが、どうやら Amazon で買える模様。
送料別なのが痛いなぁと思いながら、イオカン石けんとセットのものを購入してみた。
↑ これ、顔ダニ退治に有名っぽいのだけれど、なぜ石けん自体にもレリーフを彫ってしまったのか (^^;)
ちょっと気持ち悪いなあと思っていたら、有効成分イソプロピルメチルフェノールが入っているほかの石けんを見付けた。
価格もかなり安い。レスタミンと言えばアレルギー薬が有名だが、特に石けんにかゆみ止めの効果はないようだ。
上記のイオカン石けんよりも早く届いたので、早速顔を洗ってみたらなかなか泡立ちがよかった (洗顔ネット使用)。
そりゃー劇的に湿疹が消えるわけではないけれど、洗い上がりはサッパリ (キュッキュ鳴る) して、なんとなく 「湿疹上り坂!」 から 「下り坂」 に移行したように感じた。
私は割と常在菌に負けることがあるので、治療中の洗顔後は自前のタオルではなく、下記のような使い捨てのものを薬局で見つけ、これを使うことにした。
レスタミン石けんで洗顔 → 使い捨てタオルで拭く → イオカン ローションを塗るのである。
イオカン ローションの使い方は少し特徴的だ。
朝 → 上澄み (容器を振らない) だけ塗る
夜 → 容器を振ってイオウ? カンフル成分も肌に載るようにする
正直、レスタミン石けんもイオカン ローションも乾燥する。
アルビオンのエクサージュ乳液と、ルルルンのマスクはこの湿疹でもそんなに問題なさそうなため使用する場合もある。
ただ、本当に顔ダニだった場合はあまり油分を載せるのが良くないような気もしているので、「ちょっと油っぽいかな……」 と思った時は、イオカン ローションをササッと塗るようにしていた。
乾燥したらまた普通の化粧水を塗る。または部分的にユースキン シソラ クリームを塗る…… というようにしていた。
レスタミン石けんは全身に使えるようだ。
元々シャンプーしたてでも頭皮にかゆみが出ることがあり、最近はユースキンのボディ ソープで頭も洗っていた (かなりキシキシするけどトリートメントを付ければ問題ない) が、何となくレスタミン石けんの方がよさそうな気がしてシャンプーもこれに切りかえてみた。
ユースキンよりキシキシするが、髪の毛に直接付けて泡立てられるので泡立ちは良い。
2 回ほど洗ってビックリしたのだが、シャンプー時の抜け毛が少ないような気がする。数えたわけではないが、体感では 1/3 ~ 半分くらいに減っている。何が関連して髪の毛が抜けるのかは分らないけれど、予期せぬ効果だった。
こんな治療 (?) を続けること 1 週間。
多少効果はあるように感じる。なぜなら 「赤ニキビのような盛り上がった湿疹」 が大量には出なくなったからだ。
顔全体は赤くなってしまっているしブツブツしているが、全体的におとなしめになったというか。
でも今まではそれほど出ていなかった顔面の下半分にも湿疹が出るようになってしまった。
ステロイドやプロトピックをやめると、なかなか強烈なリバウンドが出るらしい。何のためにステロイドもらったのか分らなくなるくらい。
そのせいかは不明だけれど、首の一部にも塗っていたので首にもブツブツが…… しかもアトピーみたいになってしまっている。
もう結構憂鬱なんだけれども (なんせ半年近く湿疹に悩んでいるので)、治すことでしか解決しないのでとりあえず今の方法を続行してみることにした。
これが間違っていたら、酒さに強いことで有名な目黒のクリニックでもかかろうと思っている。
最初にできた湿疹自体はまったく痒くなかったのだが、この勝手なステロイド・プロトピック断ちをしてからフェイス ラインやほっぺたが痒いときがあった。
顔ダニの死骸や排泄物でアレルギー反応が出るらしいので、過去に皮膚科で処方してもらったアレグラも飲んでいた。
本 note の一番最初に記載した URL のページに、「クロタミトン」 が効くということが書いてあった。
↑ たまたま持っていたユースキン I クリームはクロタミトン配合で、刺激も少なくベタベタせず、確かにかゆみもおさまるのでおすすめ。
前に 「ひどいアトピーだけどこれなら塗れる!」 と紹介している人がいて、買ってみたのだ。
私はアトピーではないけれど、頻繁に蕁麻疹が出る。ムヒは独特のにおいがあるのでユースキンならどうかと買ってみたのだ。
かなりマイルドなので蕁麻疹に効くかどうかはちょっと分らない。
後で気付いたがこれにも殺菌成分イソプロピルメチルフェノールが入っているようだ。
前に人から聞いた情報なので正確かどうかは分らないのだが、「ティーツリー オイルに効かない菌はない」 というのを思い出した。
確かに LUSH のティーツリー パウダーは靴に振っておくと抜群の消臭効果があったなぁというのを思い出した。確か黄色ブドウ球菌にも効くはずだ。
そこで調べてみる。「顔ダニ」 「ティーツリー」 と。
↓ 顔ダニの写真があるので閲覧注意
ななななんと 「メトロニダゾール」 も 「イベルメクチン」 も、「酒さ様皮膚炎の治療で処方しています」 と、皮膚科で紹介されていた成分ではないか。
私は酒さ様皮膚炎で皮膚科に通っていないので、諦めていた外用薬である。それがティーツリーに含まれる成分の方が効くだって!?
Amazon で信頼できそうな商品を探して買ってみた。そこそこ時間かかったがそれもそのはず、海外からダイレクトに届いた。
これを使用して下記の化粧水を作った。
・無水エタノール 5ml
・ティーツリー オイル 3 滴
・精製水 45ml
↓ 参考にしたサイト
偶然材料が家に揃っていたことにも驚いたが、この化粧水の効果にはもっと驚いた。
今までで一番短時間で湿疹が緩和されている気がする (少し引いた)。ただしアルコール・水・エッセンシャル オイル数滴なので、めちゃくちゃ乾燥する。
しかし私はグリセリンがあまり肌に合わないため、入れない方がいいだろう。
多分顔ダニには皮脂が大敵で (梅雨に増えるらしい)、乾燥させがちの方が治るのではないだろうか……。が、これは私が混合肌だから言えることであって、乾燥肌の人には違う療法が必要かもしれない。
あと、白人種は赤ら顔や酒さに悩まされている人が 10% もいるらしく、研究も日本より断然進んでいるようである。
確かにティーツリー オイルが顔ダニに効くという情報も見受けられたのだが、ある研究では (なぜかタイのハーブの研究)、レモングラスがいちばん効くようだ。次にスイート バジル。
(デモデックスというのは顔ダニのことだ)
全文読んだわけではないので下記抜粋。
効果がある順に、
レモングラス オイル> スイート バジル オイル > クローブ オイル > ティーツリー オイル > ガランガル (タイの生姜) オイル > ジンジャー オイル、コブミカン オイル、ペパーミント オイル > カユプテ オイル > イベルメクチン 1% > メトロニダゾール 0.75%
だそうだ。先ほどの 「皮膚科で処方される」 イベルメクチンとメトロニダゾールとも比較して、レモングラスがいちばん効くのだそうである。
なんということだろう、私のいちばん好きなハーブはレモングラスなのだ。好きすぎてベランダでレモングラスを 2 種類育てているのにそれがいちばん顔ダニに効くとはまったく灯台もと暗しとはこのことだ。
だからといって素人がどうにもできる問題ではなさそうなのでどうこうしないが。せいぜいフレッシュ レモングラス ティーを飲むくらいが関の山だ。
でもなんとなく ↓ のルーム スプレーを吹いてみた。存在を忘れかけていたのだけれどこの記事で思い出した。タイに長らく行けていないせいだ。
ほかのレモングラス商品は 「? レモングラスというよりレモンでは……?? (^^;)」 みたいなことも多いのだが、ここの商品は確かにレモングラスの香りがするのだ。
私はそんなに自然派化粧品とかオーガニックなんとかにこだわるわけでも詳しいわけでもないのだが、なんとなく自然のものを使う方が好きである。
(しかし自然のものだからといって化学的に作られたものより毒性が少ないとか安全とかそんなわけではないようなので、注意が必要そうだ)
ヘアオイルは市販のものは潤わない気がしているので、ずーっと太白ごま油にオレンジ オイルを数滴加えたものを使用している、とかその程度のことだ。
ただ、今回どうなんだろうと思いながら手持ちの古いティーツリー オイルを数滴化粧水に混ぜたら肌荒れしたっぽいので、古いものは使用しないに限る。
ネットで調べてみると分るが、酒さも酒さ様皮膚炎も、完治までに数ヶ月 ~ 数年かかるのが一般的なようなので、めげずに続けたいと思う。
とりあえず新しい目立った湿疹は増えていないが、「なぜ!?」 と、爆発的に増えるのも日常茶飯事なようなので、心の準備はしておくようにしよう。
また、ここで紹介した商品や治療法は私の勝手な判断でやっているので、同じ悩みを抱えている方は、まず酒さや顔ダニの診断に強い皮膚科にかかることをおすすめする。
目黒・銀座・名古屋・神戸・長崎などにもあるようだ。
また、今回の酒さ様皮膚炎だけれども 「ステロイドの長期使用により引き起こされる」 らしいが 「長期使用ってどのくらいだろ?」 と思っていたら 「1 ヶ月」 と言っていた医師もあった (ネット調べ) ので、ステロイドをこれから使う方は長期使用にならないようにご注意されたし。
私のように 「2 週間で来て」 と言われたのに行かず、自己判断で塗り続けて悪化することがなきよう願っている。
いただきましたサポート費は、面白い素材の購入費に充てさせていただければと思います。 ご支援誠にありがとうございます (^^)