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もしも前世があるならば

私はカッター & 定規を使って紙を切るのが好きだ。
なぜかはよく分らないけれど、細かい単位を測って、狙いを定めて、スパッ、スパッと息を止めて切ってゆく。

カッターはどこにでも売っている 45° の NT カッター。学生の時に購買で買ったものだ。
これがまた替刃 (別売) もたくさん入っているし、未だに錆びずに使えている。


カッター マットは OLFA の方が刃に良さそうな気がするが、A3 サイズの折りたたみ式マットを使っている。無印で買ったものだ。
こんなものが無印で売っていて驚いた。
一般的に需要があるのだろうか。


非常に使いやすいので 2 枚買った。しかし 2 枚目も写真のとおりズタズタに。

愛用のカッター & マットと作製途中の台紙 



目盛りはプリントしてあるだけなので、レジンが目盛り線の上で固まってしまったものを剥がすと、一緒に取れてなくなってしまう。

または、(おそらく右下の部分で万単位でカットしているので) 摩耗してなくなってしまう。


カッティング定規はファーバー カステルのものを愛用していたが、レイメイ藤井のものが滑らずに大変使いやすいので、専らそちらにシフトしてしまった。


そう、日本は本当に文房具天国である。
安くて、クオリティ高すぎる。
私はロフトや大型書店などの文房具コーナーが大好きである。

数ヶ月に 1 回行くと、本当に色々と新しい文房具がたくさん出ている。正直各メーカーの各商品との違いがあまり分らないほど。
最近は 0.3 ~ 0.4 くらいの太さのペンが人気の様子。


学生の頃はしょっちゅうペンケースを変えていた。お小遣いはほとんど、本か漫画か文房具に費やしていたのではないだろうか。


静岡にある「ミスターぶんぐ」というローカルな文房具屋さんは楽しかった。
確か「さわやか」というハンバーグ レストラン (静岡では大変有名) が混んでいたため、時間を潰していたのだ。


私が子供の頃に、現在のように (本来のマスクするためのマスキングテープではなく) 雑貨的なマスキングテープがたくさん販売されていたとしたら、お金がいくらあっても足りなかっただろうと思う。
時代が違ってよかった。


子どもの頃からなぜか封筒を作るのが好きだった。
発端は「小さいもの好き」だったので、ミニ封筒が欲しかったのだ。しかし売っていない。

だから封筒をバラしては展開図を描き、どこで折れば継ぎ目があまり出ず、美しく仕上げられるのか、どんな風にどんな順番でカットすると手数が少なく済むのか、折り目や目印をなるべく付けずに作れないか、などを考えながら作っていた。

ヒマを見付けてはチョイチョイ封筒を作っていた。高校の時もやっていた。


スティックのりを知ったときはとても画期的だと思った。なにせ人生初ののりはチューブ タイプのでんぷん糊だったのだから。


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余談だがでんぷん糊って飢饉になったら食べられるんじゃないかと思っている。
今だって食べたって別に問題はないだろうが、多分飢饉のときにはイナゴも食べられるようになっているだろうから、でんぷん糊は余裕だろう。

食べ物がなくなったらまず思い出して欲しい。昆虫食より先にでんぷん糊 (スティックのりや透明の液体のりもイケるだろう)。
そして「無害ですが食べられません」の保冷剤。
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そこからアラビックヤマト、アクアピットなどを使い、消えいろピットなどの変遷を経て、今では両面テープ一辺倒である。


両面テープは素晴しい。はみ出すこともないし、乾く時間を待たなくていいのだ。水分で紙がビロビロになることもない。しかもかなり安価。
(テープのりは便利だけれどコスパはイマイチ)

粘着力や素材 (紙かフィルムか) も選べて、豊富な幅 (私が持っているだけでも 3, 5, 7, 10, 12, 15, 18, 20, 24, 30, 50, 75 mm。すべてシモジマで買える) があるのだ。

5mm を持っておくと大変便利。ハサミで切るとベタつくのでカッターがおすすめ。

ただし厚さや色が薄い紙に貼ったりすると、経年劣化でのりが内側から染み出して色が変ってしまう場合がある。
↑ ほかののりなら発生しないのかと言われたら分らない。


とにかく「紙をカットして何かを形成する」ということが好きで、今やっていることも子どもの頃と対して変らない。

なぜこんなに「カッターで紙を切る」のが好きなのかと考えてみても分らないし、そんな動作を生業とする職業があったとは考えにくい。

ちなみに不名誉なことだが彫刻は下手である。
ついでに包丁で何かを切るのも下手である。

したがって (もし生命体以外の概念が許されるならば) 前世は裁断機だったのではないかと思うのだ。


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