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英語が通じないために起こったこと 3 選

私は 「英語がペラペラ」 という領域にはいない。
日本語でも話すのが得意ではないので、英語で会話なんてもっと苦手に決まっている、というのは言い訳だが。

旅行が好きで、海外にも基本個人手配で行くので必然的に英会話は必要になる。
英語圏に行かない場合、こっちもペラペラではないが、相手もペラペラではない、ということは普通に起こりうる。

オランダ人は英語が堪能というのは有名な話で、なるほど私もオランダで英語が通じなくて困ったことはない。しかも発音もめちゃくちゃ綺麗。
ドイツがちょいちょい英語通じない人いたかな、という印象がある。

これがアジア圏になってくると、当然と言えば当然だがもっと顕著になってくる。


その 1: タイで意味わからない宿泊客になる自分

まず、自分のエピソードから話をしたいと思う。
これは今年の GW にタイのパタヤに行ったときの話だ。宿のオーナーは英語が通じるが、ほかの従業員はあんまり…… という状況だった。

ちなみに私は基本高級ホテルには泊らないので、こんなことは容易に起こり得るが、特に困ったことはない。
いや、なかったはずだった。

海外に行くときは、大体 (可能であれば) 事前に Amazon で SIM カードを調達してから行く。アジア圏なら Almond SIM というところから買うことが多い。
ちなみに公式サイト? から買うと Amazon よりさらに安い。

というわけで今回も Almond SIM を買うことにした。

しかし、11 日間? の旅行に対し、7 日間の SIM カードしかない。それより多いのは確か 30 日で (10 日もあったけどギリ足りなかったのかな?)、空港で買えば適切な期間の SIM カードを入手できるかもしれないが、着いたらすぐ使える状態にしたいではないか。

7 日間は 「たとえば 4/20 の 17:00 に SIM カードを開通したら、4/27 の 16:59 まで使えるということか?」 と訊いたら答えは 「ノー」 だった (4/20 ~ 4/26 までしか使えないとの回答)。
↑ ちなみに、実際は 「イエス」 であった👍

とりあえず 7 日間 × 2 枚を使うことにして、2 人分の e-SIM を合計 4 枚買ったのだ。

SIM が 2 枚ということは電話番号が 2 つということだ (通話付きの SIM カードを買ったので)。
ちょうどこの 「パタヤで宿泊する」 夕方頃に、2 枚目の SIM カードに切り替えて電話番号が変ったところだった。

一応、宿帳的なものに古い方の電話番号を記載してしまっていたので、「SIM カードの期限が切れて番号が変ったから新しい方に書き直したい」 と、宿の従業員に伝えた。

彼女はあまり英語が得意ではなさそうだったが、宿帳から私のページを探そうとしてくれていたのだが見つからない。

「この番号に変ったので見つかったら書き直しておいてくれますか?」 と言ったところ、私の提示する番号にかけようとしてくれていたのだがなぜかつながらない。
え😮😮

つながらないと困る🥺🥺

そこで部屋にいたパートナーを LINE で呼び出し、代わりに彼の番号を書こうとしていたところにオーナーが現れた。

彼に同じ説明をし、当然伝わったと思っていたのにオーナーが 「?」 みたいな顔をしている。
「それで、私に何をして欲しいんですか?」 と訊かれた。

えーっと電話番号が変ったから、今メモ書きしていくから (もしくは架電するから) 宿帳書き直しておいてくれないかな?😳😳

ということを求めているのだけれど……

気づいたらこの問答に 20 分くらいかかっていて、何かあって宿から私に電話がかかってくる確率なんてほぼゼロなんだから、なんで私は律儀? に番号を書き直したいなどと言ったのだろう……🥺🥺
などと、全員の時間を奪っていることに少なからず後悔していた。

そうしてオーナーが言ったのだ。

「私には SIM カードや電話番号を変えることはできない。セブンイレブンとかでやってもらう必要がある」 と。


😳😳😳😳!!!


そう、私はおそらく個人経営のゲストハウスのオーナーに、「新しい SIM カードをください!😀」 と要求しているナゾの客になっていたのである🥲🥲

「いやいや、SIM カードを買いたい訳ではなくて……😅」 と弁解していたら、そこでやっと宿帳が見つかった。
「この番号は古いんです」 と言いながら旧電話番号に二重線を引き 'old' と書き込み、新しいものを書き込んだことでようやく理解を得られたようだ。

「あーそういうことね!!😄😄😄👍」 と、最終的には話が通じてよかったのだけれど、原因はおそらく 'expired' が通じなかったことにあるのではないかと思った。

タイに住んでいる人なら、期間限定の SIM カードなんて使わないと思うし。存在すら知らなくてもおかしくない。
しかも旅行中に電話番号が変るなどという選択肢もおそらく一般的ではない。

後でパートナーと 2 人になったとき、「宿の人に "SIM カード変えてくれ" って意味不明じゃない?🤣🤣🤣」 と、まさか私がそんな人になっていたなんてと思ったらめっちゃウケてしまった。

しかし、expired が通じなかったら何て言い換えたらよかったのかなぁ🤔🤔
それだけは今も分らないし、もっと英語のレベルが高かったならサッとそれを簡単な言葉で言い表せたのかもしれない。



その 2: はじめまして、アレグザンダー😄✋

これも私のエピソードだ。
ドイツで長距離列車に乗っていたとき。だったかな。

ドイツの Bahn 鉄道のサイト & アプリが神だったので、日本からチケットを予約して行った。

自由席を購入していたので、「予約済み」 という座席は避けるように書いてあった気がしたため、50 代くらいの夫人の隣に 「ここいいですか?」 と言って座った。

そうしたらその人が (多分ドイツ語で) 「ほかの席に座りなさいよ😬」 的なことを言ってきたんじゃないのかな、と思う。
ほかの席はガラガラだったが、すべてドイツ語で 「予約済み」 になっていたと私は認識していたのだ。

「でもこれ、予約席じゃないんですか?」 と言ったが、多分彼女とは英語でコミュニケーションが取れないので意味ない発言となった🤐

そう、もしこれが本当は 「予約済み」 ではなく座っていいのだとしたら、私は 「トナラー」 になってしまっていたことになる。

私もトナラーは好きではない。
けれどドイツ語 (?) で不機嫌丸出しで何回も 「何なのよ!?😬😬」 的にジロジロ見られ、挙句の果てに席を移られたときは結構ヘコんだ🥺🥺

そんなに露骨に嫌がるなんて……😭😭


が、どこかの駅では通訳を買って出てくれた親切なドイツ人 (多分) もいたので、捨てる神あれば拾う神ありだと思う😊😊
駅員に英語で訊いても 「インフォメーション センターに行け」 の一点張りで、教えてくれないのだ (多分英語が得意ではないと見た)。

乗ろうとしていた電車がキャンセルされたので、インフォメーション センターに行っていたら次来る電車に乗り遅れてしまうかもしれない。
そもそもホームにいた駅員にも 「改札超えて訊いてこい」 みたいなことを言われていたし、もうこれ以上ウロウロしている時間はないのだ。

その親切な女性のおかげで、なんとか乗る電車が分った。
本当にありがとうございました😄😄

乗った電車で切符を確認しに来たおっちゃん (車掌) は、私の 「ドレスデン行き」 の切符を見て 「え、これドレスデン行きじゃないよ?😳」 と言う。

いやいや、ドレスデン行きの列車がなんか知らんがキャンセルされたから、途中までこれに乗ってその先で最終的にドレスデンに行けるはずなんだけど……。
しかもずーっと駅で待ってたのに何のアナウンスもないし😭😭
(乗る予定だった電車の電光掲示板に 'Cancelled' って書かれていただけ)

「あれ、〇〇 で乗り換えたらドレスデン行けるんじゃないんですか?😳😳」 と訊いたら、スルーされて次の乗客のところに行ってしまった🥺🥺

が、しばらくして (私も忘れた頃に) Bahn のアプリを見せて 「ドレスデン行きはこれで合っている」 ことを伝えにきてくれた😄
やはり基本はみんな親切なのだろう。
そしてアプリが神すぎるから、日本の車掌 & 駅員のように何時何分の電車に乗ればどこどこに着ける、というのを車掌ですら暗記していないのかもしれない。

同じ電車だったかどうかは分らないが、少し足元がおぼつかない感じのお爺さんが乗ってきたので、席を譲ろうとした。
そうしたら 「すぐ降りるからいいんだよー😄✋」 的な答えが返ってきたのだけれど、私もすぐ降りるからと思い、「どこの駅で降りるんですか?」 と訊いたが、うまく伝わらなかった。

おそらく、次に 'station name' という単語を私が言ったせいか、「アレグザンダー」 という言葉が返ってきた。
「あれ、近くにそんな駅あったかな?」 と思っていたと同時に、お爺さんの片手が伸びてきて、「あなたの名前は?😄✋」 と訊かれた。

そこで、あぁ、アレグザンダーはこのお爺さんの名前か!😳 と気づき、ナゾに知らない人に自分の名前を告げて挨拶 & 握手し合う🤝 そしてすぐ降りる🚶‍♀️ という不思議なことが起こった。
多分 'name' という単語を聞いたので、名前を訊かれたと思ったのだろう。

お店とかではまったく問題ないけれど、ドイツは地元民や年配の人だと英語話者率はグッと下がるイメージがある。
(駅員すらそんな感じだし)

ちなみに目当てにしていたドレスデンのお店は、店員さんの態度がめちゃくちゃ悪くて病み上がりで必死で行ったのに残念な結果となった。

観光客が押し寄せる店らしいので、それで辟易しているのかもしれない。
が、旅行は総じて最終的にはいい思い出になる😄😄👍



その 3: できれば放置して成りゆきを見守りたかった😁

最後も私の体験ではあるが、間接的な体験だったしその結果がいちばん気になるのでトリに持ってきてみた。

東北 & 北海道旅行に出かけていたときの話である。
16 連休を取って 「北海道 & 東日本パス」 を 2 枚使ってひとりで旅行していた。
初めての東北だったので、色々と楽しかった。

↑ 破格 & 9/24 までなので、使えるチャンスがある方はぜひ! 18 きっぷよりも断然お得だし、東北 & 北海道は涼しいはず!
(山形はちょっと分らない😁)


札幌から旭川ゆきのバスに乗り、芸術村? 的なところと当時はまだ開館していた染色美術館なども見ていた。
本当にこの美術館はよかったので、どこかで再開してくれたらなぁと思っている。


さて、夜は旭川のゲストハウスに泊まることにした。
平日だったし 8 年も前なので、今とは異なりそんなに海外からの旅行客も来ておらず、ガヤガヤした感じはなく落ち着いて過ごせた。

たまたまリビング? 的なところに行ったら、おじいさんが 「この水飲めると思う?」 と、旭川市の水道水が飲めるかどうかを知りたがっていた。
「飲めると思う」 と答えていたら、「おお、英語話せるんだ!😄」 みたいになって、しばし彼らと会話することになった。

なんと彼らは 80 & 90 代の女性 1 人 + 男性 3 人で、ベルギーから来たというのだ。
ベルギーから鉄道で来たかどうかまでは知らないが、シベリア鉄道に乗ってロシアを横断し、サハリンからフェリーに乗ってついさっき旭川に着いたというのだ。
(しかもそのフェリーが就航最終日だったということを何回か言っていた気がする。ラッキーだったってことかな?)

めちゃめちゃタフな 80 ~ 90 代でかっこいいなー!🤩🤩 と思っていた。
私も 90 代になってもそのくらい元気で旅行していたい🥺🥺
そのために今体力を省エネして温存しておかなければ!


そして 8 年前と言えばまだ全然コロナが流行する前である。
前であるけれど、秋だったのでブタクサ アレルギーの人でもいたのかもしれない。

どうやら電車内でマスクをしている若い女性 (と私は思っている) を見て、そのベルギー人のうちの誰かなのか、ご一行なのか分かないが、どうもマスクが気になり、ぜひ買いたいと思ったようだ。

これまたコロナ前にイギリス人の友人にもマスクをあげたことがあるが、「パートナーが具合悪いときとか結構いいかも」 と言っていたので、必要に応じて付ける気がある人は一定数いるようだ。

ちなみに私が語学学校につけて行ったら、クラスメイトから 「ニンジャ!😃👍」 と言われた。
合っているようで違う。


話が逸れたが、ぜひ日本で買って帰りたいと思ったらしく、どこで売っているのかを訊かれた。

しかし、しかしである。
私は今 「マスク」 と書いているが、実はこのときも彼らが 「マスク」 をさしているとは理解していなかったのである。
当然彼らは 「マスク」 という単語を知らない。

だから口の周りで大きな四角を作って見せるのだけれど、なんとなくマスクであるような気はするものの、マスクであるかどうかは確信が持てない。

イマイチ反応の悪い私を見るに見かねたのか、ひとりの男性が 「電車で名前を書いてもらったんだ!😄」 と言って、メモ帳を取り出したのである。

ああ、そのアイテム名を日本人に書いてもらったんだなるほど。
それでマスクならドラッグストアで売っていると言えばいい😄


そう思いながらメモを見た私は固まった😶😶


何が書いてあったか、想像つくだろうか?
多分、つかないと思う。


「マスク」 の 3 文字ではなかった。
なんなら、「シートマスク」 とか、なんでもいい、「ストール」 とか、そういうものの名前じゃなかった。

なぜ私が 「アレグザンダー」 のエピソードを 2 番目に持ってきたか。


そう、私が目にしたのはこんな文字だった。


「栗田小夜子 (仮名)」


😶😶😶😳😳😳


ベルギー人は明らかにマスクの話をしている。しかし書かれている名前は日本人女性の名前である。

このふたつの情報を整理すると、「アレグザンダー」 エピソードと共通した条件がそろったのではないか。
ということが有力だと思えた。


つまり、ベルギー人はマスクをしている女性のマスクを指さし (たかどうかは不明だが)、「これの名前なぁに?」 と訊いたのではないか。

しかし女性は 「あなたの名前なぁに?」 と聞かれたと思い、「栗田小夜子 (仮名)」 と答える。

「マスク」 ならベルギー人でも (英語だから) 聞き取れる & 覚えていられるかもしれないが、栗田小夜子は無理だろう。
それで 「書いて!」 という流れになり、その女性は 「え?😳😳」 と思いながらも、自分の名前を書いたのではないか。

しかし栗田が書いたのは漢字である。しかも人名。マスク関係ない。
ベルギー人にとっては耳で聞くよりも難解な回答を得てしまった。
そこで 「おお、この人に訊けばあの白い布っぽいものが買えるんじゃないか!😄」 ということで私に白羽の矢が立ったのだろう。


とりあえず、そのお目当てのものは 「マスク」 と呼ばれており、大体は薬局 (ドラッグストア) およびコンビニで買えることを伝え、それぞれ自分の部屋に引き上げて眠ることにした。

後になって、もし私が 「あぁ、マスクのことね」 とすぐに認識し、「マスク」 という呼称を伝えずに薬局で買えることのみを伝えていた場合。

彼らは (例えば) マツキヨなどに行き、「これください!😄」 と 「栗田小夜子」 と書かれた紙を店員さんに見せたのだろうか。
発音できるはずもないから、多分そうなるだろう。
それが発音できるベルギー人なら、自力でマスクぐらい調達している。

店員さんはどう思うだろうか。
80 ~ 90 代のボケたベルギー人が、薬局に人を買いに来た、と思うだろうか。
まるでエピソード 1 の私ではないか。

それとも、自分が知らないだけで何か人名っぽい商品が出たのかなと思って同僚に訊いてみるだろうか。

はたまた、私は何かドッキリ的なものにかつがれているんだろうかと思うだろうか。


とにかく、栗田小夜子を見せられてマスクを持ってこられるなら、それはもうエスパーではなく彼らのストーカーだろう。
そんなミラクル起こるわけない。

そんな面白そうな結末の芽を図らずも自分で摘んでしまって、成りゆきを見守りたかったなぁと思ったけれど、まさかそのベルギー人について行く訳にもいかず、私は予定どおりサロマ湖に向かったのである。


これ書くのに 2.5 時間くらいかかったからドラクエやる時間減ったー😭😭


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