スプーンリングの作り方
暑くて火を使いたくなくて、
それでも仕事をしていると自分に言い聞かせたいので
noteを書いて逃避します。
ご興味のある方はご一読いただき、
ショップまでお越しください。
スプーンリングとは?
その名の通り、
スプーンを曲げて円形に成形し、
指輪にしたものの総称です。
わたしではない、どなたかがヤフ〇クにリストしていたものの説明文には、
恋人に指輪を買えない貧しいお屋敷の使用人が、
そこの絢爛なる食器をパクって
指輪にしたものを贈った
とありました。
スプーンリングが流行っている?
そんなようなことを耳にしました。
厳密に言うと目にしました。
10年以上のキャリアのある作り手であるわたしの感想は、
「へー、そうなんだー」
でした。
世の中には知らないことがたくさんありますね。
この世はでっかい宝島じゃ。
「スプーンリングが流行っている」と仮定してみる
結論は出ていますが、いたずらに仮定してみます。
スプーンリングはSDGsだ!
周知のとおり、
アパレルはSDGsと向き合わなければならなくなり、
それも火急のことでした。
古着を回収して製品にする
皮革などを避けてより環境負荷の少ない素材を使用する
自社だけではなく、流通も含めたサプライチェーンにも環境負荷を呼びかける
上記のようなことが凡そ、
やってきた・やっていくことです。
新たに製品を作るよりも、
役目を終えた製品を再利用することで
環境負荷軽減に貢献できます。
例えば、
ヴィンテージ・アンティークの使われていないスプーンを装飾品に再加工することは、
一から装飾品を作るよりも遥かにエコなのだ!
なーんてね
そんな訳はない。
そもそも、
10年ものだろうが100年ものだろうが、
使っていないから役割は終わっているというのは誤りである。
その辺の道端に捨てられているのであれば別ですが、
後生大事に10年、100年と時を経てきているものです。
愛好家は食器ではなく、
鑑賞するものとして楽しんでいる訳です。
フィギュアを鑑賞する以外に用途が無いので無駄と誰も言わないように、「見て愛でる」用途に置き換わっただけなので、
決して無駄ではなく、
再利用する必要はありません。
よって、スプーンリングはSDGsであるというのは戯言です。
ちょっと言い過ぎたかも。
めんごめんご。
スプーンリングはオルタナティブでもなんでもない
流行ってもいないし、
ファッションが直面している大きな課題を解決する(かもしれない)なにかでもない。
新しくもないし、
新時代に再構築されたものでもない。
つまり、なんでもない。
(百歩譲って)スプーンリングがアツい!と思っている人に冷や水をぶっかけるのは良くないので、
お好きな方はそのままお好きなままでよいと思います。
ただ、(局地的にも)ムーブメントが起こっている(またはいた)
というのは間違いです。
あなたの周りだけだったのでは?
狭い観測範囲で主語を大きく書くのは良くないですよ。
という訳で、
スプーンリングはいち装飾品に過ぎないという結論でいかがでしょう。
それでもちょこちょこ見るは見るので、
恐らくはゼロから作るよりもスプーンというたたき台があるスプーンリングの方が作り易いからだと思います。
一旦、作り方を覚えたらある程度は作れます。
(本当です)
これは何にでも言えることですが、
出来不出来に差はあると思います。
一例を出します。
服部料理学校の卒業試験は卵焼きだそうです。
誰でも作れるけれどその差は如実に出るし、
綺麗に作れるようになるまでには修練が必要だそうです。
卵は幾らでも用意できますしね。
(生徒さんが自主練する教材としても良いから、だと思われます)
話をスプーンに戻します。
スプーンリングは供給過多になっているのではないかと思われます。
といっても、需要がそもそも少ないので、
かなり狭い範囲でのことであるのは事実だと思いますが。
いかがだったでしょうか。
あなたの暇はつぶせましたか?
よろしければショップまで、
さらなる暇つぶしにお越しください。
よろしくお願いいたします。
おこしやす~。