AIは、singularityの夢を見るか?

最近は、暖炉で薪が燃える動画を観ながら夜を過ごしています。

ストレス解消になるのかわからないけれど。


つい最近、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という古いSF小説を読みました。

ちょっと感慨深いものがありました。

小説は2021年を描いていました。

残念ながら、空飛ぶ車は一般的ではないし、人間みたいなアンドロイドも現代にはいません。


その代わり、ありがたいことに、動物が自分の周りにはたくさんいるし、死の灰も降り積もっていませんね。


そんな小説を読んだので、知人と飲んだ時に「近未来」について語ってみました。

知人は、「あーあの小説ね」と言っていました。

自分がsingularityってどうなんだろうね?と、彼女に聞いてみると、

「AIが自分で学習して、人間を超えるってことでしょ?」

どうかな?

いつかの未来に来るかもしれないね。

でも、人間の進歩とどっちが早いかなぁ?

なんてことを話してくれました。


どういうこと?

人間の進歩?とsingularity?

競争するものなの?


例えばさ、あの小説に「テレビ電話」って出てきたよね?

あれ、わざわざ装置のところに行って、ダイヤルして、

っていうか、ダイヤルって(笑)

それで、交換手呼び出して!繋いでもらっていたよね?

でも、2024年の今では、小説の舞台の2021年でも同じだけどさ、ダイヤルがついている装置も交換手もなしで、いつでもどこでも誰とでも繋がれるデバイスを小学生だって持っている。


別名黒い板だよね(笑)

じゃぁ、この黒い板は、どう進化するんだろう?


言われてみれば、これ、元々は家の電話の子機みたいな形していたよな。

と、思い出した。

ずいぶん形も変わったなぁと、しみじみしていたら、


どう進化すると思うの?


と、また問いかけられた。

まぁ、一般的には、今現在このデバイスと連動した腕時計はあるよね。

腕時計そのものにヘルスチェックをやらせる機能もある。

腕時計っていう形が一般的になるのもそう遠くない未来じゃないかな?

子供の誘拐防止や、身分証明書も搭載されるだろうしね。


だよね。

で、その先は?


例えば、動画を見るために、プロジェクターみたいにして見ることができる様になったりとか?

あぁ、それなら、Googleグラスっていうのがあるんだっけ?

あれが一般的になれば、ナビとかにも役立ちそうだな。

で、操作はやっぱり音声入力なのかな?


メガネの次は?


・・・

確かさ、ミッションインポッシブルだったかな?

コンタクトレンズで通信ができるっていうのがなかったかな?

あぁなれば、つけているっていう感覚もなくなるよね。

っていうか、眼そのものを付け替えるっていうのもありなのかも?


それ、まるで機械人間じゃないか。


あぁ、そういうことかと腑に落ちた。

人間の進化というには急激すぎる変化。

進歩って感じがする。


今さ、オリンピックでもパラリンピックの選手の方が記録が出ていたりするじゃん。

生身の人間で勝負できるオリンピックも、あと何回開催されるかね?

っていうか、オリンピックそのものも、もう怪しいよね。


もうさ、銀河鉄道999の社会みたいだよね。

お金さえ持っていればっていう進歩じゃない気がする。

誰でもそれくらいの改造ができる未来が来るのかもね。

ただ一つ、


そう言った電磁波?電磁エネルギー?電子テクノロジー?

に耐えられる身体があればの話だろうけどね。


ため息が出た。

医療のナノテクノ化が進めば、そう言った問題も解決できるのかもしれない。

細胞、遺伝子レベルで、人間にとって不具合のある情報を書き換えることも可能になるのかもしれない。


デザイナーベイビーではなく、自分自身をデザインすることができる技術ができるかもしれない。

それは外見や身体的な問題を解決するだけではなく、体力や知力も改変できる様になるかもしれない。


それって、どこまでが人間だというのだろう?

あの小説のアンドロイドと何が違うんだろう?


つまりさ、


彼女はビールを飲み干して僕に言った。


人間がAIに近づくんだよ。

完璧な人間になることができれば、誰かに隠さなければならないところも無くなる。

SNSは脳レベルで繋がる何かになるし、日常も全て公開しても問題がなくなる。

1984みたいな監視社会ではなく、管理社会の中で、安心安全に暮らすことができる様になる。

もちろん自由だってある。

だけど、それを顕示する必要ってある?

繋がっているんだから、常にオープンだよ。


もしかしたら、そういう未来が来るかもしれないよ。


どこかの社会学者が、近未来を語っていた本を読んだことがある。

アッパー層とそうでない層の人も、人生という名の壮大な時間潰しをどうするかで彷徨う様になるって。

どちらの階層でも、ドラッグでその不安を解消するって。

AIに仕事を奪われて、ドラッグくらいしかすることがなくなるって。


そんな未来と、人造人間になる未来。

それ以外の未来を、僕らは想像しないとならない様な気がしている。


そりゃそうだ。

でも、人間がいない方が、地球はありがたいんだろ?

私的には人間の影響は、地球様にとっちゃ、それほどの痛手でもないと思っているんだけどね。

どっちにしろ、人間らしい人間ってなんなんだろう?

何かにとって人間ってなんなんだろう?

それを考えないと、今の状態は続いていかないだろうねぇ。


僕は砂肝のコリコリとした感触を楽しみながら、人造人間のエネルギーは何になるんだろうと考えてみた。

砂肝であればいいのにとも思っていたことは、彼女には言わなかった。

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