ヤンソンさんの誘惑
最近、つらつらnoteを眺めると、料理という分野はやはり人気なのだと改めて思う。noteがおすすめしてくるアカウントだからというのもあるだろうが、料理を紹介しているアカウントはフォローに対してフォロワーがかなり多いアカウントが多い。
よし! 当アカウントも料理アカウントに転身して、ゴリゴリに愛されるアカウントになるぞ!! マネタイズ! レシピ本の出版からの小説出版! イェイ!
いや、しませんが、今日は料理の話をします。
今年は色々あって行けていないのだけれど、小説を書くために自主的に缶詰されにいくのに、IKEAはとても都合のいい場所だった。一昨年、昨年などはコロナ風にびくびくしながらも、天井が高く、席数が多く、平日ならまばらにしか客がいないレストランに通い詰めた。午前11時までに入ればIKEAメンバーはドリンクバーが無料だし、長居してもスタバ以上に放任状態だったからだ。
IKEAのレストランで私がよく頼むのはミートボールだった。色々と迷うものの、結局いつものものを頼んでしまうのだ。肉のソースとマッシュポテトとリンゴンベリージャムという取り合わせが私の舌に合ったということもあるけれど、缶詰されに来ているのに、一人で来ているのに、千円以上払って、ビーフシチュー、エスニックなカレー、サーモングラタンなどを食べる気になれなかったという事情もあった。
そんな缶詰工場だったIKEAに、知人と行った時みかけたのが「ヤンソンさんの誘惑」だった。IKEAに行った人ならわかると思うが、IKEAのレストランにはたまに手書きのメニューがある。私が見たヤンソンさんの誘惑もそれで、頼んでいいのか悪いのか分からないでいるうちに、そのメニューは壁から外されてしまった。スマホで調べたらグラタン様の食べ物であることは分かったので、一旦壁から外されたら、もし再度メニューとして上がってくるとしても、時間が空くだろうことが予想された。
ああー、食べたかった。ヤンソンさんの誘惑。ビーフシチューは美味しかったが、ヤンソンさんに誘惑されたかった。というわけで作ってみた。
塩気はアンチョビと粉チーズだけなのに、味が薄い気がしない。じゃがいもや玉ねぎの自然な甘さを味わう料理なのである。そしてそれがとんでもなく美味しい。ベシャメルソースを作らなくてよくて、生クリームで具材を(オーブンで)煮るだけで、とても簡便なのにも関わらず、である。
子供もそうだが自分がいたく気に入って、今週、先週で連続して作ってしまった。マッシュルームも入れるといいかなと思っているけれど、シンプルな味に如くはなしかなと思うので、入れられないでいる。