見出し画像

ようやく要約 ELYZA DIGESTを使ってみた

  昨日、三行で要約してくれるサービスがあると紹介した。


 しかし、こういうサービスは、エッセイや小説には向かないのではないか。あと、何万字もあるような文章を三行にまとめるのはムリがある気がする。せっかく紹介したので、自分の作品を要約にかけて検証してみよう。

 まずはこの作品。

亜希が、学食で学食で知り合った同級生に「お洒落」を教えられた。学生向け1Kのアパートで、服より少し濃いベージュのセットアップを履いた。学生向け1Kの室内はすっきりしていて、ベッドと背の低いテーブルだった。

 最初の文章はいい感じではあるけど、「学食で」が連続しているのが惜しい。過去と現在も混乱している。亜希がセットアップを着たのは現在で、学生時代ではない。あと学生向け1Kを推しすぎである。


 めげずに別の作品。

面接官の女性が、面接官の「本命」を否定している。女性は、パソコンのメールチェックはしたくないと指摘。面接の案内に混じって、お祈りメールが届いているのを見るのが怖いという。


 ……。やっぱり小説は無理がありそうだから、エッセイをいくつか投げてみる。

ある女性がNOTEの記事で、過去の出来事を反芻して考えていた。過去の出来事を反芻して考えてしまい、今は成長していないと筆者。過去の出来事を反芻して考えてしまい、今は成長していないと指摘した。

 ある女性は筆者のことだろうか? 本文の主旨は、私は成長していないかもしれないが、同じ場所にいるわけじゃないという結びだったのだけど、そこは拾ってくれていないようだ。

 じゃあ、ちょっとダークめのこれはどうだろうか。

小説家に俺はなるとか言っているのに、私には書きたいことがない。書きたいことは書かなくてもいいが、書きたいことは書かない。書きたいことは、何が起こっても誰が止めても書かずにはいられない。

 引用文メインの要約になった。あと二文目がおかしいことになっている。たしかに引用文が一番言いたいことではあるが、おそらくそれは偶然の一致だろう。でもちょっと近くなってきた感じはある。


 じゃあ、私の中でもお役立ち記事っぽいのはどうだろうか。クラフトコーラの紹介記事だ。

モスバーガーの期間限定ドリンク「クラフトコーラ」を紹介している。材料は4種のスパイスに砂糖・水・レモンがあればOK。材料を鍋で煮て寝かせるだけで作ることができる。

 モスバーガーのクラフトコーラじゃなく、自宅で作るクラフトコーラの紹介なんだけどな。しかし二、三文目はうまくまとまっている。


 それでは、満を持して、最近の記事では結構力を入れてしっかりまとめ、その結果スキが多くいただけているこれを投入してみる。

自分臭が強めの記事に会うこともある。その人のことを書いているようでいて、自分にあてはまる点もある。自分にあてはまる点はないが、興味深く読める。

 これはおそらくエッセイを自分なりに分類した場所を抜き出してくれたらしい。内容がわかるような気もするし、どうも物足りない感じもする。


 じゃあ、ふざけて書いたこれはどうだろうか。

サマーナイトの「さまないと」をわざと言い間違えて遊んでいるという。ゼラの方にアクセントがあり、ゼリーの材料のゼラチンとは別物。モーニング娘のMVは中毒性があり、観始めると延々と観てしまう。

 おお。「さまないと」の話、ゼラチンの話、モーニング娘のMVの話と、全ての要素が一応入っている。


 どうやら、この要約ソフトは本文から重要と思われる文章を抜き出すような形で作られているらしい。でも前後の因果関係までをおさえるのは十分でないから、要約した時に変な日本語になってしまう。

 そして、予想した通り、お役立ち記事など、文章の目的がはっきりしていたり、テーマが複数あっても明らかに性格が違うものが盛り込まれているとわりとうまく拾ってくれることがわかった。

 ビジネス文書とか論文ならもうちょっといい感じになるのかもしれない。私にとって実用性はあまりなかったけど、楽しい遊びでした。

いいなと思ったら応援しよう!

紅茶と蜂蜜
サポートいただけたら飛んで喜びます。本を買ったり講習に参加したりするのに使わせて頂きます。