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Photo by
natsuhino
パンデミック芳一
芳一は朝起きて洗面所に行き、鏡を見た。やはりあのとき感染したらしい。耳が空気が抜け掛かった風船のように縮んでいる。このまま放っておくと、やがて耳が消え、耳のあったあたりがどんどんえぐれていき、延髄が消失して死ぬ。血清を持つ医者を、芳一は昨日歯が折れるほど殴っていた。#耳なし芳一
— 耳なし芳一bot (@bot78741637) November 17, 2022
芳一は耳なし病に感染し、悪徳医師の謀略にかかって、太平洋上の小島の隔離区域に送致された。芳一は日本が見える浜辺で座り込んで、持ってきた煙草の最後の一箱を開けようとして、誰かに呼ばれたような気がした。振り返ると耳のない猫の群れがいて、中の一匹が「芳一さん、お久しぶり」#耳なし芳一
— 耳なし芳一bot (@bot78741637) May 8, 2022