【試合観戦記】 8/20ソフトバンク0-3楽天:若鷹軍団がマジック点灯後に1点もとれず負けたのは初
早川、リベンジマッチを制して自己最多タイ9勝目
モイネロの防御率1.50はパリーグ1位、早川の2.35は同2位。
パリーグ防御率ランキング上位2名によるマッチアップは、7/30●H-E(楽天モバイル)以来の2度目。
中6日で迎えた両先発は、ともに前週は9回を1人で投げきっての勝利だった。モイネロは敵地西武戦で112球1失点、早川は敵地オリックス戦で121球を投げて自身2度目の完封劇を飾っていた。
お互いに疲労は抱えていたなかの再戦になったが、軍配は早川に上がった。
鷲の開幕左腕はプロ1年目と並ぶ自己最多9勝に到達。
パリーグ最多勝利争いで先頭をゆく11勝・有原航平を2勝差で追う展開だ。奪三振も133個まで積み重ね、1位で143個の今井達也を射程に捉えている。今後次第では初のタイトルも可能性ありそう。
打での殊勲は、フランコだ。
2回だった。7/15○E16-3F(エスコンフィールド)以来となる約1ヵ月ぶりの豪砲が、先制決勝の7号2ランになった。内角に投じてきたモイネロの149キロ真っ直ぐを芯を食うかたちで応戦する打った瞬間の大当たりだった。
4回は太田、中島による下位打線の連続ツーベースでの加点もおみごと。
これで夏スタ!真夏のクリスマス開催ゲームのチーム打率が、350打数71安打で.203とようやく2割台に乗っている。
投手陣は6回まで投げた早川が6奪三振。7回以降も藤平、鈴木翔、則本の勝ちパターンがいずれも三振を積み重ねて、若鷹軍団から11奪三振をマーク。(リリーフ3人の本戦ストレート平均球速はいずれも150キロ超えだった)
12球団最強打線の若鷹軍団からの二桁奪三振は、投手陣がホークス先発全員から15奪三振を奪い、早川が3度目の対決で早大先輩・和田に勝利した7/5○E5-1H(みずほPayPayドーム)以来の今季2度目である。
奪った11個のなかには、回先頭3人、3回2死満塁で4番・山川の空三振など、完全なかたちでアウトにとりたい要所も含まれており、そこを理想のかたちで制圧することができていた。
序盤の戦況を決定づけた1回表の攻防劇
降板後の早川も口にしていたが、本戦の戦況を分けたポイントの1つといえば、1回表の攻防だろう。
2死1塁、4番・山川との対決だった。
ここまで早川との通算対戦打率.462を誇った敵軍主砲に、内角を突いたクロスファイアの真っ直ぐを上手く弾き返されてしまう。左翼線をラインドライブの打球が襲い、着弾後に転々とした打球はフェンスまで到達した。このとき1塁走者・今宮が果敢に3塁を蹴ってきた。
そのホーム突入を、レフト中島からショート村林を経て見事な中継プレイで本塁憤死させたのだ。完全な飛んで火に入る夏の虫だった。
クッションボールの処理に無駄のなかった中島も素晴らしければ、村林のストライク好返球がなにより素晴らしく、ホークスに先制を許さなかった。
次・・・(続く)
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