【試合観戦記】 6/26楽天1-4ロッテ: ロッテ勢の活躍光った11回戦で誕生した8年ぶりの“ある記録”
8年ぶりの“ある記録”
前日とよく似た展開のロッテ11回戦になった。
先発が立ち上がりに失点を喫し、3回まで複数点のリードを許す苦しい展開は全く同じ。
6回終了時に3点ビハインドだったところも踏襲し、前夜の内同様に岸も中盤以降に修正して立ち直りをみせたが、時すでに遅し・・・という状況だった。
ロッテの若き先発・中森が今季初勝利。昨年の本塁打王ポランコは岸から2打席連続2ランをかっ飛ばすと、益田は球団新記録228セーブ到達と、マリーンズばかり見どころがあった試合だが、じつはひっそり8年ぶりとなる“ある記録”も生まれている。
それは『両軍無四死球ゲーム』なのだ。
楽天投手陣の無四死球は今季4度目、相手投手陣は今季7度目を数えている。
しかし「両軍投手陣ともに」となると、一気にハードルが上がり、じつはなかなかない事象になる。
当方記録が正しければ、楽天戦では美馬が96球のマダックスでプロ初完封勝利を飾った2016年3/30ロッテ戦(QVCマリン)○E5-0M以来になる。
3ボールまでいったのは、楽天投手陣3度、ロッテ4度。しかしいずれもフォアボールを出さずに決着した。
そんなこともあり、試合はさくさく。Xのフォロワーさんが「39391971」とつぶやくほどのスピード展開に。
2時間32分は楽天側では今季3位タイの、ロッテ側では今季6位の短時間ゲームになった。
不動の楽天ベンチ
それにしても、びっくりなのは、2戦連続で野手スタメン9人だけで戦ったこと。
たとえば6回2死1塁、ロッテが中森から左の坂本へ継投に入ったとき、左の渡邉佳に代えて右の代打を送るとか、代打起用があってもよさそうなところ、今江監督はベンチで不動。最後までスタメン9人で戦った。
前日noteで読者さんがコメントを寄せてくださったが、お孫さんはこれでリーグ戦再開後、14打数1単打、5三振、1四球、1犠打である。交流戦を除くリーグ戦の35打席の打率/出塁率/長打率は.156/.206/.156とふるわない。先週金曜日には代打の代打でザバラから一発をかっ飛ばし、満塁フランコと2者連続本塁打の共演をしたマスターを送ってもよかった。
また、左vs左にはなるが、同じパーソナルトレーナーの木村匠汰さんに師事する、茂木vs鈴木昭の対決も見てみたかった。
今季、茂木は代打の切り札として17打席で打率.600という驚異的な働きをみせているが、最後に打席に立ったのは6/14●C1-0E(楽天モバイル)で、じつは2週間近く出場がない。こうも実戦から遠ざかってしまうと、ゲーム感覚が損なわれ、調子の良かった、集中力も研ぎ澄まされていた代打芸も下火になりかねない恐れありそうだ。
6回2死1塁で渡邉佳がつなげば、走者2人を置いて3ランおじさんのフランコである。
もしつなげば一発同点という期待感を持つことができただけに、あの場面はせっかく3-2までいったのに出塁できなかった渡邉佳と、お孫さんに代えるという決断ができなかった楽天ベンチの無策が際立つシーンになってしまった。
今季初めて1軍昇格しスタメン出場、円陣担当した黒川も、3タコとアピール不足。守備でも4-6-3の併殺コースの二ゴの打球処理にもたついて併殺とれず、焦った村林の1塁送球エラーをも招く場面もあった。
これで68試合を終えた楽天だが、ほんと野手を固定して戦うケースが多い今江監督。
野手9人だけで戦ったのは・・・(続く)
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