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【試合観戦記】 7/28ロッテ7-8x楽天:球団タイ23試合連続無失点。鈴木翔天、衝撃「.069」!
日曜日は良い試合を目撃しました!
昨日から本日未明にかけて「こんなことってあるのか!」という試合を立て続けに2度観た。
1つはもちろん本戦だ。ロッテ6点先制、相手先発・種市が5回までパーフェクトピッチングを繰り広げる敗色濃厚のなか、6回に一挙逆転。その後9回辰己サヨナラ打で幕を閉じた3時間38分の攻防だ。
もう1つは本日未明に行われたパリ五輪なでしこジャパン。ブラジルに1点先制されて後半戦のアディショナルタイムへ。タイムリミットがじわじわ迫るなかでの奇跡の逆転劇だった。
楽天は後半戦の開幕3連戦を3連敗でもおかしくないところ、よくぞ試合をひっくり返したと思う! 限界を超えたところにあるスポーツのダイナミズムを感じさせてくれる素晴らしい日曜日になった。
週明けはソフトバンクを仙台に迎え撃つ。パリーグ三連覇王者のオリックスを3タテでくだし、貯金は29へ。火曜日の直接対決次第ではマジックが点灯するという若鷹軍団を相手に、日曜日勝って臨むのか、負けて挑むのかは大きな違いになる。
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ロッテ=1番・藤原(右)、2番・藤岡(二)、3番・角中(指)、4番・ソト(一)、5番・佐藤(捕)、6番・髙部(中)、7番・友杉(遊)、8番・中村奨(三)、9番・和田(左)、先発・種市(右投)
楽天=1番・小郷(右)、2番・中島(左)、3番・辰己(中)、4番・浅村(指)、5番・鈴木大(三)、6番・フランコ(一)、7番・村林(遊)、8番・黒川(二)、9番・太田(捕)、先発・荘司(右投)
吉井監督が教えてくれた“新たな気づき”
試合後の両軍監督の談話を総括すると、楽天側の作戦がハマり、ロッテ側の作戦ミスだったようだ。
種市は奪三振率9.17と奪三振能力が高い投手。追い込まれると勝機はないということで楽天ベンチは積極的な仕掛けを指示したようだ。
当初は真っ直ぐ狙いも、2巡目に入り変化球が増えたところで、目付を変化球に変更。このゲーム中の修正が奏功し、完全試合投球を続けていた種市を6回怒濤の攻勢でマウンドに沈めた。
この回、無死満塁を演出した代打・茂木の右安、無死満塁からの小郷中犠飛、1死3,1塁で中島の左前タイムリー、そして1死2,1塁、辰己の逆方向へ運んだ4号3ラン、これらの結果球はいずれも変化球だった。
種市の対戦順目の球種割合を確認すると、
1巡目(3回まで) 速球14球、変化球11球
2巡目以降(4回以降) 速球8球、変化球34球
となっており、4回からの2巡目以降では変化球がじつに81.0%も占めていた。じつは1巡目も真っ直ぐは見せ球扱いだった。初回1番・小郷、2番・中島と立て続けにストレートをあわやホームランという右翼塀際まで飛ばされたことが影響したものと思われる。
辰己3ランでM6-5Eと1点差に迫り、さらに浅村が四球。ここで吉井監督が白タオルを投げ込み、継投へ。6回の攻撃が始まり、種市がベンチにとぼとぼ帰っていくまで、ものの12分の攻撃だった。
いっぽう、ロッテ側からすると、種市のスタミナ切れという見立てのようだ。
「長い攻撃のときにベンチ横で投げていた。そこをちょっと注意してあげていたら、あんなに急激に弱ることはなかったと思う。種市に兆候は出ていて、ああいうことは起こると予想できていたのにブルペンの準備が遅れた。本当に私の責任」
と吉井監督。
種市は5回をわずか45球で投げ終えて、パッと見はスタミナに問題なさそうにみえたが、「なるほど~」と“1つの気づき”を与えてくれる敵軍指揮官の見立てだった。
4回1死満塁で中村奨が一邪飛に倒れて2アウトになった後、3アウトになるまで約11分あった。5回も1死2,1塁で髙部遊ゴに凡退して2アウトになり、そこからロッテ長短3本の適時打で弓削から4点奪ったわけだが、3アウトになるまでこれも約11分あった。
種市が合計22分もベンチ横でキャッチボールしっぱなしだったとしたら、確かに体力削がれる。この日は16時試合開始で日中の暑さがグラウンドに完全に居残った状態だった。試合開始時点で32度を観測していた。
通算20度のルーズヴェルトゲーム
イーグルスのルーズヴェルトゲームは通算20度目。
本戦と同じ6点差からの大逆転になり、山﨑剛によるプロ初のサヨナラ打で終止符を打った昨年4/21日本ハム戦以来だ。
これでルーズヴェルトゲーム戦績は12勝8敗になった。
下記に歴代20試合の当該記録をまとめてみました。みなさんの記憶に残るのは、現地で目撃した試合はあるでしょうか?
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鈴木翔天、衝撃の.069
この日のお立ち台は、6点差を猛追する3ランに自身3本目のサヨナラ打を放った辰己と、四番手で登板し球団タイ記録の24試合連続無失点を決めた鈴木翔だった。
鈴木翔は7-7と同点に追いつかれた後の8回に登板。3番から始まる相手中軸を2K含む三者凡退と完全に制圧して帰ってきた。
ここはポイントの1つだったと思う。吉井監督も・・・(続く)
...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。
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