【試合観戦記】 「はやくも再戦が楽しみ!」古謝樹と金村尚真。好投も最後に課題を残した13回戦:7/17楽天2-6日本ハム
最後の最後に
楽天はドラ1新人の古謝樹、日本ハムは大卒2年目の金村尚真。
将来を嘱望されている若き両先発が『おたがい好投をみせながらも最後の最後に課題を残す』同13回戦になった。
今季(2勝)4敗目を喫した鷲の左腕・古謝は、尻上がりに好投。
水谷に初回先頭打者初球本塁打を浴びるなど序盤に2被弾したが、4回以降は7回まで変化球主体(70.5%)の組み立てに切り替え、ファイターズ打線に狙いを絞らせなかった。
そしてプロ初の8回のマウンドへ。
しかし、4巡目の1番・水谷から始まる相手打線を警戒したことで崩れてしまう。
先頭にフルカウントのフォアボール、続く2番・万波には慎重になりすぎ3-0とカウントを悪くして申告敬遠。3番・郡司に送りバントを決められた後、球数102球を迎えたところで降板を余儀なくされた。
その後、火消しに出てきた二番手・渡辺が打ち込まれたため、8回途中4失点というわけだ。
いっぽう、ファイターズの金村は4回までパーフェクト投球だった。
楽天打線に付けいる隙をほぼ与えないマウンド支配をみせ、プロ初完投勝利を目指して9回も続投へ。
交流戦の6/15巨人戦では0-0のスコアレスで迎えた9回、100球を超えていた金村が岡本に決勝2ランを被弾するという悔しさを味わっていた。それだけに期するものがあったと思うが、土壇場の土壇場でイヌワシ打線が粘り腰をみせていく──
5点差突き放され、あっさり三者凡退で終わってもおかしくないところ、先頭の代打・黒川が軽打中前に打球を運んで出塁。1死後、代打・茂木が驚異の粘りを発揮した。
わずか3球で1-2と追い込まれたアットバットは、13球勝負までもつれる展開に。7球連続ファウルで逃れた後の13球目、ゾーンに入ったスプリットを弾き返して右翼線ツーベース!
なお、Xにもポストしたように、楽天打者が代打で起用され、相手投手に二桁球数を投げさせてヒットを弾き返したのは、2015年6/9DeNA戦の代打・嶋以来9年ぶり。栄五郎の高い集中力を目撃したシーンになった。
さらに今月打率4割超えの3番・辰己がタイムリーを放つと、四球などで2死満塁でバッターボックスに5番・フランコ。
8回を97球で終えていた金村に自己最多128球を投げさせ、敵軍ブルペンをバタバタさせ、一発出ればたちまち同点という場面で守護神・田中正を引っ張り出すことに成功した。
結局、フランコは遊ゴに倒れてゲームセットとなったが、一矢報いた最終回の粘りの攻撃は、見ごたえあった。
古謝と金村は良い経験をしたと思う。本戦の・・・(続く)
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