【2023総括】 3月上旬、胸騒ぎを覚えた僕はSNSに不安を書き込まずにはいられなかった。楽天はなぜ17.0差でV逸したのか?(1)
島内宏明の異変
じつはこうなることの予兆は、開幕前すでに現われていた。
2年連続でタイトルを獲得し、昨年も141試合で4番を張った島内宏明の異変。僕が最初に気づいたのは3/9のことだった。
「今日で実戦5試合目だが、いまだに守備に就いていない。下半身に不安を抱えているのだろうか?」
2月の実戦は見送り、3/4からようやく出場した島内。オープン戦も2週目なのに、もっぱらDHなのだ。当時の僕は胸騒ぎを覚えてXに不安を吐露せずにはいられなかった。
翌3/10今度は打撃の調子がおかしい。
優れた選球眼を持ち、例年85%以上の高いコンタクト率を誇るのに、この時点で55%どまり。いくら開幕前とはいえ、あまりにも不自然。1打席で3度空振りする珍しいシーンも目撃されていた。
このように、5年ぶりに2軍落ちを経験しOPSも.826から.667まで下げた今季不振の予兆は、開幕前から見え隠れしていた。
後から判明したことだが、原因はやっぱり怪我だった。僕が予想した下半身ではなかったものの、10/13河北新報によると「2月の春季キャンプ中に左肩を痛めていた」という。
結局、初めて守備に就いたのは、ペナントまで2週間をきった3/17。故障に調整不足も重なり、他球団より一足先に火蓋が切られた3/30エスコンフィールド開幕を迎えざるをえなかった。
辰己涼介の異変
パリーグ外野手部門で2年連続ゴールデングラブ賞。辰己涼介が広大な守備範囲と強肩を武器にセンターで好プレーを魅せるたび、SNSは「#残念そこは辰己」で盛り上がる。
今年はグッズチームが「エリア無限大」タオルを早々に製作したにもかかわらず、新婚ほやほやで息子くんも生まれた辰己は、じつは守備で精彩を欠いていた。
辰己以上に他球団ライバルの沈下も激しく、ゴールデングラブ賞こそ3年連続で受賞したとはいえ、辰己を含めた楽天のセンターUZRは-4.8へ急落。楽天守備陣が許した・・・(続く)
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