【プロボノ精神を忘れない】
今日は『プロボノ精神を忘れない』
についてお伝えしていきます。
「プロボノ」って何の事?と
思われたかもしれません。
スノボと関係している?
ボノだけにプロの歌手?
イントネーションから
強引に連想して
プラモデルの省略名?
音の響きは勝手な想像で
パスタをイメージして
イタリアっぽい感じが
しないでもないです(笑)。
「プロボノ」の言葉が
出てきた背景は
先日完全休養日(日曜日)を
どのように過ごすかを
考えていた時の事です。
休日にスマホやテレビを観て
ゴロゴロする事だけは
避けたかったので
動く事を原則にしました。
肉体面では
柔軟力を高めるために
苦手なストレッチをする。
感情面では
無意識に抑圧している感情を
吐き出すかノートに書いて
表現していく。
精神面では
アーティストの観点を学ぶために
美術館に行き感性を磨く。
経済面では
教育機関や施設に寄付をするか
ボランティア活動をする。
今までに取り組んでいない事に
挑戦して心と身体で感じ取る
ように心掛けました。
特に芸術鑑賞やボランティア活動は
五感を使えて充足感が出るので
最適だと思っています。
「ボランティア活動」で
ふと思い出した事があります。
それは剣道の稽古後に
「清掃活動」を
していた事でした。
いわゆる
「ボーイスカウト」
に近いです。
道場の後輩の父親が
活動されていた事もあり
良い影響を受けました。
日曜日の稽古場が
いつもと違う施設で
周囲は田んぼと畑が多い
地域でもありました。
施設への感謝の意と
環境整備の意を込めて
皆でやろうとなりました。
剣道もただ試合に勝つ事が目的と
なっては理念に反していきます。
剣道の理念は
剣道は剣の理法の修錬による
人間形成の道である
剣道修錬の心構え
剣道を正しく真剣に学び
心身を錬磨して旺盛なる気力を養い
剣道の特性を通じて礼節をとうとび
信義を重んじ誠を尽して
常に自己の修養に努め
以って国家社会を愛して
広く人類の平和繁栄に
寄与せんとするものである
全日本剣道連盟より抜粋
まさに「心技体の一致」です。
他者や社会との調和を通じて
心豊かな関係性を築けます。
ボランティア活動や
ボーイスカウトは
その意味でも剣道の理念と
重なるところがあります。
前置きが長くなりましたが
このボランティア活動が
プロボノ精神と関連しています。
「プロボノ」とは
ラテン語で
「公共善のために」を意味する
pro bono publico の略です。
最初は弁護士など
法律に携わる職業の人々が
無報酬で行うボランティアの公益事業
あるいは公益の法律家活動を指した。
弁護士による無料法律相談
無料弁護活動などが含まれる。
現在も弁護士の業界において
もっとも浸透している。
アメリカ合衆国の弁護士は
アメリカ法曹協会(American Bar Association、ABA)
より年間50時間以上の
プロボノ活動を行うことが推奨されている。
さすが訴訟大国アメリカです。
個人的にはアメリカの場合
プロボノ精神というより
ミッションの一部と感じます。
因みにプロボノ精神と
ボランティア活動は
厳密には異なります。
共通点は
無報酬で他人のために働く事です。
相違点は
プロボノは自分が培ってきた
スキルを活かして活動する事。
ボランティアは
スキルに関係なく奉仕する事。
ビジネスでは利益が発生するので
最初に報酬が頭に過ります。
「1円でも多く稼ぎたい!」
鍼灸整骨院を開業した頃
恥ずかしながらそのように
考えていました。
逆説的ですが
それをする事によって
利益は遠ざかっていくのです。
私の場合、患者さんに
良くなってもらう事が
本来の目的であるのに
お金を最優先に行動していました。
もちろん利益を出さないと
運営していけないので
実績を出す必要があります。
経営と治療の間で
葛藤していました。
かなり悪く言うと
患者さんを「札束」
あるいは「顧客リスト」に
見立てていたのです。
一番やってはいけないことを
堂々と行っていたのです。
それは結果も出るはずがありません。
私が本当に執るべき行動は
目の前の患者さんに全力を尽くし
心身共に健康になってもらう価値を
最大限に提供する事でした。
利益は後から
「オマケ」で付いてくる
くらいの気持ちで
良かったのです。
初めに利益を追いかけたゆえに
利益が自然と逃げていきました。
利益が出ない真の要因は
自分勝手に振る舞っているだけで
お客さんをほったらかしに
しているからです。
人間は焦るとつい
自己保身や自己利益に
走ってしまいがちです。
「ビジネスは恋愛と同じ」
である事を改めて
実感しました。
自分の大切なパートナーに
利益を要求しようとは
思わないです。
笑顔で喜んでもらおうと
自然に考えるはずです。
ところがビジネスになると
恋愛とは全く別物だと考え
利益や報酬を欲しいがために
お客さんに金銭を突き付けています。
お客さんに提示するのは
「価格」ではなく
「価値」です。
「価値を構築して提供する」が
最優先事項なのです。
価格は1番最後です。
もし脳内にお金が
チラつき始めたら
恋人を思い浮かべます。
良い意味でお客さんを
「恋人」と想って接すれば
ワクワクしてくるはずです。
ビジネスで何か
行き詰まっている時は
「プロボノ精神」を
思い出す事です。
「プロボノ精神」とは
「初心忘るべからず」
と似ています。
要は「原点回帰」します。
「どんな想いでビジネスを始めたのか」
「どんな事を最終ゴールにしているのか」
無報酬でも構わない気持ちで
自分が持っている全てを100%
惜しみなく出せば良いのです。
100%出せば
100%受け取れます。
そういう視点では
「ボランティア精神」で
挑む事も必要です。
最終的にはいかに
自分のエゴを手放し
無心で自然と
価値提供を出来るかです。
「良い人財がいれば早く進む」
「高級なモノがあれば優雅になる」
「お金が豊富にあれば上手くいく」
「貴重な情報があれば有利になる」
何でも揃っていれば一見すると
得しているように思えますが
本当にそうでしょうか。
これこそあることを前提に
人・モノ・お金・情報に
全て依存しています。
整い過ぎる事によって
余白スペースが出来
暇を持て余すようになります。
常にカラッポかつ真っ新な
ゼロ状態で創り上げていく事に
本物の価値を見出せる気がします。
プロボノ精神を忘れずに
100%フルパワーで
価値提供しましょう。
今日も読んでくださって
ありがとうございます。
追伸
あなたの
「プロボノ精神」を
お聞かせください。