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【1万時間の法則における盲点】

『1万時間の法則』の盲点について
深堀りしていきます。

『1万時間の法則』とは
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには
1万時間の練習・努力・学習が必要
という理論です。

イギリス出身の元新聞記者
マルコム・グラッドウェル氏が
アンダース・エリクソン氏の研究を基に
「Outliers」という本を刊行したことから
提唱されるようになりました。

特定の分野で一流として極めるには
練習時間の総量が関係していると考えた
ということです。

ここで疑問が浮かぶはずです。

それは1万時間を費やさないと
一流になることはできないのか?


例えばバイオリニストになるとした場合
1日3時間練習するとして考えると
約9年で到達するということです。

1日1時間なら約27年かかることになり
それ相応の覚悟を決めて取り組まないと
極めることができないことになります。

私は30年の剣道経歴がありますが
心から好きと想う情熱とくじけない忍耐力が
あったから続けてこれたと自負しています。

余程の情熱と忍耐力が無ければ
続かないので1万時間の法則の
盲点がここにあります。

1万時間一所懸命がむしゃらに取り組んだから
絶対に極めているとは限らないです。

間違った方法で実践しても結果は出ないです。

また1万時間の法則が通じるのは
決まった法則性の元で取り組める
スポーツや芸術等の範囲に限られきます。

しかし、ビジネスでは時代の流れに応じて
変化することが求められるので
決まったルールだけで対応していては
取り残されて淘汰されます。

最近では20時間あれば達成できるとか
ティモシー・フェリス氏が提唱する
『週4時間だけ働く』という
1万時間の法則とは真逆の考え方が
取り入れられています。


ビジネスでもスポーツでも
初期の頃は未熟なので
最初は「量」をこなして
修得していく必要があります。

土台の基礎を疎かにして極めるというのは
愚かであるとしか言いようがありません。

ここはひたすら時間をかけて
基本をマスターしていく時期です。

ある程度習慣化して自然と
こなせるようになってきたら
今度は時間の使い方を
「質」に転換していくことです。

正しいフォームで正しいやり方が
身に付いていれば短時間で集中して
取り組む方式に変えても
基礎ができているので
フロー状態に入ることができます。

短時間でできるようになれば
教えることでアウトプットになり
理解度も分かるようになります。

あとは長期的な視点継続していくことで
良質な内容で最大の成果が出るようになります。

科学技術やテクノロジーが進化しているので
スポーツの領域でも体の使い方やトレーニングが
最新の機器でデータ分析しながら
最短最速でそこそこ効果は出せる可能性はあります。

とてつもない結果を出すのであれば
肉体だけのトレーニングだけではなく
感情、思考、精神の領域も含めて
総合的に良質なケアが欠かせないです。

イチロー選手は総合的にケアしていたので
メジャーリーグで実績を残せていました。
(最後は年齢的なところはありましたが
それでも心身の充実がすごかったです)


一つのことを極めることは
決して悪いことではありません。

好奇心と情熱を持って取り組む姿勢は
素晴らしいことであります。

特定領域で必ず極めて突き抜けるんだという
確固たる信念があって実行するなら
そこに向かって進んでいけばいいでしょう。

ただ他に使える時間を捻出して
融通が利くようにしておくほうが
幅が広がるので余裕は出るかと。

自分が掲げる目標に近づいていくように
いかに上手に時間の使い方を工夫するか
これが達成への近道になります。

1万時間努力する気持ちで
良質なライフスタイルを
送っていきたいものです。

日中が35℃以上になる所も多いので
熱中症には十分気をつけてください。

今日も読んでくださってありがとうございます。



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