【自分らしさを捨てる】
今日は『自分らしさを捨てる』
についてお伝えしていきます。
「自分らしく生きて行こう」
「自分らしさを思いっ切り打ち出そう」
「自分らしく輝いていこう」
etc
このようなフレーズを
色々な場面で見聞きしている
のではないでしょうか。
風の時代を迎えるにあたり
1人1人の個性が輝く世界に
なっていく事は確かです。
自分を大切にする事で
セルフイメージや
自己肯定感は
高まっていきます。
自信を持つ事で
前に進んで行けます。
一見すると
前向きかつポジティブな
気持ちになれると思います。
しかし、ズームアウトして
大きな視点で俯瞰してみると
おやっと感じるところがあります。
それは
「自分らしさを出す」事は
自分だけの視点で終わって
しまうところです。
人が生きていく上で
最初は自己表現から
始まります。
自分という存在を
強烈にアピールする事で
色々な人から注目されます。
ビジネスでも同じです。
知ってもらう事で
認知度が高まっていき
自然と脳内に定着されます。
マーケティング的に捉えると
認知⇒興味⇒行動⇒比較⇒購買⇒利用⇒愛情
といった流れです。
人間関係を築く上でも
依存⇒自立⇒相互依存
この順番に進んでいきます。
赤ちゃんが誕生後
しばらくの間
両親に依存しています。
成長して大きくなると
親の手がかからなくなり
やがて自立しようとします。
ところが昨今
流布されている言説に
「依存しているから考え方や行動が駄目になる」
「自立する気概が全く見られない」
「依存はけしからん、もっと自立心を持つべきだ」
etc
血気盛んな声が
飛び交っています。
私も恥ずかしながら
「天上天下唯我独尊、自立こそが最強の生き方」
「一匹狼で上等、孤独を楽しもう」
「依存なんておかしい、独立自尊を目指そう」
と鼻息荒く叫んでいました(笑)。
極度の依存は身を滅ぼします。
依存症の典型例として
過度の共感(毛繕い)です。
疲弊して軸がブレていきます。
また政府は国民に
完全に自立されたら
困るのであの手この手で
依存させています。
この辺りは良くも悪くも
持ちつ持たれつです。
ただ
「自立が正義」で「依存が悪」
とするお決まりの
「二元論」に陥ると
ストレスが溜まるだけです。
敵と味方にバッサリ分断し
「fight or flight」の展開で
優位性を保ちたいがための
罵り合い程虚しい事はありません。
※プロモーションの一環で
あえて「敵VS味方」の構図を作り
惹きつけることはあります。
自立したとしても依存を
敵視する必要はありません。
国民と政府の関係のように
相互依存して補完し合います。
自分らしさという自立を
全力で出し切った後に
自分らしさを一度
捨てていくのです。
自分らしくない自分を目指し
進化版の真正なる自分を
創り上げていきます。
弁証法的に図式化すると
下記の通りです。
自分(テーゼ)+反自分(アンチテーゼ)=真正自分(ジンテーゼ)
ドラゴンボールの孫悟空が
分かりやすい事例です。
孫悟空は大猿に変身した後
成長するにつれてどんどん
進化しています。
スーパーサイヤ人から
スーパーサイヤ人2
スーパーサイヤ人3
スーパーサイヤ人4
スーパーサイヤ人ゴッド(レッド&ブルー)
身勝手の極意(神の領域)
アニメ&マンガの世界とは言え
苦難困難を乗り越えて
限界突破していくところは
参考になります。
数々の諸問題を
意図的に引き起こし
利益をせしめる仕掛け人は
弁証法を上手く使っています。
全てが好循環になれば良いですが
自分達だけ美味しいところ取りを
している行動はずる賢いとしか
思えません。
自分らしくない自分を
見出していくアプローチが
3つあります。
1.今まで経験した事がない分野に
積極的かつ貪欲に挑戦していく
2.他者の意見や考えに耳を傾け
フィードバックをもらう
3.表面的には抵抗感があるものの
本心では取り組みたいと思う事を
片っ端から実践していく
1.今まで経験した事がない分野に
積極的かつ貪欲に挑戦していく
同じ事を何度も粘り強く繰り返すと
複利効果で雪だるま式に飛躍します。
あえて未知の世界に踏み込んで
ブロックしている思考や発想を
取り外す事で視野が広がります。
この時中々一歩を踏み出せない理由が
失敗したら大変な事態になるという恐怖や
奇抜な事をして嫌われるかもしれない不安が
邪魔している可能性があります。
自分が思っている以上に
人は見向きもしていません。
頑固な執着心を捨てて
面白おかしく楽しめば良いのです。
2.他者の意見や考えに耳を傾け
フィードバックをもらう
他者や周囲からどのように
見られているかを知る事で
盲点が発見出来ます。
自分で良いと思っている事は
意外と受けが良くない事があります。
商品やサービスにおいて
私のクオリティは史上最高と
自画自賛して提供したモノに限って
大失敗する事はよくある話です。
素直かつ謙虚に受け止めて
改善する機会を設けます。
フィードバックする側は
単に批判批評するのではなく
どうすればさらに良くなるのか
向上点を提言する事です。
3.表面的には抵抗感があるものの
本心では取り組みたいと思う事を
片っ端から実践していく
特にマズローの低階層で
やり残した事があれば
躊躇せずにやっていきます。
三大欲求(主にセックスとステータス)程
分かりやすく行動しやすいです。
今まで甘える事やワガママを言う事を
押し殺して我慢してきたのであれば
小出しに解放してみます。
抑圧していたシャドウと向き合う事で
ドロドロしていた感情が昇華され
寛容さが芽生えていきます
まさに依存を嫌っている人は
依存する事で相互依存になる意味が
理解していきます。
「自分らしさ」に固執し過ぎると
思い込みや偏見に縛られて
自分だけが正しいと
主張し始めていきます。
○○らしさという
落とし穴にハマり
自己陶酔している事に
気付かなくなります。
気付いていても無視して
○○らしさを正当化します。
「自分らしさ」が暴走すると
「相手を完膚なきまで責め立て
自分の凄さを見せつけてやる」
「自分の主張に迎合させるよう
強引に相手を説得してみせる」
「自分の考えを放棄すると自分が崩れるので
何が何でも死守してみせる」
etc
作話のオンパレードで
周囲が見えなくなります。
断捨離するように
凝り固まった自分の思考を
一旦捨ててみると
殻を破れます。
捨てる事に対して
摩擦や葛藤があるなら
ゆっくり溶かしていっても
良いと思います。
違う自分を発見出来た時に
覚醒した別人として
変わっていくのでは
ないでしょうか。
自分らしさを捨てて
新たな自分に変化する事も
面白くて楽しいです。
孫悟空のように
変身しまくりましょう。
今日も読んでくださって
ありがとうございます。
追伸
あなたの考えている
「自分らしさ」を
教えてください。