僕と彼女の物語、、彼女の幸せを願って、
僕がnoteの存在を知ったのは、9年間付き合った彼女に別れる事を告げさせてしまった失意の中、どうしようもない心の痛みを癒す為に、失恋関係の記事を読んでいた時だった。
まさか、自分が記事にして載せる事になるなんて思いもしなかった。
こんな文章、誰が見てくれるのかわからないし、誰も見ないかもしれない、それでも僕は書いて残したかった。文章を書くのが嫌いだし、上手に面白く書けないけど、ありったけな想いを残したかった。もし誰かに伝わる事があれば嬉しいし、僕の大恋愛、昔ドラマでもあった様な気がする(ムロツヨシと戸田恵梨香が出てた)
読んでくれて、同じ様な思いをしている人に少しでも元気と勇気が出てくれる事を願ってます。
こらからも少しずつ執筆して上手く文章を伝えれる様に勉強していきたいと思います。いつかエッセイでも書きたいな。
夏が終わって、少しずつ秋が近づいているそんな季節だった。
9年前のあの日、自分の不甲斐なさで離婚して、新しく彼女が出来て、ただその彼女はぽっかり空いた心の穴を埋める存在ではなく、フラフラしていた時にその人と出会った。その時はただ暇つぶし程度に遊べれば良いなあと思っていた。
よく笑う人だった。
その人の笑顔は眩しかった、よく笑って、笑顔で自分の事を照らしてくれた。
心の傷がすぅーと消えていくのが自分でもわかった。大袈裟にもこの人と出会う為に生きてきたんだとすら思えた。
しつこく自分からデートに誘って、自分から告白して付き合う事になった。
当時付き合っていた彼女には申し訳なかったけど、僕はその人に夢中になって、別れてその人と付き合う事を決めた。
サプライズが中々うまくいかない彼女だった、僕が下手なのかもしれないけど、天然なのか彼女には中々通用しなくて、僕は失敗ばかりしていた、その度に2人で笑って喜んだ。
そういうところも、本当に愛おしくて可愛く思えた。
付き合ってからもいつも笑ってくれて、時に泣いてくれて、時に怒ってくれて、17も歳の差があったのだけど、いつの間にかそんな事忘れてしまっていた。
付き合った当初彼女は卒業間近の大学生だった。
彼女の卒業式にも送り迎えをして、卒業パーティーで友達との別れに泣いていた彼女の事を昨日の様に思い出す。
彼女になってくれたその人の事を喜ばせたい一心で仕事も頑張ったし、無理も沢山した。
その人は沢山喜んでくれたし、僕の事を本当に愛してくれた。沢山笑ったし、沢山喧嘩もした、彼女はよく写真を撮る人だった。
「まーくん、ちゃんと笑ってよ!」
写真が苦手だった僕は苦笑いしながらよく2人で写真を撮った、何枚も、何百枚、何千枚と思い出を重ねた。
彼女の家で彼女の手料理を食べたり、ソファーでテレビを見て笑ったり、色んなところに出掛けては写真を撮ったり、ライブに行ったり、彼女の為にプレゼントを買いに行ったり、仕事以外の時間は彼女を喜ぶ事を常にではないけど考えていた。
この日常をずっと守りたいと思った。
保育士として働いていた彼女はストレスと忙しさの中で日々苦労していた。
だが僕は保育士として働く彼女が大好きだった。
よく彼女の職場まで送って行ったり、迎えに行ったりしたのだが、時間がある時は近くの公園から彼女の働く姿を見てほっこりしていた。
言ったことはなかったが、人の為に頑張る彼女を尊敬し、誇りに思っていた。
彼女を迎えに行ってよく待っていたのだが、待つ時間も全く苦じゃなかった。
少しでも彼女の仕事の疲れを癒してあげれる事が嬉しかった。
そんな彼女を幸せにしてあげたいと思い、無理に仕事を入れて頑張ってた。
僕は会社を経営していたので、頑張って売り上げを上げる為、時間を惜しんで働いた。
そんな生活の中、自分は彼女の為に頑張ってやっているという満足感で彼女に対して大切な事、つまり愛情を伝えていく事が疎かになっていた。
古いタイプの人間だったので日々の頑張りが伝わるはずだと思っていた。
僕達が付き合った9年の月日の中で彼女は寂しさと辛さ、孤独感で僕に対しての気持ちが薄らいでいった。
気持ちを離れさせてしまったのは僕が悪かった。
ちょうど付き合って9年目の記念日に
「私まーくんと別れようと思う」
「私は好きな人とは家族になりたいけど、まーくんは違うと思う」
「まーくんとこれからも一緒にいる想像がつかなくなってしまった」
突然、、、いや違う、どこかで彼女の変化には気づいていたはずだったけど、気づかないふりをしていた。僕も彼女とは結婚するつもりだったし、なんなら自然にそうなると思っていた。
そこが間違っていた、きちんと具体的な時期を2人で話すべきだった。
その時は「違うんだよ、同じ思いだよ」
とすぐに言葉が出なかった、、。
心が締め付けられる思いで、その日一人で泣いて、泣いて、いつ寝てしまったのかもわからないぐらい泣いてしまった。
僕は本当に辛くて、何も手につかず、鬱になってやる気が全くなくなってしまった。
それ以上に付き合っている期間彼女は僕と別れるかどうかで本当に苦しんでいたと思う。
見て見ぬふりをして僕は逃げていたんだ。
人は皆、失ってから初めて大切さをわかるというが、それは本当だった。
自分の彼女ではなくなってしまった時、もう触れる事も、あの笑顔を見る事も、喧嘩することさえ出来なくなった。
彼女は僕の事を本当に心から愛してくれていた。僕の全てを好きでいてくれた。
僕も同じ様に愛していた、別れてから彼女に会って薔薇の花束を持ってプロポーズをしたけど、彼女は泣きながら、真っ直ぐに2人で喜べれば良かったけど、私が無理になってしまったと言って、ありがとうとだけ言ってくれた。それからも食事に行ったりしたのだが、その時誕生日とかの記念日に彼女は結婚しようという僕の言葉を待っていてくれたみたいだった。
僕と同じ気持ちでいてくれた事が嬉しかった。
待たせてしまっていた事、辛い思いをさせていた事にどうしようもない気持ちになった。
多分、別れを告げてからも会ってくれていたのは僕に対しての思いやりや、優しさだったと思う。
僕と一緒にいてもその時には楽しくもなかっただろうし、他にする事もあっただろうけど、時間を僕に使ってくれていた。
思えば初めに別れ話をしてくれた時に
「もう少し考えてほしい」
とは言わず、僕から解放してあげればよかった。
彼女の気持ちを深く考えてあげれる余裕はなかった。
僕は気持ちをもう一度戻したかったし、別れたくは無かった。
僕が元気に笑って仕事できているのも彼女の存在が大きい事を改めて感じた。
転職を控えていた彼女は、ちょうど卒園式を終えて、その日遅くまで職場の仲間と呑んでいた、僕は迎えに行くよと伝えて、夜遅くに家まで送って行った。
まさかその時が彼女と会ったり、話したりする最後だとは思わなかった。
その翌日から僕の全ての連絡先が拒否されて、もちろん、もう彼女は僕の元に戻ってくるとは思ってなかったけど、話す事すら出来なくなってしまった絶望感で気が動転した。
彼女の職場に連絡し、いつもの様に職場の近くで待っていた、彼女からすれば待ち伏せしていると思っただろう、少し待ったけど職場から彼女は出てこなかった。僕と付き合う前にストーカー被害に遭っていた彼女には僕の事もそういう風に映ったのだろう。
諦めて帰っていると警察から連絡があり、二度と関わらない様に注意された。
彼女の行動にショックではなかった、むしろそんな事をさせるぐらい悩ませてしまったのか、彼女にそういう風に思わせてしまった自分を本当に許せなかった。
僕の事を好きでいてくれた彼女にそんな事をさせてしまうまで僕は彼女の心を苦しめてしまっていた。
最後だとわかっていれば「ありがとう」「元気でいてね」とありきたりな言葉でも交わしたかった。彼女からすれば道に転がっている石の様な存在になってしまった僕からの言葉は要らなかっただろうけど、、
僕と彼女の9年間の恋は幕を閉じた。
けれど、僕は彼女の事を本当に想っていたし、幸せにしてあげたいと考えていた、それだけは胸を張って言える。
言ったことはなかったし、どちらかといえば彼女を普段から、からかっていたのだが、本当は彼女の事を尊敬していたし、大人だなって思ってたし、強いなって思っていた。
よく泣く彼女だったけど、自分の為に泣いていたんじゃなくて、人の気持ちに対して泣く彼女だった。
そこが本当に好きなところでもあったし、僕にとって幸せにしてあげたいなと心から思えたのは彼女を尊敬していたからだった。
そんな彼女に恋していた、嬉しい時は喜んで、腹が立つ時は機嫌悪くなって、ありのままの自分でいた。
僕達二人の物語がハッピーエンドを迎えれなかったのは2人の責任だと僕の知り合いに彼女が言ってくれてたのを教えてもらった。
2人の責任なのかもしれないけど、彼女には何1つ悪いところはなかった。
全ては僕が悪かったし、彼女の気持ちを僕に向けておけなかったのも僕の責任だった。
もう一つ、彼女は僕に
「私を見つけてくれてありがとう」
と伝えてほしいと言ったそうだ。
聞いた瞬間、目から涙が溢れた、どう表現したら良いのだろう、胸が熱くなったし、感情が抑えれなくなるのがわかった。
その一言で、彼女が僕の事を本気で好きでいてくれたのが伝わったし、嬉しかったというより自分が悔しかった。
僕が彼女をちゃんと観てあげれてなかったんだ。
半世紀ほど生きているこんな僕だけど、今まで出会った女性でこれほど好きになって、力になりたい、支えてあげたい、手を繋いで歩いていきたいと思えたのはただ1人彼女だけだった。生きてきてこんな素敵な大恋愛できると思ってなかったし、彼女だからそう思う事が出来た。
僕にとって彼女は僕の知らない事、写真を撮る楽しさ、保育士の仕事の重要さ、人に伝える事の大切さ、人を想う気持ち、いろんな事を教えてくれた、まさに僕にとって人生の先生でもあった。
彼女のおかげで色んな世界の扉を開く事が出来た。
この文章が誰に届くかもわからないけれど、もし読んでくれる人がいたら、伝えてほしい。
自分の1番近くにいる人、家族、恋人、友達、その人達にこそ「いつもありがとう」「好きだよ」と自分の思っている想いを伝えて欲しい。近くにいるからいつでも伝えれると思わないでほしい。
伝えたくても伝えれない思いだけはしてほしく無い。
ちょっと恥ずかしいし、照れ臭いかもしれないけど、あなたの身近にいる人がそばにいる間に気持ちを伝えてほしい。いなくなったら伝えれないのだから、
あれから約一年、彼女の事を忘れる為に頑張って、考えない様にしてたけど、1年前の記憶が蘇って彼女に別れを告げさせてしまった事を思い出してしまう。
彼女は僕のことなんか忘れてしまってるだろうか、、
恋人として最後の言葉を交わした時、もっと言いたい事、伝えたい事が沢山あった。
彼女には届かない事を知っていたけど、、、
僕の人生という物語のエンドロールには、きっと彼女の名前が刻まれると思う。願うなら彼女のエンドロールにも僕の名前があってほしい。
そんな事はないだろうけど、、
僕と彼女の知り合い?、、正確には僕の元仕事仲間から彼女に彼氏が出来た事を聞いた、正直ショックだったけど、それ以上に嬉しかった。
彼女がまた笑って過ごしている事が想像できたから、
今の僕には彼女が笑ってくれている事が生きていく為の活力であり、願いだから、ほっとして泣いた。
「1番好きな人とは結婚出来ない」
なんて良く言うけど、本当にそうなのかもしれない、
けれど死ぬときに伴侶を想ったとき、ああこの人と結婚できて本当によかった。
と思って幸せに死ねたら
それは、一番好きな人だったのではないのかな
彼女には後悔せずそう思ってほしい。
僕と付き合う事で彼女は幸せだっただろうか、後悔してないだろうか、僕は彼女に心が安らぐ何かをしてあげれていただろうか、傷つけて苦しめてばかりじゃなかっただろうか。
僕と一緒に歩んでくれた9年の月日で僕は毎日彼女の心を傷つけていたんだろうか。
彼女にとってはもうどうでもいいことなのだろうけど、今の僕にはその事がずっと心にのしかかっている。
彼女ともう一度話したい、その気持ちはあるけれど、彼女はもう僕と関わりたくは無いのだろう、心にのしかかっている十字架、僕の罪の意識を消したくて、あの時の僕の行動、僕の彼女に対しての言動、自分の全てを許せない。
「本当にごめんね」「悩ませて、辛かったよね」
空を見ては何度も想った、彼女に届く事は無いけど。
いつか、自分を許せる日が来るのか、その日が来たら前に進む事ができるのかな。
今も彼女との楽しい思い出が蘇ってくる。
本当に優しくて、思いやりがあって、可愛い笑顔の人だった。
何よりも笑いのツボが合っていた。
第三者から見たら面白く無いだろう話、小学生レベルの話で2人で笑い合った。
静かなレストランで2人で食事していると僕達の席だけ周りよりうるさかった。
それぐらい笑った。
ありがとう、僕と出会ってくれて
ありがとう、僕を愛してくれて
ありがとう、僕と喧嘩してくれて
ありがとう、僕と笑ってくれて
ありがとう、僕を振ってくれて
この時期、人生で1番幸せにしたいと思わせてくれたその人の事を僕はずっと思い出すと思う。
寒いのが苦手だったけど、寒く無いかなとか、、
きっと、どうでもいいことだけど、、、
願わくば、生まれ変わって来世があるのなら、もう一度巡り会って、
「愛してる、必ず幸せにする、結婚しよう」
その言葉を2人で喜べる様に僕の一番大切な彼女に伝えたい。
きっと今もどこかで笑顔で過ごしてくれているだろう彼女に僕の想いは届いているだろうか?
僕達2人は交わるべくして交わった。
そう思いたいし、僕達は本当にお互いの事を思い合っていたはずだった。
その事が僕に少しだけど勇気をくれる。
小さな事で真っ直ぐに喜んでくれる可愛くて大好きな彼女だった。
ずっと落ち込んで何も出来なかったし、今も週一でカウンセリングにいってる僕だけど何年かかるかわからないけど、前を向いて、上を見て、少しずつ、少しずつだけど、君のいない道をゆっくり前に進んで行くよ。
たまには振り返って君の事を思い出してしまうと思うけど、、、
どこかで出会う事が有ればいつもの様に笑顔で
「まーくん」
って呼んでほしい。
「本当にありがとう。」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?