詩|君の好きな毒
毒と薬で世界はできている
才能にも努力にもコツなどない
確率論が全てを支配する世界で
痛みとひきかえに
風のように歌う君
喜びとひきかえに
血を流して歌う君
特別は素晴らしいことじゃない
それは外れ値だということ
誰にも馴染めないということ
孤独の証だということ
特別は素晴らしいことじゃない
それは君の好きな毒
だから楽しそうに歌わないで
叫ぶように歌って
君の目の前に不安があるなら
それがどうしたって笑ってやる
だから楽しそうに歌えなくてもいいんだよ
代わりに叫ぶように歌って
君の目の前に不安があるなら
それがどうしたって笑ってやる
君の思うように歌ってよ
君の歌が聞きたいんだよ
(これは親友のため、周囲に馴染みにくい、外れ値のような人のために書きました。他にも色んな解釈をしてくださると嬉しいです。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?