父の方針 詩
これは水行か?でもあたたかい。
冷たい水に当たりはせぬ。
あつい湯水のシャワーとやらに
洗浄する全身に滝の様打たれて
風邪をひくと言われ慎む心養うは
親の心知らずと言われぬ様
よくよく考えると私の歳にして
何もかも言うとおりにするのも
おかしいと告げた。父は平常で
あったが不満気に答えは返ってきた。
“最終的に一人になるぞ”と強迫めいた
言葉に母の心の奥深い所がわかった。
ささいな意見の違いに狭まり右を見て
父があり。左を見て母があり。
目をこらしながら亭主関白だと気づき
母の涙は流れないが心の中で涙を流していたんだ。
そんな母も風呂嫌いでシャワーを浴びながら意志を通した若い女の頃。
病んで自己主張を最後にした。