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エンピツ  詩

娘から手動のエンピツ削り機を借りた。チビってたのがとんがり書きやすくなった。さあ自由自在に書いてごらん。あなたの思うがまま書いてごらん。私は不自由な身であった。病があって束縛されていた。夜の犬の散歩に行くだけの生活だった。昼間は布団をかぶって眠っていた。目をふさぎ、耳をふさぎ、世間離れした生活を送っていた。今は解放され、子供も産んで大きくなり一児の母である。エンピツを
握ったら心がしゃんとなる。何故か
しゃんとなる。

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