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彼の理想像    詩

シャボンの香りのする女の子。
憎き私の手が届かぬシャンプー娘。
彼の幻想の女性像は私にはない物ばかりあった。
はるか昔、彼の生きてた頃その幻の
女の子に嫉妬をし空回りして悔いた若い20代は終わってしまった。
彼女と付き合った訳でもない幻に悲しみは色濃く在りし。
私の胸はボンノウを抱えた知れたもの
バカだねーと今の私なら過去の私に
言える白髪頭の年増女。
慰めながらの叫び声さあもう終わりなんだよと懐かしき若い証のジェラシー
は黒い蝶となって飛んでいった。

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