見出し画像

自傷      詩

ドクドク流れる血に左手首を軽く傷つけた。
皆の心配を期待した私の横暴な反抗だった。
救急車など必要もない痛みで軽い手当てをして看護婦さんの冷たい声を耳にした。“この程度の傷?”最もこの私が
わかってる。
ためらい傷のバカらしさ。
両親への心配を期待した親不孝の始まりだった。
大丈夫この程度の傷を作る者はズルズル生き伸びるんだよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?