お里へ
転ばなければ必要なお里知らず。
周りは母への心づかいに我に気づく
冷たい澄んだ空気にビョーキなど
無縁なその里は母の育った里。
足の丈夫な内行かせばとすすめず
悔いる。私もバカで私の母なのよと
そばにいて欲しくてワガママで、さえぎった。これは誰のためか分からず、
天罰だ!忍び足でやってきた天罰なんだ。哀しみはとうとううまれてしまい
お腹大きな臨月に誰さえ気づかなかった。阿呆は父だけじゃなく私も含んで
いる。心の救いは明るい母だけだった
事だ。山の健全な心で育ち自然と共に
暮らした母だった。早く早くと気長く
対面を待とう。元気な姿が浮かび笑顔
が見えてくるんだ。