小・中・高生による自律型ロボットの競技会 ロボカップジュニア 2021四国大会 開催レポート
こんにちは、e-とぴあ・かがわ広報スタッフです。今回は2021年2月7日にe-とぴあ・かがわにて開催された。小・中・高生向けの自律型ロボットの競技会「ロボカップジュニア2021四国ブロック大会」をご紹介します。
ロボカップジュニアとは?
ロボカップとは、「西暦2050年までに、人間のサッカー世界チャンピオンチームに勝てるロボットチームを作る!」という目標の元に世界中の人々がロボット技術を競い合う、ユニークな国際プロジェクトです。現在は世界35カ国から競技者が集い、最先端のロボット技術が披露されています。
「ロボカップジュニア」は、ロボット設計・制作を通して子どもたちの好奇心や探究心を引き出し、次世代の技術の担い手を育てることを目的として行われています。楽しみながら理論や技術をより深く理解・習得し、チームでのプロジェクト学習も経験出来るため、新しい技術教育プログラムとして国内外で注目されています。
開催の様子
今回はe-とぴあ・かがわで開催されたのは、ロボカップジュニア四国ブロックの大会です。愛媛・香川・徳島の県大会より選抜されたチームが日本大会出場を賭けて競い合います。上位入賞者は名古屋で開催される日本大会、フランス・ボルドーで開催予定の世界大会を目指します。(ロボカップジャパン・オープン2021はオンライン開催を検討されています)
当日は「サッカーチャレンジ」と「レスキューチャレンジ」の2つの競技が行われました。今年は感染症対策として観戦者数の制限がありましたが、十分な活気と盛り上がりを見せていました。
こちらは「サッカーチャレンジ:ライトウェイト」の会場。ロボット用のコートと得点表が設けられており、スタッフや出場チームの方々が試合に向けて準備していました。
会場横には各チームのロボットについてのプレゼン資料が掲載されていました。ロボットの特徴、前回からの改善点や目標など要点がA3用紙1枚にまとめられています。ロボカップではチームでのロボット制作をまとめるチームワークに加えて、プレゼンテーション能力も必要となります。
サッカーチャレンジ
「サッカーチャレンジ」は2対2の自律型ロボットによるサッカー競技です。会場は「ビギナー」と「ライトウェイト」の2つのカテゴリーに分かれて競技を行います。
サッカーチャレンジはチームワークも含めたロボット技術の総合的な習得を目的としたチャレンジです。各チームの戦略に沿って設計されたロボットが赤外線を発光するボールを奪い合ったり、ゴールを守ったり、ロボットが瞬時に反応してぶつかり合います。試合時間は前・後半合計10分(通常は20分)。目まぐるしく進む試合は、とても見応えがありました。
レスキューチャレンジ
こちらは「レスキューチャレンジ」の会場です。自律型ロボットに災害現場を想定して作られたコースをたどらせて、早く確実に被災者を発見していくという競技。こちらは当日にコースが発表されるため、それに合わせたプログラムを競技開始までに組み立てる作業から始まります。
競技は1チームずつ、順番にロボットを走らせていきます。開設された黒いラインに沿って動くか、地面にある障害物を超えられるか、救出対象のマーカーを正常に認識するかなどチェックポイントのクリア数や完走までの時間で競い合います。競技中は各チームが競技を見守りながら、和気あいあいとした空気で行われていました。
サッカーチャレンジビギナー
こちらは「サッカーチャレンジ:ビギナー」の会場です。「ライトウェイト」は中・高生が中心なのに対し「ビギナー」は小・中学生が中心。コートが小さく、制作するロボットの重量・サイズ・使用するパーツの制限があります。ロボカップを始めた人はまず「ビギナー」から挑戦していきます。
各々この日のために調整したロボットを競わせて、試合後は各々ロボットの調整点やコンディションについて意見を出し合っていて、なごやかな雰囲気で試合が進んでいました。
今回、「ビギナー」で優勝したチームは、e-とぴあでロボット製作をはじめて2年の女の子2人によるチーム「弥生」でした。e-とぴあではロボット製作に興味があれば誰でも参加出来て、本人の学習意欲次第で成長できる環境があります。今後のロボカップで各チームがどう成長するのか、来年も開催が楽しみです。
まとめ
ロボカップジュニアの紹介、いかがだったでしょうか。「いつかサッカー世界チャンピオンチームに勝てるロボットチームを作る!」という夢を世界の人々と一緒に競い合うプロジェクト、四国・香川県から誰でも始められる環境があります。ロボットに興味のある子・保護者の方は是非e-とぴあを訪れてみてください。
参考リンク
ロボカップジュニアジャパン四国ブロック公式サイト
http://www.rcjj4.jp/
ロボカップジュニアジャパン公式サイト
https://www.robocupjunior.jp/index.html
e-とぴあ・かがわ ロボット・ラボ
https://www.e-topia-kagawa.jp/lecture/robolab2020c/
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