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自分として生きることを伝えつづける #未来のためにできること
私は30代で自治体職員を離職し、今は非正規で働きながら複業をしています。その理由は今の私にとって自分として生きる感覚を得たいからかもしれません。
離職の理由は20代後半から体調が思わしくなかったこと、人生をやり直したいと考えたことです。
30代になり人権研修で暴力の話を聞くと過呼吸とめまいで倒れそうになることが複数あり、自分がおかしいと思いました。
当時はキャリアや家庭のことなどを相談できる専門家が見つからず、今頑張り続けると一生働けなくなりそうだと離職を決断しました。
去るときには多くの同僚が私に温かいエールを送ってくださり、ここでの学びや人とのつながりを大切にし、悔いのない人生を生きたいと思いました。
それからしばらくパートで花屋で働きました。なかでも供花を葬儀場に運ぶことが私の大きな仕事の一つ。祭壇の花の美しさや、葬儀場スタッフの働く姿を見て、悲しみやつらさに寄り添うことのほうが自分には合っていることに気づきました。
さらに過去交際していた彼から精神的虐待を受け、幼少期には父親からの母親に対する暴力を目撃し、男性に対して無意識に恐怖を抱き深い傷を持っていることにも気づきました。
優しく怒ってはいけない、秀でてはいけない、そんな女性らしさに縛られとても苦しかった。これが体調不良の一番の原因でした。
私は現在キャリア支援に従事する傍ら、DVを学びデートDV予防教育を実施しています。私が経験したDVやデートDVは、ジェンダー規範やジェンダー不平等な社会により女性や女の子たちが被害にあいやすく深刻化しやすい。ジェンダー規範の押し付けやそれらに縛られることは、健康やキャリアにも大きく影響する。自分の体験を踏まえ、悩んだときに安心して相談できるキャリアカウンセラーになりたいと思ったのです。
この瞬間にもDV家庭で虐待を受けている子や、デートDVを受けている方もたくさんいます。家事や子育てを押し付けられ、自分が尽くし相手から従うことを求められ、キャリアを描けない女性もたくさんいます。それらの虐待を夫婦喧嘩や恋愛のもつれとして軽視したり、妻や母であれば当然として虐待に気づけず、苦しさを吐露できない現実があります。
暴力を受けていい人はいません。私はジェンダーに縛られず自分の人生は自分で歩んでいいと伝え続けることで、自分として生きることができる人が増えてほしいと思います。