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夏井いつき『句集 伊月集 鶴』
この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2022.01.18 Tuesday)に掲載された内容を転載しています。by 事務局長・八塚秀美
参照元:http://info.e-nhkk.net/
副会長の第三句集となる『伊月集 鶴』のご紹介です。
50代の作品に、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』「17音、言葉の力を信じて〜俳人・夏井いつき〜」で、その創作過程が紹介された、コロナ禍での26句「青き踏め」を加えた515句が収録されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1692025390285-HYi10MILwI.jpg)
鶴の章 〈鶴食うてよりことのはのおぼつかな〉
お降りの章 〈お降りや壺に緋いろの鳥しづか〉
暖かの章 〈暖かをまるめたやうな小石かな〉
陽炎の章 〈心臓部らし陽炎のあのあたり〉
時鳥の章 〈水に根のひろがる夜の時鳥〉
百合の章 〈一本の百合のごとくに戦はぬ〉
月の章 〈二つ目の月産み落としさうな月〉
黄落の章 〈百年を旅して黄落の一本〉
余録 「青き踏め」
あとがき 〈鶴を抱くやうな余生をたのしまん〉
イラストは、第一句集『伊月集 龍』、第二句集『伊月集 梟』に引き続き、赤井稚佳さんです。
各章の扉に添えられた俳句と、赤井さんのイラストとのコラボも味わい深く美しく、心に灯がともる第三句集が完成しました。