ガウディとサグラダファミリア展 レポ
ガウディとサグラダファミリア展のレポです!
130年以上に渡り建設中の、スペインバルセロナにある大聖堂"サグラダ・ファミリア"。
今回の展示では、ガウディの生い立ちと過ごした時代、サグラダ・ファミリアの建築にまつわる歴史的背景、建築手法にまつわる解説、そしてサグラダ・ファミリアの他にもガウディが手掛けた様々な建築物や模型に関する展示がされていました。
スペイン内戦で一度は白紙にも近いような形になってしまった建築計画…
それがガウディ亡き後何年も経ってから、最新のテクノロジーを駆使して復活するまでのストーリーも。
130年経ってもなお建設中の、この建物に対する人々の情熱を感じることができます!
ガウディといえばサグラダ・ファミリア、
サグラダ・ファミリアといえばガウディ、
と呼ばれるほど密接な関係にある両者。
初めからそこに完成図があって、その通り作られていったのではなく、模索をしながら徐々に完成系が想像されていった。
ガウディはその生涯をサグラダ・ファミリアの建築に尽くしつつ、その制作過程の中で自分自身も成長させていき、また影響を受けてもいたのです。
世界の数々の建築物の中でも、なぜこんなにもサグラダ・ファミリアが異彩を放つのか、それは第一に、スペインという国が持つ歴史の特異さにあると言っても良いでしょう。
キリスト教とイスラム教どちらからの印象も受ける、既視感の無いシンボル。
トルコ辺りの建築物も似た歴史的背景がありますが、あちらはイスラム教感が少し強めにあるかな。こちらはキリスト教感が強めのミックスというか…ちょっと◯◯にも似てる、という形容が思いつかないのです。
だから、既視感が無いのかもしれません。
そして、数々の曲線を用いて緻密に作られた構造。
木造の建物なのに、とにかくアーチやウェーブ、曲線の印象がとても強いのも印象的。
同様の特徴は"カサ・ミラ"など、他の建築物からも受けられます。
"構造は自然から学ばなければならない"
というガウディの言葉の通り、木の幹や葉が持つ有機的な丸みを感じる構造。
ガウディは幾何学の知識を組み合わせながら幾度も実験を繰り返し、これらの建築を計算し、デザインしていました。
二重らせん柱の解説も展示されていましたが、何度も見ても理解が追いつかないくらい難しい…!
あらためてしっかり勉強したい…
建築って、芸術だけど数学ですよね。
あの独創的な唯一無二感は、「大昔の歴史的建築物」というよりむしろ「近未来または異世界の建築物」のような、とても不思議な気持ちにさせてくれます。
展示の最後にはNHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、肉眼では捉えられない視点で聖堂を散策する"空中散歩"!
これはかなり見応えありました!
ライトアップされた大聖堂の神秘さと言ったら…
スペインに絶対行きたくなります!一生のうち一度くらいは!
芸術的観点、歴史的観点、そして幾何学や数学的観点…誰が見ても心を奪われるサグラダ・ファミリア。
存分に堪能することができました!
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