#34:外見と内面のバランスで築く幸せ~夫婦円満の小さな工夫~
こんにちは。最近は、少子化や晩婚化、離婚問題といった家族に関する社会課題が多く話題になりますが、夫婦関係や家庭の絆を保つために、日々の「身だしなみ」が意外と大切だと感じています。先日、主人との会話の中で、改めて気づかされたことがありました。そこで今回は、外見と内面のバランスについて自分自身の体験を交えて書いてみようと思います。
先日、主人がふと「僕たちってほとんど喧嘩もなく長くつづいているよね?」と話題にしてきました。私が「そうだね」と返すと、「やっぱり、小綺麗にしてくれているから、それがいいんだろうね」と言ってくれました。ちょっと恥ずかしい会話でしたが、確かに私は美容師という仕事柄、普段から外見に気を配っている方だと思います。
この会話をきっかけに、40代前半の頃、スタッフに「お母さんはキレイでいた方がいいよ」とよく話していたことを思い出しました。この言葉の背景には、私の幼少期の体験がありました。当時、私の母はいつも小綺麗にしていました。学校の先生や周りの大人からは「お母さん、いつもキレイだね」といわれることが多くありました。私にとってはそれが当たり前でしたが、今振り返ると、当時の私は嬉しいという気持ちとは少し違う、何か不思議な感覚があったのだけよく覚えていました。
この経験があるかたこそ、今も外見に気を使うことが自然と習慣になっています。実際に、外見を整えることで内面も穏やかになると感じることが多いですし、夫が穏やかでいてくれるのも、私が日頃から身なりに気を配っていることを感じ取っているからかもしれません。「親しき中にも礼儀あり」という言い回しもありますが、そこまで硬いものではないですが、私たちはその中でも程よい距離感や気遣いを保って過ごしてきたんだなと感じます。外見に対して少しだけ気を配ることで、当時の私が母に対して持ったような気持ちを、家族も向けてくれているのかなとも思いました。
お化粧や髪型、洋服がうまく決まると、自然に笑顔になるという経験をしたことがある方も多いでしょう。外見に気を配ることで、内面も自然と整っているのだといえます。逆に、内面が外見に現れてくることももちろんあります。外見と内面はとても密接に繋がっています。
美容師として多くのお客様に接する中で、母親が身だしなみを整えて綺麗になると、お子さんたちに安心感や自信が生まれるという話を何度も聞きました。ただ、ここで言う「美しさ」は行き過ぎた美容ではなく、日常的な「身だしなみ」としての美です。
もちろん、外見に対する価値観や意識は人それぞれです。重要なことは、自分自身の価値観から大きく外れすぎないことです。たとえ美容にあまり関心がなくても、パートナーがどんなことで嬉しそうにしてくれているか、穏やかな雰囲気で過ごせているか…などを観察して、それを活かして小さな身だしなみのポイントを工夫してみることでも素敵です!夫婦での時間が長くなればなるほど、そんな気持ちが関係性の大きな要素の1つになってくれるはずです。
外見に少し気を配ることは、自分のためだけでなく、大切な家族やパートナーへの小さな愛情表現でもあります。日々の生活の中で、自分なりの「身だしなみ」を大切にすることで、夫婦や家族の絆がさらに深まるのではないでしょうか。少しの工夫が、大きな幸せをもたらすかもしれません。今後もお互いを尊重し合い、穏やかな時間を重ねていけるよう、私も引き続き、内面と外見のバランスを心がけていきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました