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#29:夫婦の絆を深めるために大切にしてきたこと 〜33年の振り返り〜

こんにちは。今回も、私が夫婦関係を良好に保つために心がけてきたことについて書いてみたいと思います。


私たち家族は、長い間、子供たちと私の暮らし、そして主人は単身赴任という生活を長く続けてきました。なので、夫婦喧嘩をする機会が少なく、結果的に仲良く過ごせてきたのかもしれません。

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あるとき、友人から「あなたの家はいいわよ。離れているから、旦那さんの嫌な部分を見なくて済むから羨ましいわ。」といわれたことがありました。確かに一理あるかもしれませんが、夫婦の在り方はそれぞれです。

これまで多くの夫婦のご相談を受けてきた経験からも、私なりに、どの家庭にも独自の夫婦の形があることを強く感じています。そして、夫婦の形を作り上げていく中で、最も大切なのは「思いやり」と「コミュニケーション」だと実感しています。当時はカウンセラーとしての知識が十分ではなかったので、私なりの夫婦の考え方をお伝えしていました。

近年は、多様性の時代で夫婦にもいろいろな形があります。私たち夫婦の形や考え方が理想だとはいえませんが、どのようなご夫婦であっても、結婚したその日から「思いやる心の継続」が大切だと思います。思いやりとコミュニケーションを重ねることで、それぞれの夫婦の形を作り上げていくことができます。しかし、その心の通いが止めてしまって、10年、20年、30年経ったときには夫婦の形がいびつになってしまうこともあります。

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特に、心を通わせるのが難しいと考える時期は子育て期間ではないかなと思います。例えば、子どもが小学校の高学年になる頃、お母さんは子育てもベテランになり余裕が出てくるかなと思います。母親としての余裕が出てくると、つい自分1人で子育てのことを考えてしまいがちです。確かに軽めの問題なら、一人で考える方がスムーズに解決していける場合もありますが、そのようなときこそ、夫婦二人の心の通いが一時的に止まってしまうことがあるかもしれません。

家族の感覚的な表現として、こんな感じで考えています。
  「子供とお母さん」+「お父さん」 → 家族
 
一方で、私が考えている家族像の表現は、
  「お父さん+お母さん(夫婦)」+「子供」 → 家族
 
前者のイメージ、「子供とお母さん」+「お父さん」という形では、知らず知らずのうちにパートナーとの間に隔たりができてしまう可能性があります。そのままでは、子どもが成長する過程で、夫婦の間の隔たりが大きくなってしまうことが考えられます。
なので、そのようになる可能性を回避するためにも、特に子育て期間中は、お互いにパートナーへの気配りと報連相(報告・連絡・相談)が不可欠だと思います。

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これまでの経験を通じて、私たち夫婦の仲の良さにつながった気配りは、幸いにも自然とできていたからだと感じています。子どもの学校に関わることも、自然とよく話していて、報連相をしていたことが大きいと思います。
子供のトラブルであれば、「私たちの子だからきっとこんな感じに思ったわよね」と言い合っていました。「私たち」と言うことで、【私たち夫婦】の子どもという意識が生まれます。【私の子】という表現を使ってしまうと、まるで私と子供だけの世界ができてしまい、そこに主人の存在があるという感覚になってしまうというと伝わりやすいでしょうか。
このように、単なる言葉でも、夫婦を意識する表現か、個人を想起させる表現かによって、夫婦二人の関係が大きく変わってきます。気配りを10年、20年、30年と続けていけば、夫婦二人の関係が全く違った形に育っていくことが想像しやすいのではないでしょうか。最初は小さなことでも、ちりも積もれば山となるように、プラスならより良い関係を、マイナスならよりマイナスを育ててしまいます。

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結婚してから33年経ちましたが、私が思うことは、小さな気配りを積み重ねて、夫婦のつながりを意識した言葉遣いをすること(例えば、「は」を「も」にかえるだけでも)、一人ではなく二人としての歴史を育みやすくできるという想いです。簡単に思えるようなことでも、ささやかな気配りを長く続けることで、素敵な関係を育くむことができると信じています。今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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