『相談する』ってことの意味
今まで『人に相談する』ってことをあまりしてこなかったけど、
ここ最近、とくに絵本作りに関しては『相談する』ってことができるようになってきました。
絵本作りを始めるまで悩みなんてあまりなかったし、悩んだからってそんなに何かが変わるわけじゃない。と思っていたので相談する必要がなかったんです。
それに 相談したからって、正解が見つかるわけじゃないでしょ?
本気でそう考えていたので、相談する時間がもったいないとも思っていました。
だけどそれは大間違い。
『相談』に正解を求めること自体が間違いで、本当の目的は別のところにあったんだと気付きました。
じゃあ『相談』の目的は?
それは、自分の輪郭をはっきりさせることじゃないかと思うのです。
モヤモヤしている状態で、どうしていいのわからない。
自分の考えはあるのだけれど、考えすぎてまとまらない。
そんな状態のままでも、誰かに相談しようとすると話すためには言葉を探しますよね。
そうすることで、まず自分が悩んでることの片鱗が浮かんできます。
でも思ったことを上手く話せず、もどかしいと思いながら話していると、相手はそれぞれの言葉や質問をくれます。
そこに悩みを解決してくれるピッタリのものがあれば一番ありがたいのですが、そんなことはほとんどないでしょう。(でもここを目的と思ってました…)
だけど、言ってくれる言葉が自分のモヤモヤとかけ離れていれば「それは違う」ということがわかります。
これはどう?それも違う。
じゃあこれでしょ?それも違うなぁ。
全然進んでないようにみえますが、これを繰り返すことで自分の中に無いものがどんどん消去されていき、少しずつ自分の中で大きなものが浮き彫りになってきます。
このときに大事なことは、上手く表現できなくても思ってることは出してみることです。
自分の中で大きいと思っていたことでも、他人を介して戻って来たとき「違う」と感じることがあるし、たいしたことじゃないんだけど一応言ってみようと思ったことが他人を介することですごく大きく感じたりします。
そしてそれを繰り返すことで、自分が書きたいものは何か?自分はどうありたいのか?何を優先したいのか?などがはっきりしてくるので、すぐに解決策は出なくても自分が向かう方向はわかるようになると思うのです。
あとはそれに向かってやれることをやるだけ。
結局正解なんてやってみないとわからないし、誰かに教えてもらうものじゃないんですよね。
だからまた迷ったときは「相談する」ことで自分の輪郭をはっきりさせて、見えた方向に進んでいこう!
友人や作家仲間はもちろんですが、意外と家族の何気ない言葉で気づかされることが多いんですよね。
なので絵本の相談は、5歳の息子にもしています。
これが最近気づいたこと。
40手前でやっとかよ。と自分でも恥ずかしく感じますが、気づけて本当によかったなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?