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れすゼミ2 インタビューVol.1 〜株式会社Tune up 岩城様(1)〜

2020年6月からYouTube Liveで生配信してまいりました、日次決算を楽しく学ぶオンラインセミナー「れすゼミ」。初級編全11回が終わり、飲食店経営やレストランテックについて少しでも興味を持っていただき、学んでいただけたら嬉しく思います。

そして今回からお送りする「れすゼミ」第2弾!
「れすゼミ」の安部講師とゲストをお迎えして、飲食店経営のことや日次決算の大切さを語り合います!

記念すべき第1回目のゲストは、「東京TEMPLAND」を始め10店舗を経営されている、株式会社Tune upの岩城様です。

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Vol.1 : 株式会社 Tune up 代表取締役 岩城辰彦
テクノロジーで飲食業界の常識を打ち破り、他とは違った角度から飲食店経営を考える。「食」の可能性を追求し、「食」を中心としたエンターテイメントを創出していく。
店舗数:10業態10店舗
事業内容:飲食店事業/飲食店集客代行事業 など
店舗業態:天ぷらとおでん 東京TEMPLAND/肉と野菜 AGaRu(アガル) など
所在地:神奈川県/静岡県/沖縄県
従業員数:正社員21人/アルバイト 102人

安部講師と岩城様に理想の飲食のあり方を熱く語っていただき、この第1回目は3回に分けてインタビューをご紹介します!

1.コロナ禍で改めて気づいたチーム力

安部:それでは株式会社 Tune up 岩城様、第1回目のインタビューよろしくお願いします!
まずコロナ禍ですが、率直に経営という視点ではいかがですか?

岩城:飲食店が取れる手段は、ひとつは現金を残しておいて一回店を閉めてコロナが落ち着いた後もう一回店を始めるか、ふたつめはある程度の運転資金をかけてでも営業を頑張って続けるのかの二択かと思います。前者の方が金銭的なリスクは低いです。ただ、あの時店を閉めるというのは自分の選択肢にはありませんでした。外部の状況は抜きにして、飲食店を運営する会社としてこの組織なら絶対今年はいける、良い組織に仕上がってきたという実感がありました。
改めてうちの強みは「人」なんだなと気付いた時に、お金に関してはどんなに借金を背負っても「後で返せばいい」と思いましたが、この「人」や「組織」をもう一度築き上げるのは出来る気がしないと思いました。
この方向性さえ決めておけば、経営を正常化していくために何をどのタイミングで行えばいいのかわかりやすいので、今は会社の運営としてはポジティブに動いています。

安部:岩城さんが経営されているお店に以前伺った時、働いている従業員の方やお店のホームページを拝見して、いい仲間が集まっているなと感じました。コロナ禍で厳しい環境の中でも、仲間の大切さは維持していかなくてはいけない部分ですよね。その仲間や組織が会社の強みになっていますか?

岩城:組織が強みになったのは偶然で、他の会社さんほど社員に対して仲間という言葉は使いません。当然仲間ですけど、仲間というよりチームといったイメージがすごいあります。他の人と比べると仲間、チームに関しては特殊な考え方をしているかもしれないです。

2.法人だからこそ出来ることを創出していきたい

安部:子どもたちが参加できるようなコミュニティも作られていますが、そういったアイデアは岩城さんが考えているのでしょうか?

岩城:そうですね。飲食店として社会貢献はして然るべきと思っています。法人だからこそ出来ることが結構あると思っています。
子ども食堂自体は新聞記事で知りました。そういった志のある方がいざ始めようとなると営業許可が必要だったり、衛生基準を満たした所で厨房の設備も必要だと考えた時に、それなら飲食店がやればいいじゃん!と思ったのが子ども食堂を始めたきっかけです。
飲食店なら営業許可も食材もあるし、仕入れ先の業者さんにお願いすれば多少協力してもらえたりします。運営に関してはアレルギー対応など特殊な問題も出てくるので、ヒアリングを行い情報を集めて、半年ぐらい準備をかけて子どもレストランを始めました。

3.日本の「食」を世界に〜海外進出を見据えての石垣島出店〜

安部:石垣島にも店舗展開されていますが、どのようなビジョンをお持ちなのですか?

岩城:飲食業界はレッドオーシャン(競争の激しい既存市場)と言われており、その中で競争していてもいずれ淘汰されていきます。そこをくぐり抜けて今後どう展開していくかを考えた時に観光地に店舗を出そうと思いました。今後飲食業界全体として縮小するのか増えるのかと言われる中で、その増える要素のひとつがインバウンドを含めた旅行客需要です。今はコロナで難しいですがその需要が伸びる見込みがあるのならば、観光地を攻めた方がいいのかなと考えました。
それにもともと海外でも飲食で挑戦したいと思っていました。日本のコンテンツの中でも世界に受け入れられているもの、特別視されているものってたくさんありますが、そのひとつが「食」だと思います。日本の食文化や感覚は、海外で戦う時に武器になる可能性が高いです。でも一方で自分が海外で飲食店を始めるとなると、言葉の壁や文化の違いもありますし海外で飲食店を始めるのは結構ハードルが高いなと感じてしまいます。しかしこんなことを自分達の世代が言っていたら、次の世代にも繋がらないなとも思います。
どのように展開しようか考えている時に、たまたま石垣出店の話が決まりました。
石垣なら台湾も近いので海外進出の足掛かりになるのではと考え、石垣はとても観光地としてポテンシャルがあるなと思いました。観測気球的に一店舗石垣に出してみて、その後台湾に行って東南アジアに行って、それから太平洋に出ていくチームがいてもいいです。そういうチーム分けでどんどん越境していこうというのが考えです。(笑)

安部:石垣牛とか色々とブランドもありますし、今後世界に発信できるようなコンテンツになり得ると思いますね。海外を見据えて、まずは石垣を第一歩としてやってみるというお考えですか?

岩城:そうですね、石垣は沖縄本島と比べてみてもかなり特殊な場所です。本島は東京と変わらないくらい飲食業界の競争が激しいですが石垣は競争が緩いですし、人口5万人の島に年間150万人の観光客が来る。沖縄本島がビーチリゾートとして開発されればされるほど、沖縄の原風景が最後まで残る場所はおそらく石垣含む八重山諸島だと思います。その原風景を求めてくる人が求めるものを体現していけばいいので、ブランディング的にも分かりやすいと思います。

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今回はここまでになります。いかがでしたでしょうか?
次回は岩城様が飲食業界に入った経緯などを深掘りしていきますのでお楽しみに!


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