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「生きる」という事の本質


今回は、今の私自身が改めて感じている事に付いてお伝えしています。

現在は完全に引退してから10年以上の年月が経ちましたが、私は若い頃から40年間「クラシックバレエ」という世界に、プロのダンサーとして、振付家として、スタジオを主宰する教師として、生きていた一人です。

「クラシックバレエ」と聞くと、きっと多くの皆様は、その表身が非常に華やかで優雅な雰囲気からは想像出来ないのではないかと思いますが、

プロフェッショナルであれば、クラシックバレエというものは、心身を極限まで追い込む様な経験を、舞台を踏む度に何度も何度も味わう様な、云わば「修験道に近い修行を積む」とも言える様な世界でもあり、

その「動禅」の様な、或いは自分と深く向き合う「瞑想」とも言える様な世界に40年間身を置いて来たという経験は、

常にその時の自分の感覚を目覚めさせ、研ぎ澄まし、そこから豊饒な精神を育んでくれたのだと、私は自分で感じています。

そこから得られる体感を通して、生きるという事は「瞬間瞬間の一期一会である」という事を、俯瞰で理解出来る様になった自分を育んでくれたものとして、

自分の人生に於いて非常に大きなものであったという事を、今改めて自分で思います。

そしてそこから自分の中に育まれたものは、バレエというものから完全に卒業し離れた今でも、私の中にエッセンスとして残っているという事を自分で感じます。

そんな「バレエを続けられる環境」を私に作ってくれた両親に、今私は改めて感謝の念が湧いて来ますし、そんな経験をした私だからこそ、今の両親に出来る事があると私は思っています。

「全ては完璧に繋がっている」。

今回はそんな事を改めて感じながら、この記事を書かせて頂きました。


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