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テニミュ鑑賞記録②-1 新テニミュ2nd Stage感想(KAAT編)

こんばんは!今日もご覧いただき、ありがとうございます。


はい、というわけで行ってまいりました、

ミュージカル「新テニスの王子様」The Second Stage!

開幕おめでとうございます。もともとどんな舞台もライブもネタバレが何もない「初日」というものが大好きでしたが、このご時世ですっかりご無沙汰でした。テニミュの初日に入るのは初ですね。やはり現地で観ると観客の期待とキャストの緊張感がバチバチに伝わってきて、改めて「歴史の幕開けに立ちあってるんだ…」という想いが強くなりました。

楽しかった! すべての語彙力を投げ出して、この一言に尽きます(笑)複数公演チケット持っているけど、それでも「俺あと20ゲームはいけるよ!」という気持ち。いや20は嘘でも1~2公演は増やしたい……………


覚書のような雑な感想になります。当然ながら以下、ネタバレを含みます。




【ざっくり物語構成】

ちょっと意外だったのですが、冒頭出てくるのがリョーマではなく南次郎。その背後でラリーをする越前兄弟。「お?ここどこ?何の場面?」と一瞬混乱したのですが、どうやら今回は合宿退去になって家に帰ってきたリョーマが、そこに至るまでの経緯を南次郎に説明している…というような構成のようです。南次郎は原作通りのストーリーの流れだったら最後の3分くらいしか出てこなくなってしまいますが、ストーリーテラー(狂言回し)的な役割でちょこちょこ登場してくれます。コーチとも絡む。

あと特徴的だったのは、各試合ごとにタイトルがついていること。それぞれの試合は「Round 1〜6」という数え方で、「イリュージョン」「ギロチン」「巌流島」など必殺技や特性などからくるタイトルがつけられています。

予想はしていましたが、やはりNo.11〜20までとの戦いはバッサリとカット。入江の「誰の演技にケチつけてんだよ」聞きたかったな〜!(笑) いきなりG10が海外遠征から帰ってきて、のぼせ上がるな小童ども!があって、滅びよ〜のくだりがあって、もうすぐに試合が始まります。

展開の速さは否めませんが、3セットマッチを6試合+αと試合数がかなり多いので致し方ないですね。試合も長いせいか、それぞれ3〜4曲くらい新曲があり、場外乱闘や回想でも歌ったりするので、本当に新曲が多いです! その一方でFirst Stageの曲のオマージュやモチーフがあったり、最後の組曲では「テニスの子」を歌っていたり、オール新曲の中でもFirstからのつながりを感じることができました。

時間の都合上バッサバッサといろんなシーンをカットしているので、入江はサックスを吹かないし、種ヶ島はセグウェイにも乗らないし、ネットも炎上しませんでした!! 泰江くんがサックス練習してたから吹くかと思ったんだけど…ドリライまでお預けかなぁ(笑)本当にひたすら試合しかしていない。試合!歌!歌!歌!試合!歌!みたいなバランスですね。でも新テニってもともと試合しかしてない(日常パートが少ない)作品なので正解なのかも。


【中学生キャスト】

テニミュ経験者組と初テニミュ組の対比が面白かった! これはどちらが良い悪いという意味ではなく、それぞれの良さを二度味わえてオイシイ〜という感じ。リョーマ・手塚は新テニミュ→4th→新テニミュと3ステージ連続出演なのでさすがの貫禄だし、跡部も前回公演から1年のブランクがあると思えないほど仕上げてきている。

來馬は…いや平松プロの金ちゃんは…もう…金ちゃんでしかない!!立ってても座ってても試合してても歌っていても、そこに金ちゃんが「存在する」と思わせてくれる。多分天衣無縫になった瞬間は客席全員が泣いた…と言っても過言ではないでしょう!?!?!? あぁぁ〜、一生遠山金太郎でいてくれ…!と思う反面、金太郎に來馬のイメージがつきすぎるのも後進のために良くないし、今後の來馬の俳優人生を考えると金ちゃんのイメージがつきすぎるのも良くない…だから本当にこの公演がラストだと思って毎回毎回噛み締めていこう…と思いました。って私は誰???

今回の新キャストも、よりによって木手・仁王・ブン太・真田とか普通の日本語を喋らないキャラ(※日本語です)が多くて…大変だったと思います。多分亜久津の方が現代語に近い日本語喋ってた(笑)うちなーぐち監修はまた樽さんが入ってくれてるんだろうか?1人のために監修はしてくれないかな…パンフレット買って確認しないと。また、どこの方言ともとれない仁王語とか、ブン太の「だろい?」口調もなかなか難しいものだと思いますが、よくがんばりましたと褒めてあげたくなる。亜久津が謎に貫禄があって、「あれ?前にもテニミュ出てたっけ?え?出てないの?」と問いたくなるレベルでした(笑)噂のハワイの真田、風林火山のフォームがとても綺麗!お辞儀の時にやっぱり足をガバッと広げたまま頭を下げるので「真田だ~~!!」と感動していました。

テニミュボーイズも今回は明確な役割があり、千石・銀・樺地・幸村がいました。今回の試合は負傷者や脱落者が多いから、中学生ベンチからどんどん人が減っていくんですよね…(笑)だから幸村くんとか本筋には大きく関わってはいないけど、ベンチにいてくれてよかった。あと、キャストが決まった頃から「金ちゃんが天衣無縫になるのに今回四天宝寺の先輩いないんだよなぁ」というのも淋しく思っていたので、銀さんがいてくれて良かったです。原作やアニメで天衣無縫になる瞬間に、それぞれ驚愕・羨望・感心とかいろんな感情で金ちゃんを見つめている四天宝寺の面々…っていう図が好きなんですよね。欲を言えば無我ヲタの千歳とかいてほしかった…誰かまっちゃん呼んできてください……ゆっけも…

全体的に中学生たち幼くてかわいいな〜という印象。それは私が年老いたからなのか、それとも高校生との対比でそう見えるのか…「なんかベンチでトリオみたいな声する!?」と思ったらブン太だったりして(笑)ブン太は試合中は違和感なく思えたので、多分観戦中にテンションが上がっちゃうと声のトーンも上がってトリオっぽくなっちゃうんだろうな。あと今回の中学生はクール系のキャラが多いから、金ちゃんと一緒にブン太がガヤ芸人になってたのかも。


【高校生キャスト】

私前回のFirstの時から「G10楽しみ〜」って言っていたので、今回とうとうお待ちかねのGenius10の皆さんに会えたことが何よりも幸せでした。10人揃った時のオーラというか威圧感が凄くて!! 本当に、劇場じゃなければ大声で叫び出しそうだった(笑)

かっこいい、大人びている、というのも当然ですが、何より「強そう」の一言に尽きる。強そう…お頭が圧倒的に強そうだけど全体的に強そう…手塚や跡部でさえも赤子同然に片手でひねり潰せそうなオーラが(笑)

あとはやはり中学生キャストよりも年齢層が上=経験値高めなので、たとえテニミュには初出演でも余裕が感じられます。(基本テニミュ以外の2.5観ないので)井澤氏とか秋沢氏とか初めて拝見しましたが、2.5舞台というものに慣れてるような印象が強いです。キャラ作りの仕方が分かっているというか、原作とアニメの「いいとこ取り」が出来ていて、ヲタクがこのキャラのどういう要素を好むのか?というのを分かって演じている感じ。ひぇ〜さすがっすね〜!

高校生全員の曲で、なんだか1人めっちゃクセの強い歌い方をしていたキャストがいたように思ったのですが、あれ誰だったんだろう…?(笑)1幕で2曲くらいそう感じたんですが、気付いたら直ってたというかその声はしなくなっていた…ソロパート聞いても誰か分からないし…でもキャラ的に篤京かな…?あれ何だったんだろう…


【印象に残ったキャスト】

MVPは篤京ガシマです!!!!! 個人的にはこの2人優勝。「個人的に」と言っても、Twitterや同行者の話を聞いていてもこの2人はかなり評判いい。

篤京の輝馬氏は2ndで乾を演じていたテニミュ大好きな経験者なので、いろいろ「分かってる」し、その上で初代遠野篤京として好き放題やってる(笑)ベンチで仰向けに寝転がってゴロンゴロンしながら叫んでいる姿に「まじか!?」と思いました。アニメの篤京ってかなり声が高いのが特徴的なので、低めのトーンで狂気を表す演技がかっこよかった。「誰だァ俺の処刑を邪魔する馬鹿は…」「血祭りにあげちゃうからさァ…」など、何というか…もうそのセリフを低いトーンで言われると、シンプルに怖い(笑)そして歌めちゃくちゃ上手い…十三の処刑法が終わったら客席全員が恋に落ちてしまう…(?)しかもこの作品の数少ない日替わり要素(なのか?)である、お皿を割られてのたうち回るシーンもすごい。試合の真っ最中だし、本人は痛がってるから笑ってはいけないんだけど、確実に笑わせにきてる(笑)「我が右手に宿りし癒しの神よォォ!!」とか叫びながら膝のお皿に何やら魔法をかけてたり…これって全部円盤収録されますか???

ガシマ先輩も、「テニミュ初めてじゃないですよね?種ヶ島修二もう5年くらい演じてるんですよね?」と問いたくなるくらいの完成度。ビジュアルよし、歌よし、芝居よし、テニスよし。こちらは割とアニメの声に近い甲高い感じ! それなのに已滅無の歌はちょっと不協和音っぽく不気味な雰囲気のかなりカッコいい曲なのでギャップがありました。いや、アニメの種ヶ島って「セグウェイ~スイスイスイ~ご機嫌クルージ~ン♬」じゃないですか(笑)げっちゅーでチャイボーイ。それがテニミュではいきなり「Nothing~♬」ですよ。決してアニメのキャラ解釈が間違ってる訳ではなく、ドイツ戦を経たからこそこんなカッコいい曲が生まれたんだろうなと思う。しかもこちらも相当な歌うま、そしてダンスがセクシー! 完全に観客全員を落としにきている。早く悩める白石に道を示してほしいし、"赤福"とのダブルスを見せてほしい。とことん落ちてやろうじゃないか…沼の底まで…

個人的に好きなのは寿三郎ですね! 丸山くん、始まる前からかなり気合が入っていて、インスタも「寿三郎ならどんなこと書くかな?」っていうのを考えながら投稿していたり、イメージカラーをオレンジに決めてオレンジ色のアイテムを集めてたり、そういうテニミュに一生懸命なところって無条件に可愛く見えてきちゃうので…(笑)もちろん全員そうだとは思いますが、「かなりキャラ研究したんだな」というのが特に伝わってくる。どちらかというと原作寿三郎よりはアニメ寿三郎に近い印象で、話し方がのじけんっぽい。彼がテニミュの初代毛利寿三郎なので、お手本にできる演技はアニメしかありませんからね。登場シーンの頭の後ろで手を組んでるところも、原作よりもアニメのポーズに近い感じ。ベンチでも、必殺技が出てくるたびにつきさんにキラキラした笑顔で話しかけたり、びっくりしたらつきさんの腕にしがみついたり、とにかく「つきさん大好き♡」が溢れていて可愛い!!(大声) でもつきさんは常に腕を組んで前だけ見ている(無視しているわけではない)ので、たまにそれを見た篤京がベンチに寝っ転がりながらちょっかい出してくる感じ(笑)ベンチワーク観察したい枠だなぁ。

余談ですが、寿三郎の「オモロー、オモロー!」というセリフ…これも丸山くんはもちろんアニメののじけんと同じ発音(「面白い」の発音)なのですが、私の思う発音と違うので毎回一瞬だけ違和感を覚えます。このセリフを聞くたびにあの人が脳内をよぎるんです。世代…

オモロー

あと事前に期待値が高かったデューク! 彼もじゅさ同様、キャラ愛が強くてテニミュに出られるの嬉しい~というタイプ。(テニミュには登場しない)妹クロエのためにクリスマスにはフランスのお菓子を作っているという徹底ぶりで可愛いなと思って見ていました(笑)いつかあの髪の毛触らせてほしい。先述の通りアニメでの演じられ方が一つのサンプルになっていると思うのですが、デュークはアニメでCVがついていなくてお芝居の参考になるものがあまりない。だから話し方、声の作り方など自力でほぼ1から考えなければならないのは大変だったと思います。初日と2日目の昼公演を観たのですが、2日目の方が圧倒的に良くなっていて、「緊張してたのかな…」と思うとそれもまた初々しくて良いですね(笑)個人的な感想としては、「~ですなぁ!!」とけっこう力強い話し方に感じるので、あとお砂糖ひとさじ分くらいのやわらかさ(おっとりした感じ)が欲しい。私がおまじないかけてあげるね、アン・ドゥ・トロワ!!


まだあと100000000000000文字くらい書きたいことがあるので、ROUND 1ということで一度切ります(笑)次の観劇も迫っているので、それまでにROUND 2を上げたい次第。次観劇してしまうと初見の感想が上書きされてしまいそうなので、新鮮な気持ちを忘れないうちに!

明日は休演日。ゆっくり休んでまた全員揃って幕が開けられますように。古田くんお疲れ様でした!松田くんも楽しみにしてます!

また次回のnoteでお会いしましょう!

パート2はこちら

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